ノービア&椿
秘密の協力者大和守/ノービア > 「…………私の、『花婿』……あぁ、あなた……何処にいるの……?」(頭部から、瞳から血を流す血濡れの花嫁は今宵もさ迷う。けれど、その目的は何時もと違っていた。今までは『花婿』その人を探す為。今は『花婿』は見つかって、けれども何処かに行ってしまった彼を探すために。似ている様で違う目的を持って、歩んでいた。彼と出会ったあの場所で待ち続けるのも良いが、そんな事よりも行動して見つけた方がよっぽど早い。此処、己の居る帝都が『花婿』を見つけるには遠い選択肢であることすら知らぬまま、血の跡を残しながら。ふと、前方に人の、貴方の姿を見つけて。)「ねぇ、貴方」(後ろから声を掛けた。血濡れの顔を、悲しそうに歪めて。こんな血濡れの女に突然声を掛けたら驚くだなんて知らないノービアは、問いを投げ掛けるのだった。)「貴方、私の『花婿』が……アシュトンが何処に居るか知らない……?」 (3/25 22:22:04)
クロ:椿 > ( 夕刻。今日は早めに帰れるから晩御飯の食事を買いに出ようと考え、取り敢えず適当に散歩をしつつ市場へと向かっているのは椿である。以前…と云ってもつい先日、夜中に変な奴に襲われたので、今回はさっさと支度して帰ろうかな、なんて。そんな事さえも思っていたのだが、___ツメが甘かった。そんなことを知る由もなく、椿はのんびりと歩を進め、ほんの少しだけ中道に入った_その時。後ろから声を掛けられたのだ。) (3/25 22:41:15)
クロ:椿 > あ?( ふ、と後ろを振り向く。そして貴女のその顔を見た途端ギョッとして数歩後退りをする。_あれ俺つい最近も似たような事を………__そんな風に考えていれば花婿が何処に居るのかを知らないか、と声を掛けられる。「 は、は、?花婿、?花婿、花婿…アシュトン…あ、あ ー …?? 」花婿、花婿_アシュトン。さて、誰だろうか。聞いた事もない名だが、取り敢えず呻き声を上げつつ考え込み「 い、や。知らねェな… 」と答えを出す。貴女がそれで満足すれば良いのだが…___いやいやいや、違うだろ!!!!何だこの女、なんだ、血塗れじゃねぇか!!!!ふ、ふざけ、は、はぁ???待ってくれよ血塗れ、え、俺治癒魔術全然やった事ねぇけど何、え、病院連行した方がいいのかこれ、__心の中で荒れまくれば、取り敢えず貴女に対して「 いやあの、血塗れなンすケド…大丈夫か?いやそれ本当に大丈夫なのか?病院とか行くか…? 」と、言葉を続けたのだった。) (3/25 22:41:16)
大和守/ノービア > 「…………そう、ですか」(知らない、との返答を聞けばノービアは分かりやすくしょんぼりとした表情を浮かべるのだった。基本、皆自分の方を見ると逃げ去ってしまう。その為ちゃんと答えてくれる人なんて居なくて、だからこそ最初の貴方の反応にこの人も逃げてしまうのかななんて思ったけれど。逃げずに答えてくれるものだから、今度こそ情報が掴めると思って。けれど、その期待は儚く消えてしまった。知らないのならば良い。もっと探さなければいけないと内心意気込んだ所で。)「え?」(貴方の言葉にきょとんと首を傾げた。『病院とか行くか……?』だなんて、イモータルに対して投げるには相応しくない言葉で。)「ふ、ふふ……あははははっ!!」(なんて笑い声をあげてしまった。くすくす、ころころと、血塗れでも彼女のあどけなさが分かる様な。一頻り笑った後に、年相応の笑みを浮かべて言葉を紡ぐ。久し振りに自分を見ても逃げ出したり攻撃を仕掛けて来ない御人を見つけた。流れる空気は少し穏やかで、そうしてくれた貴方へ感謝を述べようか。)「イモータルに対してそんな言葉を掛けてくれるなんて、貴方は優しい御方なのですね。有難う御座います。でも、大丈夫ですよ」 (3/25 22:54:16)
クロ:椿 > ( しょんぼりとしている貴女を見ると、別に椿は悪くないのだが何故か申し訳なくなる。なんだか段々と自分が悪い事してるんじゃないかと思えてくるのだが、椿は特に悪い事は今の所していないので、申し訳なくなる程度で特に何も無いのだけれど。そんな時、キョトンと首を傾けた後、笑い声を上げるものだから、驚いてびくりと身体を震わせる。何故笑うのか、分からなずに呆然としていたのだがその理由を知った時椿は頭を抱えたのだった。) (3/25 23:14:38)
