コーフ&ノービア

アルストロメリアは望まない

グレー/コーフ ◆ > ふんふふーん♪(……この前から楽しみにしていた花祭りが開催された。少し遅ればせながらではあるものの、夫は出店を決めたそうで、今は材料となる猪を狩りに行ってる……その間に、お店を回すための買い出しを行っていたのだ。提供するのはシチューで、猪肉のサイコロステーキがゴロゴロ入ったものだ。それで、野菜やら色々買っていたのだ……)それにしても、賑わってるなぁ……何かついでに食べていこうかな…?(なんて独り言もこぼしていた……)   (3/29 00:06:13)


大和守/ノービア > (正直、『花祭り』という王都で開催されたイベントにノービアはとても興味を持っていた。きっとあの人と一緒に回れたら良いんだろうなぁ、なんて思いを胸に、もしかしたらこの祭りに参加しているのではと王都を巡る。以前協力を申し出てくれた彼に指摘された通り、血塗れのままだと確実に騒がれるからとその手には大きめの布を手にしていた。その布は既に血で赤く染まってしまっていて、それでも尚溢れ落ちる血をその度拭いながら。骨と化した部分は髪で隠す様にして。何とか人間に扮して回れないかと打算していた……のだが。)「…………ッ……はぁ」(一つ強い風が吹いた。それによって布が軽くだが飛んでしまい、真っ赤に染まった布が落ちてしまう。途端に向けられる、少数ではあるが怪訝な目から逃げるようにして布を拾い、髪を揺らして溜め息を一つ溢したのだった。嗚呼もう、今から少し気分が落ち込んできた。)   (3/29 00:17:03)


グレー/コーフ ◆ > ん?すみません、大丈夫ですか?(と、溜め息が聞こえたので声をかける……瞬間、少しだけ後悔する。どうやら相手はイモータルと見受けられる。ボロボロの姿であるが、それでも尚普通に立っていることがその証拠……そして、時折香るは血の匂い……戦場を結婚で退いてからは久しいあの鼻に来る匂い……鉄……しかし、顔には出しては行けないと自分の中に語り掛けた……)   (3/29 00:21:23)


大和守/ノービア > 「へっ!?」(周りの事が意識に入っていなかった時に声を掛けられ、ノービアは突然の事に肩を跳ねさせた。勢いよく後退り貴女から距離を取っては、何処か怯える様に貴女を見つめたのだった。)「…………大丈夫です。申し訳ありませんが私は『花婿』を探さねばならないので、差し支え無ければ失礼させて頂いても?」(けれどそんな怯えは、貴女が女性である事をしっかりと認識した瞬間に消えてなくなった。何処か睨み付ける様に、敵を見る様に貴女を見つめては冷たく言葉を掛けるのだ。女性に対しては何時も冷たくなってしまう。別に嫌な事をされた記憶も経験も無いのに、何故なのか。それもまた、記憶を引っ張り起こす事が出来れば分かるのだろうか。)   (3/29 00:29:31)


グレー/コーフ ◆ > ……花婿を探している…?(その言葉聞き、何かに引っかかった………イモータル……花婿……と、言葉がグルグルと頭の中を巡り巡っていくが?一旦それをストップして、相手と話すことに集中しようか。)もしや、はぐれたとかそういうのですか?もしそうなら一緒にお探ししますよ?(と、相手にそう話しかけてみようか。)   (3/29 00:39:13)


大和守/ノービア > 「…………はい?」(突き放す様に話していたというのに相も変わらず貴女の優しい物腰は変わらなくて、驚きに目を見開いた。協力を申し出る言葉は暖かくて、こうして冷たく接する己が思わず恥ずかしくなってくる。再び一つ溜め息を溢し、少しだけ話してみる事にしたのだった。)「……はぐれた、と言えばそうかもしれません。アシュトン、という名前の人物を探しています。あの人ったら、『花婿』だって聞いてはいって答えてくれたのに……逃げちゃったんですから。だから、探しているんです」(途中途中、落ち着かなさそうに視線を貴女に固定せずさ迷わせながら己の経緯を話していく。そこまで話して一旦言葉を止め、悲しげな表情を浮かべた。どうしても、あの人に嫌われてしまったのだという考えが払拭出来ない。そう思えば気持ちは暗くなるばかりで、こんな自分如きに優しい貴女を協力させてしまうだなんて、と。)「……協力は、なさらない方が良いと思います。こんな私と一緒に居たら……貴女まで怯えられますよ」(と、ノービアは何処か自虐的に言葉を溢すのだった。)   (3/29 00:49:45)


グレー/コーフ ◆ > アシュトンさん……かー……(と、私は記憶を辿る……そういえば、王国の整備士の1人であり、最近入ってきた人なのだとか…?)そうなのですか……でも、もしかしたら花婿は別にいるかもしれません……というか、なんでそんなに「花婿」を探してらっしゃるのですか?(と、純粋な疑問を相手にぶつけてみようか。)   (3/29 00:54:57)


