アデルグンド&ガデューカ
カモミール大和守/アデルグント > (祭り事にはあまり関心が無く、人の集まる所を避けているアデルグントとしては『花祭り』に参加する理由など特に無かったものの。騎士団内で明るく振る舞っている身としては行かない訳にもいかず、渋々と言った様子で足を運んでいた。人混みはあまり好きではない。そもそも人と関わる事があまり好きではない。屋台を巡り、歩き、数十分と経たない内にアデルグントは疲労困憊となっていた。)「…………うぅ……」(明らかにぐったりとしながら、アデルグントは寄りかかった。少しでも人混みから抜けて休みたかった。路地の入り口付近、大通りから少し離れただけで静かになったこの場所。まるで隔たれた場所から異世界を眺めている様で、そんな不思議な感覚に身を委ねる。何を目的にしている訳でもなく、多くの人が歩いていく様子をただ眺めていた。) (3/30 00:12:51)
クロ:ガデューカ > ( 花祭りは植物が好きな毒蛇にとってかなり嬉しい祭りである。だが、浮かれ過ぎて酒の飲みすぎる阿呆がちらほら居るのは癪に障る。そんな心持ちでのらりくらりと道を歩く。どのような花を手に入れようか、どんな花が売られているのか。今年はどんな物なのか、心を躍らせていた。そんな時である。人混みに流されぬように隅を歩いていた際、路地の入口付近で気分を悪くしている、見覚えのある貴女を見たのは。会話はした事がない。けれど、騎士団ならば誰しもが知る_騎士団長。_確か名は、……… ) (3/30 00:23:44)
クロ:ガデューカ > …大丈夫かい?( ひょこ、と顔を出して、気分の悪そうな顔をし、寄りかかっている貴女の方を向く。名前を呼んだり、騎士団長様とでも言えば良かったのかもしれないが、人違いだとしたら恥ずかしい挙句失礼にあたる。…そう、自信が無かったのだ。何せ最近物忘れが激しいから…__そんな言い訳を心の中で呟いた。敢えて何も言わずに大丈夫かどうかを聞いたのは、その様な理由があるからだ。) (3/30 00:23:45)
大和守/アデルグント > 「へ?」(突如声を掛けられ、アデルグントは阿呆の様に声を溢した。最初の数秒は突然の事に貴女が誰なのかも分からず混乱していたものの、冷静になっていけば貴女の字を思い出した。司祭で、字は確かガデューカだった筈。会話をしたことが無くとも、騎士団の者は出来るだけ字を覚えておこうとしており、それに貴女はただの騎士ではなく司祭だ。尚更記憶に残っているのは当たり前。寄りかかっていた壁から体を離せば、少し恥ずかしそうに笑みを浮かべた。)「あ、あはは……悪い悪い、人混みにはあんまり慣れてなくてなー……ちょっと疲れちゃっただけだから、大丈夫だっ!」(こうして明るく振る舞うのも、以前まではそれが当たり前だった。けれど違和感を覚える様になってしまったのは何故だろう。シントでの、イモータルとの戦闘。彼処で宣言した、あのイモータル……リューグナーに対して向けた言葉が自分にも突き刺さっているのだろうか。ちくりと刺さった、『嘘』を付いている事への罪悪感か何かが抜けず。笑みを消しては、少し困った様な表情を浮かべていたのだった。) (3/30 00:43:40)
クロ:ガデューカ > えッ、( へ、と素っ頓狂な声を上げ此方を向く貴女に驚き、此方もまた間抜けな声を漏らす。花祭りと云う喧騒があるお陰で路地の入口付近に居る2人の気の抜けたやり取りは見られていない筈だ。…多分ではあるが。 寄りかかっていた壁から離れ、恥ずかしそうに笑みを零す貴女につられるように毒蛇もほんのりと照れ笑いをし、「 そ、そうかい、なら良かッたよ、うん、うん。 」なんて、情けない返答をする。__二人の間に静寂が訪れる。余りにも気まずいこの空気感。「 あ ー … 」と、小さく声を漏らしつつ首を動かす。紫のグラデーションが掛かった一つ縛りの髪の毛がゆらりと揺れ、春の暖かな風が2人を撫でていく。_気まずい。気まずいねぇ…これは、え ー と、無理してるタイプなのかね。人酔い?それとも花祭りは初めてなんかね?否、その前に騎士団なら疲労があるのも当たり前だね…__様々な可能性を気まずい空気感の中、む、と眉間に皺を寄せて考え込む。) (3/30 16:28:27)