クロ:椿 > あ、あ"??待て今御前化け物( イモータル )ッて云ッたのか、うん?てことは……( 頭を抱え、溜息を吐く。先日に続き今日も化け物と出逢うだなんて今年は厄年なのだろうか。けれど、先日出逢ッたあの気狂いの化け物に比べたら此方はあどけない笑みを零したり、人を突然殺そうとしてきたりはしない様な、そんな感じがした。大人しく、穏やかな雰囲気を放つ貴女の言葉を聞けば椿はげんなりとした顔で「 そりゃおま、俺はすげェ驚いた。なんなら心臓爆発したンじゃねェのかと思うぐらい。驚きすぎて、寧ろ落ち着いたンだわ。いや、まァ、無事..無事じゃねェけど、無事..?で、よかッた、..ッス、.....?? 」と、答える。疑問符の多い台詞なのだが、驚き過ぎて一周回って落ち着けたのは先日の袋の男と云う化け物に出逢ったお陰だろうか。何処と無く目の前に居る彼女の方が五千倍もマシな気がした。) (3/25 23:14:40)
クロ:椿 > つか、何。花婿探してンのか、ご苦労なこッた。アシュトン…だッけか。名前的に此処の奴じゃねェな…( ふむ、と考えても矢張り尊華の人間じゃないという事以外は分からない。貴女の服も尊華らしからぬモノなのだから、ソレは確実だろう。_そもそも花婿が迷子なんじゃなくて、此奴が迷子な気もするンだよなァ…つかアシュトンッてのも同類の奴なのか…?それとも化け物なら生前の…何かを探してる…?否そんな事はねェ、よな、…?___ぐるりぐるりと思考を回せど、答えは見付からない。どうしたものだろうか。顰めっ面をしては取り敢えず「 あ" ー …花婿とは、何だ。何処ではぐれたとかも分かンねェのか? 」と聞いてみる事に。明らかに迷子扱いしているけど、仕方が無いだろう。椿はそういう奴だ。) (3/25 23:14:51)
大和守/ノービア > 「もしかして、私の事を人間だと思っていたんですか? ……ふふっ、驚かせちゃってごめんなさいね」(頭を抱えて、そしてげんなりとした表情を浮かべて紡がれた貴方の言葉に再びくすくすと笑った。言葉は何処か面白可笑しくて、どうしようもなく楽しいと思ってしまって。けれど、貴方の問いにノービアは微笑んでいた表情を真面目なモノへと一転させるだろう。)「『花婿』は『花婿』です。私と永遠を誓い合った御方……。私、ずっと探していたんです。『花婿』を見つけなきゃって。だから、色んな男性に聞いて回っていたの。だけどずっと違うって言われて……だけどこの前、アシュトンは私の質問にそうだと言ってくれたの。『花婿』かって聞いたら、はいって答えてくれて……」(その事を思い出すと、今でも胸が高鳴ってしまう。あの人は、アシュトンは、質問にそうだと言ってくれたのだ。ずっと探していたからこそその喜びは大きくて、出会えた事が嬉しくて。だから、だから私は。まるで恋する乙女の様に夢見る表情を浮かべて、けれど、それは堕ちていく。) (3/25 23:41:15)
大和守/ノービア > 「…………だから殺そうと思ったのに」(嗚呼やはり、ノービアもイモータルである事には変わりないのだろう。)「それなのにあの人は、逃げちゃって……どうしてでしょう、何で……あぁ、やっぱり醜いのが悪いのかしら……色んな人にも、私は『醜い』って……『醜い化物だ』って……言われちゃいましたし。ん、あ、あぁ、えっと……何かの屋台の側、だったのは覚えてますよ。屋台の側にあった、ベンチであの人は眠ってて……でも、また会えるんですかね……会いたいです……」(彼処は王国で、此処は尊華なのだから会えたいと説かれた所でノービアに伝わりはしないだろう。この世界に住む人にとっての常識を言われた所で、ノービアはその知識すらも死へと置いてきてしまっているのだから。最後には悲しそうな表情すら浮かべて、『花婿』に会いたいと望む理由を狂気を交えて口にしたのだった。) (3/25 23:41:19)
クロ:椿 > …うるせェ( け、と顔を逸らす。間違えたのが何気に恥ずかしく思えるのだろう。年頃( 21なのだが )の男の子だから仕方がない。) (3/26 23:45:31)