大和守/ノービア > (『花婿は別にいるかもしれません』、という言葉がノービアの逆鱗を撫でそうになったものの、理由を問われる事でそれは未遂に終わった。何故探しているのか。その理由はたった一つだけ。とても単純で分かりやすい、短い言葉。)「…………見つけて、殺してあげたいからですが?」(それが当然であるかの様に、この世界の当然であるかの様に理由を口にした。見つけて、殺す。その為だけにノービアは今まで『花婿』を探していて、だから早くこの願いを叶えたいのだけれど。あれきり『花婿』に出会えていない事実に、悲しさや辛さが心を満たした。)   (3/29 01:03:06)


グレー/コーフ ◆ > それが、本当に愛なのですか?果たしてそこに、「愛」はあるのですか?(と、あなたに聞いてみようか。そして、私はこう続ける。)私も、最近夫を娶ったのですが、その夫と過ごす中で、愛について2人で話すことも多くあったんです。その中で、考えたこと……愛とは、ただ一緒にいるだけでも嬉しくなる……みたいな、そういう感じだと思います。   (3/29 01:10:45)


大和守/ノービア > 「愛……ですか?」(『愛』、『愛』か。その質問に、ノービアは答えられない。果たしてこれは『愛』なのか、彼を殺したいとこの手で命を散らしたいと思う感情は、一体何なのか。貴女の話を聞いていれば段々とこの感情が醜いものに見えてきて、首をゆるゆると横に振った。)「…………では、きっとこれは『愛』とも呼べぬ醜い感情なのでしょうね。……良いなぁ、貴女は」(極めて穏やかな口調で、悟った様に言葉を紡ぐ。自分にはよく分からない。分からないから分かる貴女が羨ましくて、己が醜く思えて。あながち、間を邪魔してきた彼の言葉も間違っちゃいないのかもしれないなんて思ってしまった。)   (3/29 01:18:22)



グレー/コーフ ◆ > 決して……殺すだけが愛では無いですよ。……まだ16年しか生きてない私が言うのもなんですが、愛は、多分まだ他にもあるはずです。もっと色々な人に聞いてみるといいのではないでしょうか?もしそれでまだあなたの思う、愛が揺るぎないのであれば……それをそのまま体現するのもありかとは思います。(と、あなたにそう話そうか。もちろん、それが全て正しいとは私は思わないけども、かと言って自分の思う愛が果たしてそうなのかどうかもまだ分からない。所謂「哲学」の範囲だし、「正解のない問い」であるからだ。)   (3/29 01:24:51)


大和守/ノービア > 「…………」(貴女の言葉を、ノービアはただ黙って聞いていた。一文字一文字が確かな魔力の籠った言葉となって、ノービアの心を傷付けていく。抉っていく。貴女に敵意やそんなつもりが無いことは重々承知の上だ。そんな皮肉やらはそもそもこの場所に全く相応しくないし、貴女が切実で優しい人なのだという事もとうに理解している。ノービアがイモータルだと分かった上で、こうして接してくれているのだもの。けれどその言葉が心を傷付けるのは止められない。だってノービアは、簡単な問いにすら答えを見出だせていないのだもの。そんな基礎すら分からない状態で次へ進めば、分からなくなって放棄したくなってしまうのは当たり前の事、だから。)   (3/29 14:49:08)
大和守/ノービア > (──問。これは『愛』か?)(答。)「……これが『愛』、というのかも分かっていないのに、そんな事……出来るんでしょうか、ね」(────分かりません。)(極めて、冷静に。極めて、落ち着いて。ノービアはそんな言葉を口にするのだ。貴女を傷付けたくはないのに、貴女を傷付ける権利などこの未熟者には無いと言うのに。それに反する様に、抗う様に感情は溢れ出ようとしていくのだ。それに従う様に、長い銀の髪と共にベールが揺らめいた。嵐を知らせる様にざわめく。絞り出すかの様に小さく。分からないから、分かる貴女が。貴女の持つ感情が、何よりも。)「…………だから、羨ましいんですよ」(──羨望、そして嫉妬。『醜い』感情達は、堕ちた。)   (3/29 14:49:11)


グレー/コーフ ◆ > ……どうやら、これ以上は厳しいようですね……(と、私はそうこぼす……何も、見放した訳では無い。ただ、まだ少し、この人には時間が必要なのだから……)……用事があるのでここは一旦お暇させて頂きますね。……また今度会った時に愛について少しでも分かったら話してください。多分、もう少し時間が必要だろうから……(と、相手にそう言おう。そして、私は歩き出した。自分の夫はもうすぐ帰ってくるはず。だから急がないといけないが、あなたの愛の探求はまだ始まったばかりである。)   (3/29 16:52:41)


大和守/ノービア > 「…………そうですか」(歩き出す貴女の背を、ノービアは静かに見つめた。名残惜しさなんてものはない。むしろ早々に離れる事が出来て僥幸といった方が正しい。だってあれ以上話していたら、きっと貴女を傷付ける事になっていた。貴女へ敵意を、殺意を向ける事になっていただろうから。貴女の言葉は確かに正しくて、そこにノービアが異論を挟む事など出来やしない。何も分からない様な、そんな幼い思いしか抱けないのだから。でもね、どうか一つだけ言わせてください。)「…………きっともう、会う事はありませんよ」(────貴女を見ていると、その光で殺されてしまいそうだから。次は、手を出してしまうかもしれないから。)【アルストロメリアは望まない】〆   (3/29 17:34:55)