クロ:ガデューカ > あ、あ ー …マトモに挨拶もしなくて申し訳ないねぇ。司祭、字をガデュ ー カ。貴女は…騎士団長、だろう?対面での会話は初めてだね。よろしく頼むとするよ( 貴女のその不安そうな、困った様な表情を見て、ギョッとしてしまうが直ぐに平然を装い、取り敢えず名乗り出る。まさか貴方がただの司祭の名前を知っているなんて毒蛇は思ってもいないだろう。騎士団長、という立場故に貴女の事を一方通行の軽い認知をしていると思い込んでいる毒蛇は、毒蛇らしさを交えて、落ち着いた声色で丁寧に言葉を紡いだのだった。けれど、やはりどうも気になる。「 …本当に大丈夫かい?体調悪いなら何かしら手持ちはあるから、遠慮はしないでおくれよ?折角の花祭りなんだし、若い子が無理する事は無いと思うのさ、」眉を下げ、此方も困った様な顔をしつつも相手の体を心配する。此処でも毒蛇のお節介がつい、出てしまった。しかし毒蛇は未だ知らない。目の前に居る騎士団長が自分の吐く" 嘘 "に苛まれて居るだなんて。) (3/30 16:28:35)
大和守/アデルグント > 「……あ、やっぱりガデューカさんかっ! ちょっと自信無かったんだけど、合ってて良かった! あぁ、そうだ。わた……あたしは騎士団長アデルグント。此方こそ、宜しく頼む!」(訪れる沈黙に、アデルグントも貴女と同じ様に気まずさを覚えていた。この状況を打破する方法など一切浮かばず、視線を泳がせて。しかし貴女が字を口にしたのを聞いては、やはりそうだったかと明るく笑みを浮かべてみせた。沈黙から解かれた解放感からか、『嘘』が剥がれそうになってしまうのを慌てて取り繕うのだった。)「え? あぁ、あはははっ! 大丈夫だってー! 仮にも騎士団長だからな。こんな事で倒れる様な事にはなんないって!」(何処までも明るく笑みを浮かべる。己の嘘を暴かれたくないから、隠しておきたいから。けれどもそうやって己で己を苦しめているのは変わらなくて、変えられなくて。ちくちくと突き刺す様な痛みに、少しだけ俯いた。) (3/30 20:54:59)
大和守/アデルグント > 「あ、そうだ。シント……って、ガデューカさんも来てたんだよな」(記憶は定かでは無いけれども、確か貴女も彼処に居た筈だった。司祭には皆、少なからず世話になっている。アデルグントもまた、司祭の一人に治療をして貰った身だ。あの戦の為に貴女達が為してくれた事に、あの場では言えなかった感謝を此処で伝えようか。)「……シントでの戦にてその御力を奮って下さった事へ、騎士団長として心からの感謝を申し上げる。騎士の中には治癒の魔術に精通していない者も多い。癒す力を持った貴女方が居なければ、騎士は容易く破滅する。……故に、感謝を」(腰を折って礼を一つ。笑みを浮かべていた表情は真剣なものになっていて、騎士団長としての責務を果たさんとする。ずっと礼が言いたかった。イモータルという化物との戦にも着いてきてくれた彼ら彼女らに。その力を奮ってくれた事に、心からの感謝を。)「本当は全員にお礼を言いたかったんだけど、ほら……今は花祭りだし、変に会いに行ったせいで気が休まらないなんて事になったら……本末転倒だしさ」(なんて、頭を上げれば笑みを浮かべながら付け足した。) (3/30 20:55:02)