クロ:椿 > …はァ、花婿なァ( 真面目な表情で、そう云うのだから此方も真面目に聞く。興味は、無い。が、貴女の表情や内容的に此方も真面目に聞かねばならない、そんな気がしたのだ。だが、その後に続く貴女の言葉を聞き、椿は顔をぞ、と青ざめさせた。恋する乙女?いいや違う此奴はやはり何をどうしたって化け物( イモータル )なのだ。人間らしい見た目で、人間らしい感情があると思っていたのはやはり間違いだったか。それに椿から見れば、貴女のその言葉は。" はいと返事したから "と云うのは記憶が無いからはいと返事したのを鵜呑みにしたのか。それとも適当なのか。何にせよアシュトンと云う名の人は彼女の同類じゃなく__生きてる人間ッて可能性の方が高ェッて事か。) (3/26 23:45:33)
マリア/アシュトン > ((クソ長くて草 今日はくたびれてしまったのでここいらで落ちまする、みなさまお疲れ様でしたあああ! (3/26 23:45:55)
クロ:椿 > ( 大きく溜息を吐く。そして呆れた表情で一言「 御前の顔面が醜いと云うより、血塗れなンだから驚いただけなンじゃねェの?知らねェけど。」と。そしてソレに続くように「 つか、御前、…え ー と、名前なンだ。そいや聞いてねェな…なンにせよ御前ソレは…なンだ、" 愛憎 "ッてヤツだよ、な。…あンまし良い気がしねェンだケド… 」と、言い放つ。勿論、顔を顰め頭を掻きながら、なのだが。「 だが、探すのは手伝ッても構わねェよ。なンかの縁だしな。」と、付け加える辺り、甘いと云うかなんというか。何にせよ貴女の言葉を聞く限り貴女は花婿を愛しつつも憎んでる、愛憎の念を抱いてるとしか想えなかった。深く聞くつもりは無いのに、つい、失礼にも当たるのに貴女の感情を愛憎だと、言ってしまったのだった。) (3/26 23:45:56)
大和守/ノービア > 「…………そう、なのかしら」(本当に、血だらけだから驚いただけなのか。まともに会話を交わせた人物など本当に少なくて、判断など出来る訳も無くて。ただ不安そうな、悲しそうな表情を浮かべていた。)「私……私は、ノービアと申します」「……愛憎……ですか。いえ、でも……そんな筈は……愛憎だなんて……」(名を問われノービアはそう素直に名乗るものの、『愛憎』と称されたこの感情に首を傾げた。"愛"し、"憎"む。まさか、そんな二つの感情であるとは思えなくて、信じられなくて。それでも客観的に見たらそう思われているのかと、ノービアは俯き己の行動を振り返る。でも、自分から見るとそうだとは思えないのだ。きっとそれは死に隠された記憶を取り戻せば見えてくるのだろうか。そんな事を考えていれば、貴方は二つ目の驚きを持ってくるではないか。)「……えっ? 本当……ですか?」(目を丸くした。だって化物に、イモータルにそんな事をしてくれるだなんて思わないじゃないか。思わぬ嬉しさに声を震わせて、確かめる様に首を傾げてそう問うた。) (3/27 00:10:08)
クロ:椿 > …や、後はほら、アレだろ。俺は職業的に血はよく見るッつ ー か、一般庶民は、慣れてねェんじャねェ、の、..?( 顔を顰めたものの、椿なりに気を使って少しもごもごと口篭りつつ言えば、不安そうな貴女の顔を見て『 妹みたいに弱々しいな 』と思ってしまう。…シスコンである。) (3/29 19:39:14)
クロ:椿 > あ"、あ ー 、のぉびあ、..の ー びあ、ノ ー ビア。( 数回名前を繰り返せば、名前をしっかりと記憶する。そして「 俺は椿。…え ー と、椿、椿。なンて云えばいいンだ、…兎に角、俺は椿だ。」と自分も名乗り返し、貴方の姿をじっと見据える。血塗れの顔を見ることに徐々に慣れてきたのか、特徴を記憶しようとじっと見詰める。血塗れでなければ美しいであろうその顔立ち。花嫁に相応しいその服装。その他諸々の特徴をしっかりと覚えていくのはきちんとした理由がある訳で。" 彼女は花婿を殺す "と云うのを易々と見過ごす訳にも行かないのだ。軍人として、様子見をしなければならない。_めんどくせェ、と思えど1度関わった身なのだ。頭を掻きながら「 ンな驚く事かよ。..関わッた身なンだし、責任は取る 」と顔を逸らしつつ顰めっ面で云ッた。) (3/29 19:39:16)
クロ:椿 > ( 風が、ひゅるりと鳴く。2人を包む。化け物と人間の、秘密の協力_なんて、綺麗なものでは無いけれど。嗚呼、2人が出逢ッたのは運命なのかもしれない。けれど、どうしたッて。__俺は軍人としてテメェを見てるなンて、今は未だ云えねェな。)【 秘密の協力者 】 (3/29 19:39:29)