袋の男&椿

望むは首落ち椿

大和守/袋の男 > 「んー、んー……どうすっかなァ、……」(実の所ソイツは悩んでいた。と言うのも人を絶望やらに陥れる策が上手く思い付かず、このままでは飽きられてしまうのでは無いかと。否、その話をするにあたって一体誰がそんなものを望むのかという前座が必要になってくるのだけれど。うーん、と今宵は帝都を歩き……というよりも家々の屋根を移り飛んで移動しながら良い案が思い付かないか悩んでいた。ーーぽん、と手を叩いた。嗚呼そう言えば、そろそろこんなのも楽しんだ方が良いのではと。一つ悪意を思い浮かべては、人通りの少なくなった道を歩く貴方の後ろへ音も立てず着地して。)「なぁ、お前……」(そして、声を掛けた。その声に気付いて振り向く頃には、貴方そっくりのソイツがそこには居るのだろう。自分自身が現れたら一体どんな反応をするのだろうと、実験的に貴方を対象に見定めたのだ。ソイツは貴方そっくりの風貌をして、まるで貴方が偽物だとでも言う様に怪訝な表情を浮かべて貴方を見詰めていた。)   (3/22 23:24:59)


クロ:椿 > は、…だる、( 愚痴を1つ零せば、冷える夜道を1人、歩いていた。冬場に比べたらマシなのだがやはり未だ冷える。風が冷たい。ほんのりと寒さに対して嫌そうな顔をしつつも、風に対しては心地良さを覚えた。やはり、風の魔術適正と云った所だろうか_。さて、彼は、現在家族の待つ自宅へと帰宅しようとしていた所なのだが、どうも今日は冷えるせいで人が少ない。仕方なく近道を通ろうと、更に人気の無い道を土を蹴りながら早めに歩いていたのだが…_まさか、こんな夢みたいな事が起こるだなんて一体誰が想像していただろうか。)   (3/22 23:51:21)
クロ:椿 > ( 声を掛けられ、ふ、と振り向けば自分が居るでは無いか。そう、自分。紛れもなくその髪型も髪色も、目付きも身長も、全てが椿なのだ。ギョッと驚く。声を出さなかっただけマシだと思って欲しいぐらいには、心臓を跳ね上がらせて後退する。「 だ、誰、だ、いや俺か、…?いや俺は俺だッつ ー の、何だてめえ、」と、こんがらがる頭を片手で抑えつつ、訳の分からない言葉を必死に紡ぐのだが、全く持って訳が分からない。_此処で、彼の状況を整理しよう。先ず、1つ言わせていただきたいのだが、彼は仕事を終え大好きな家族の待つ家へと帰っている途中である。そして次に、仕事終わり故に疲労感が溜まって居るのである。最後に。彼は__短気だ。ここまでくれば後は御察し、突然訳の分からない自分と同じ姿をした奴が現れたのだ、困惑しつつも段々とイライラへと変わるのも無理はないだろう。微かに残る理性のお陰で、拳は出ないにしても、「 なん"だテメェ 」とガンを飛ばしてしまったのだった。)   (3/22 23:51:23)


大和守/袋の男 > 「…………あら? 意外に驚かないもんなのね~、つッまんねーの!! ゲラゲラゲラゲラッ!!」(思いの外驚いた様子もない貴方の姿を見て、ソイツは不満そうに唇を尖らせた。確かに狼狽えている様子はあったものの、悲鳴が無かったのが気に食わない。他にも腰を抜かしたりだとかそんな反応が皆無だったのがソイツにとっては不機嫌へ陥る原因となっていて、けれど言葉を紡ぐ合間で気分が高揚してきたのか不気味な笑い声をあげた。)「ーーアタシは『袋の男』!! あんたら人間に絶望を魅せる存在よ! ゲラゲラゲラゲラッ、アタシったら完全に悪役みたいでかっこい~いっ、ッゲラゲラゲラゲラ!!」(瞬きをする間もなくソイツは貴方の姿から、元の麻袋を被り白布を羽織った姿へと姿を豹変させる。そして一頻りその笑い声を響かせた後にーーソイツは腕を短刀へと変化させて、一瞬の内に貴方へと肉薄する。そしてその腹に風穴を開けてやるとでも言う様に短刀を貴方に突き刺そうとするのだった。)   (3/23 00:04:28)


クロ:椿 > はッッ、クソ喰らえな悪戯をありがとなァ( 貴方の言葉を聞けば、違和感と共に苛立ちを覚え、けッッと舌打ちをした。やはり悪意のある悪戯らしい。万死。_何が袋の男だ。何が悪役だ。こちとらやッッと仕事終えて帰宅途中の一般兵だわ休みの時間ぐらい寄越せや…_と、愚痴を心の中でぼろぼろと零しつつも、一歩後退する。さて、違和感なのだが、椿はこの違和感が何なのかを落ち着いて考え始める。性別か、口調か。いや、いや。そんなものでは無い、もっと大切な……はて、今この目の前にいる奴は詠唱をしただろうか。そんな事を考えては、口内で舌を軽く噛み一気に集中した。そう、目の前にいる奴は詠唱をしていない__つまり俗に言う化け物( イモータル )なのだ。)   (3/23 00:32:14)
クロ:椿 > 御親切にどォも。悪役だかなんだか知らんが、微塵も格好良くねェからさッさと帰ッてねんねしなクソアマ( 呆れた顔で貴方の自己紹介に文句を言いつつも、律儀に「 俺は尊華帝國軍の兵士が独り、椿だ。よろしくしたくね ー けど、な。」と挨拶を交わす。その後すぐに構え、貴方の攻撃が何なのかを考え始めるのだが__やはり初手は無理があった。短剣が此方に向かってくるのは見えるのだが、何分早い。飛ぶようにして下がるも、横腹に短剣が逸れ、ザシュリ、と音を立てて服と肉を裂く。「 ぐ、…ッッ 」と苦痛に顔を歪めるも、反撃をする為に左手を右手首に添えつつ、「 唸れ風音、喚け自然。狂瀾怒濤の浮世を取り巻く。風雨凄々、鎌鼬 」と詠唱をする。包帯を巻いていたはずなのに、彼の両手から見えない刃_風の刃が包帯を散らせていく。そしてそれを貴方に向けて貴方の身体を包み込むようにその風を吹かしたのだった。)   (3/23 00:32:15)