クロ:ガデューカ > おや、私を知ってるのかい?( きょとん、とした顔で貴女の言葉に素直に驚き聞き返す。" 合ってて良かった "と云う事は、声を掛けた時から認知しあっていたと言うことか。なんとも、素晴らしい記憶力だ。関心する、なんて思えど、その後の貴女の言動に毒蛇はその関心は何処へやら。不思議そうに首を傾ける事になるのだった。) (3/31 00:18:59)
クロ:ガデューカ > いや、そんなに元気なら構わないんだけどね。( けらり、と笑い返すも貴女がほんのりと俯いたのを見逃さなかった。伊達にアフタ ー ケアをしている訳ではないらしい。ちょっとの変化にも気が付けるのは、毒蛇の得意分野…なのかもしれない。だからと云って突然『 どうしたんだい俯いて 』なんて突っ込んで云えば今よりも更に警戒心を出され何事も分からなくなるのを理解しているから、そう考えたから敢えてすんなりと貴女の言葉を受け入れる。未だ体調不良を隠しているだけかもしれない。もしくは何か嫌な事があったのかもしれない。それともその明るい笑みに何か意味があるのかもしれない。軍事的な事で悩みがあるのかもしれない。様々な可能性を脳内で組み立て、淡々と思考整理を進める。_何にせよ、放ってはおけないねぇ…_そんな事も考えながら。) (3/31 00:19:08)
クロ:ガデューカ > シント、シント…嗚呼、あの戦かい。( ふむ、と声を漏らしつつ思い出すのはあの戦場。司祭として戦場に向かい治療をしたのをよく覚えている。否、戦場には動ける範囲で動き、働き、治療をして来た。それでも救えなかった命がある。この手で看取ったのも、遠い過去のような気がしたけれど、毒蛇の感覚が可笑しくなっているだけで最近の出来事だ。目の前に居る騎士団長は、彼女は。様々な人の思いと力を借り、生きている。不思議な_感覚。感謝の言葉を頭に刻み込む様にして真剣な顔付きでじっと黙って聞く。貴女の感謝の言葉を有難く受け取ると同時に、毒蛇も感謝の言葉を貴女に伝えた。「 此方こそ、前線で勇ましくも美しく闘う貴女方には感謝しかありません。我等司祭の指名は傷を癒す事。しかし、武器を手に取り詠唱を口に出し前線には出れない。貴女方が居なければ、我等司祭は何も出来ないままです。民を守る国を護る貴女方には、心の底から感謝をしております。」ひらり、と此方も一礼する。滅多に使わぬ敬語を使い、お淑やかで、落ち着いた声色。この場面だけを見ていたのなら毒蛇は酷く大人に見えるかもしれない。) (3/31 00:19:18)
クロ:ガデューカ > ( しかしそれをぶち壊すのが毒蛇である。ぱっと真剣な表情から緩い顔へと戻し「 あはは、部下思いなんだねぇアンタ。…流石にアンタは不味いか。何にせよ、花祭りだからこそ感謝の言葉を花に載せて渡すのが良いってもんだと私は思うよ。あながち考え過ぎかもしれないよ。勿論、アンタの立場的にも色々あるかもしれないけどね、私はどんな立場の人だろうと感謝の言葉を云われたら嬉しくなっちまうね。」そんな事をさらりと言ってのける。" 立場を気にしない "毒蛇にとっては気が休まる休まらないは余り気にしてないようだ。……他の人が同じとは限らないけれど。それでも、自分の意思を貴女にきちんと伝えたのだった。) (3/31 00:19:33)
大和守/アデルグント > 「ん? あははっ、当たり前じゃないか! 騎士団長として仲間の字を覚えてるのは当然だからな!」(何を当たり前の事を、とでも言いたげに、貴女の言葉を聞いてアデルグントは明るく笑みを浮かべ笑った。しかしその直後、「まぁ、沢山居るからまだ覚えきれてない奴もいるんだけど……」、なんて己の未熟さを悔しがる様に言葉を付け足す。騎士団の長として、仲間の事をよく知っておくというのは大切な事だし、当然たとアデルグントは思っている。と言うのもまぁ、その全ての理由は『嫌われたくないから』という一つの思いに直結しているのだけれど。)「あ~、なんか……なんか恥ずかしいなぁ、これ。嬉しいのには変わりないけど、うん。……有難うな!」(まさかお返しをされるとは思っていなかったのだろう。ぱちくりと瞳を瞬かせて、貴女が言葉を紡ぎ終えてから数秒、視線を落ち着かなさげに泳がせていたものの。意を決した様に貴女を見つめては、アデルグントはどこか恥ずかしそうに、けれど嬉しそうに笑みを浮かべるのだった。) (3/31 19:02:30)
大和守/アデルグント > 「……そっ、か。……花かぁ、確かに花とかも良さそうだな。でもあたし、花言葉とかあんまり……分かんなくってさ。うーん……」(貴女の暖かい返答に、『嘘』を吐き続ける自分か情けなく思ってしまう。嗚呼、この人はこんなにも暖かく、そして朗らかだ。何処か困ったように笑みを浮かべてしまうも、直ぐに紡いだ言葉に意識を逸らさせようとする。悩む様な素振りをして、唸り。だが、その途中で気紛れに騒がしい通りに視線を向けて。ふと、思った。思ってしまった。)「……それにしても」(……嗚呼、本当に。)「…………ヘスティア様が居たら、もっと楽しかったんだろうなぁ」(それは、何一つ『嘘』のない、本心からの言葉だった。) (3/31 19:02:35)
クロ:ガデューカ > 騎士団長だから、ねぇ…流石だよ、私なんて司祭なのに最近来てくれた患者の名前しか覚えられなくてね…歳かねぇ( けらり、と笑いながら軽いババァだと云う自虐を含める。けれど、何となく。悟ったと云うべきなのか。察したと云うべきなのか。何にせよ、そこで見当違いかもしれないけれど毒蛇は『 騎士団長という地位に縛られてないか 』と考えたのだった。いつの間にか花祭りの喧騒はただのBGMと化し、明るく賑わうあの場の近くに居る筈なのに、たかだか路地の近くに居るだけなのに遠く感じてしまう。) ( 嗚呼、やはり貴女は年相応の可憐で可愛らしい女の子なのだと、硝子の様な女性なのだと勝手に理解してしまう。違うかもしれない。けれど毒蛇には、どうにも今までの言動からして、そう思ってしまったのだ。勿論、今目の前で驚き、嬉しそうにする貴女のその姿があるから、というのもあるけれど。) (3/31 22:33:13)
クロ:ガデューカ > そうさ、花なら祭りの意にも添えてるし、さらっとした気持ちで受け取れるだろう?( こくり、と頷きながら自身の出した提案を推す。しかし貴女は花言葉を余り知らないときた。ふむ、と声を漏らしつつどうしたものか、と考え込んでいると不意に貴女の発言に対してバッと振り返る。ヘスティア様。前騎士団長。楽しかっただろうな、過去形。ぽつりと呟いた貴女の横顔が硝子細工で作られたのではないかと思うほど美しく、儚く見えた。嗚呼、嗚呼_嗚呼、そうか。この子も私と似たようなものなんだね__。悲しげな表情で、けれど敢えてそれに対しての言葉は何も言わずにただ、貴女に向かって小さな隠し事を含めて「 …アンタがね、もし良ければの話さ。もし良ければ、私と一緒に花を買いに行かないかい?花言葉なら、多少知っているからね、アンタの手助けにもなれると思うのさ。」なんて言ってみせる。小さな、隠し事。一緒に行動する、というのは合理的。けれどそれ以上に思うのはただ一つ。心配だから。けれどそれを貴女に真っ向向かって言えるわけがない。 (3/31 22:33:40)
クロ:ガデューカ > _今のアンタが酷く心配だからなんて云えば、子供扱いするな、って怒られちまうかもしれないからね。___くすり、と微笑みを零してそんな事を考えたのだった。) (3/31 22:33:49)
大和守/アデルグント > (ーーやってしまった、と気付いたのは本心を口にしてからたっぷり数秒経ってからだった。叶う事も、ましてや伝える事すら出来ず永久に引き摺り続ける恋心の成れの果て。それを溢してしまった事に、アデルグントはバッと貴女を見つめるだろう。責められる、だろうか。こんな弱音を吐いてしまって、騎士団長だと言うのに情けないと怒られやしないだろうか。けれど、貴女はただ悲しげな表情を浮かべただけで、アデルグントを咎める様な言葉を口にする事は無くて。その事に、何よりも驚いてしまった。)「…………えっ? ……い、良い……の?」(次の驚きは、貴女の提案。『私と一緒に花を買いに行かないか』、『アンタの手助けにもなれると思うのさ』。自分の為にそんな提案をしてくれるとは思わなくて。だからこそ、その提案はアデルグントにとってとても魅力的で。) (4/2 00:51:51)
大和守/アデルグント > 「……えっと、それ、なら……お願いしても、良い、ですか?」(恐る恐る、と言った様子で。先程までの口調すら崩してしまいながら、首を傾げてそう問うたのだった。) (4/2 00:52:54)
クロ:ガデューカ > 実は…私もね、本当は一緒に回りたかった人達が居るのさ。けれど、ま、見ての通りッて訳なんだよ。( バッと振り返る貴女に対して、はは、と苦笑いしながら両腕を広げ'' 何も持ってません "のポーズを大袈裟にとる。情けない話、紛れもない事実なのだ。「 ま、お互い様ッてヤツだね。勿論、良いに決まってるだろう?アタシのお節介に付き合わせる様なものだからね…さて、と。 」淡々とそう述べて行けば2人行動をする為に動き出す。背伸びをして1歩前に歩き出し、振り返りながら手を貴女に向けて差し出し「 私も花を買いたいのさ。一緒に行こうじゃないか、そうだね..アンタが良ければ、今この時だけでも上下関係とっぱらって、ただの知り合いとして行動しないかい?お互い気が楽になるだろう? 」と、花祭りへと誘いつつ提案を1つ。) (4/2 01:13:25)
クロ:ガデューカ > アンタも私を好きな様に呼べば良いのさ、私は私で、アンタが良ければ、アデルグントと呼ばさせておくれ。( 嫌なら良いんだけどね、と小さく悪戯な笑みを付け加えつつ手を引く。先程まで遠く聞こえていた喧騒が、今や間近だ。楽しげな音と共にふわりと香る花。ふふ、と楽しそうに笑いながら「 先ずは誰に花を渡したいか、だね。どんな花にするか、花言葉の候補とか、色々話し合いながら店に行こうじゃないか 」そんな事を言いながら、ここは1つ年上で喧騒の中に居ても平気な毒蛇が人と話と喜楽で溢れるこの場で、貴女のエスコートをしようじゃないか。……なんて、格好よく決まると良いのだけれど。) (4/2 01:13:27)
大和守/アデルグント > (──貴女の言葉が何よりもアデルグントの心を癒していく。言葉の一つ一つが、確かに張り詰めていた糸を緩めた。ふふっ、と年相応の大人びた笑いを溢しては、まるで親鳥に着いていく雛の様に何処か拙く歩いていくのだった。)「…………では、ガデューカ……と。そう、呼ばせて」(その言葉に、微かに視線が揺らいだ。何せ、これでは『友人』の様だったから。『知り合い』としてとは言っていたけれど、こうして誰かと関わる様な経験が少なかったアデルグントにとってはそうだった。けれど折角の『花祭り』なのだ。こうした新たな経験を楽しまなくては損。それに、貴女は良い人だと何となく分かっていたから、断る理由もなかった。そうして答えた言葉が、貴女の提案を承諾したとの何よりの証拠。そうして差し出された手をおずおずと取り、その手を引かれ祭りへと向かっていく。それはまるで『知り合い』ではなく仲の良い親子の様にも見えるのだった。でもこんな事を言ったら怒られちゃうかも、なんてくすりと微笑んでしまうだけに留まったが。) (4/2 01:51:09)
大和守/アデルグント > 「…………うん!」(貴女の笑みにつられ、アデルグントもまた心からの笑みを浮かべた。聞いているだけで楽しそうな貴女の言葉の数々に、大きく頷いてみせた。私はこの通り、祭りや人混みが苦手なアデルグントという女性だ。だからどうか、私のエスコートはお願いしますね。──ガデューカ。)【カモミール】〆 (4/2 01:51:11)