大和守/袋の男 > 「あはぁッ……!! 魔術、魔術ね……ッ!!」(椿とご丁寧にも名乗り返してくれた貴方の横腹の肉を裂く感触が間接的にーー否、直接伝わってくればにたりと嫌な笑みを浮かべた。苦痛に歪んだその顔も何もかも、これだから最高に楽しくて最高にソソルのだ。そんな狂喜に身を委ねていたものだから、貴方の詠唱に歓喜してしまう。それは一体何を生み出してくれるのかーー何を魅せてくれるのか。)「あはッーーーー最ッ高だわ!! ……ゾクゾクしちゃう」(現れたのは目には見えぬ風の刃。散っていく包帯の動きを見れば何となく軌道を読むことは辛うじて可能だったが、回避するには動くのが遅すぎて間に合わない。全身を刃で無残にも裂かれ、全身から血の代わりである黒い靄を漂わせながら恍惚と叫んだ。嗚呼、これだからイイ。素晴らしくタマラナイーー。どうせならば捕らえてこの手の中に閉じ込めて遊んでやりたい。見目的にも年齢はそう離れていないーーというより、まるで子供の様に見えるのだ。ならば迷う理由はソイツにとって何一つ無くて。短刀だった筈の腕は蠢けばその先端に刃物の取り付けられた縄となり、貴方を捕らえようと腕を動かし貴方目掛けて投げ付けるのだった。)   (3/23 00:49:11)


クロ:椿 > こッッの、…!!!( 唇をかみ締め、苛立ちと嫌悪を覚える。貴女の発する気持ちの悪い台詞に顔を歪めれば、切り裂かれる貴方の身体を見て目を見開く。鮮血ではなく、黒い霧がブシュッッと吹き出し漂うのだから。_此奴、やッぱり化け物かよ…!!!!__そんな事を確信しては、これ以上此奴と戦闘するのは危険ではないか、という考えに至る。早く帰りたい。なんなら早く帰りたい。寧ろ何でもいいから面倒事なく帰りたい。だというのに貴女は____俺を捕まえようとしてねぇか!?!? )   (3/23 20:04:57)
クロ:椿 > すいませンね、持ち帰りは…お断りしてるンでェッッ( ぎゃん、と騒ぎつつも冷静に縄が飛び掛ってくる位置を予測し、離れる。運良く引っかかることもなく避けれた事にほっとしつつも、急いで口と手を動かし逃げる為の詠唱を紡ぐ。「 ひゅるりと奏し自然の音色、涼風一陣、輿馬風馳、紡げや伝承、旋風ノ舞 」__ひゅぅ、と風の音が鳴る。鳴る、鳴る。美しい筈の音色が、徐々に重なり、小さな竜巻のようなモノが椿の右手を包み込む。それを大きく振りかざせば、その竜巻は椿の手から離れ、真っ直ぐ細長くも綺麗に上に伸びる。まるで 太刀の刃の様に美しく、すらりと伸びるその竜巻を___貴女に向かって振り下ろした。その竜巻が貴女に刃向かう。当たれば貴女の身体を削る様に切り刻むであろう。勿論、代償として椿の右手も若干血塗れなのだけれど。)   (3/23 20:05:18)


大和守/袋の男 > 「ゲラゲラゲラゲラッ!! あぁら、そう……? 是非ともお持ち帰りしてその首切り落として遊んでやりたかったんだけどねッッ!」(避けられたか。けれどまぁ、ソイツに遊ぶ体力は残っている。縄がぐにゃりと蠢けば一瞬にして元の腕へと戻り、相も変わらず不気味な笑い声を響かせ貴方のつれない言葉に気味悪さを返していたものだから、貴方の素早い詠唱が己の声に掻き消され聞こえなかった。後は、瞬きをする度に状況が変わっていく。)「あ~ららら?」(竜巻が現れた。まるでそれは刃の如くすらりと細く美しくて。それに見惚れた、という訳では無いにしろ回避行動を脳から身体に伝わらせるには遅かった。そも、その前に全身を刃で裂かれていたせいで自然と動きは鈍くなっている。貴方の紡いだ竜巻に、既に抉られた傷を更に深くするかの様に身を削られていくのだった。傷口に触れられるだけでも痛みが伴うのに、それを更に削るのだから普通ならば悲鳴すらあげてしまうモノだろう。けれども今のソイツの姿は、果たしてそうなのだろうか。)   (3/23 22:10:23)
大和守/袋の男 > 「ッ、ふ、ふふ……ぁ、ふ……ッ」「ひ、はは、ーーゲラゲラゲラゲラッ!! ッははははァッ!!」(痛みを感じても尚、ただ壊れた様に笑う狂人の笑みを貴方は見ただろうか。あんなにも家に帰りたがっていたのだから、もう貴方は此処には居ないかもしれないけれど。)「……こりゃ、また大胆なのね……ッ!! イイ、わ……ッ、イイ、貴方、とってもイイじゃない……」(例え居ても居なくても、ソイツはそう言葉を続けていく。紡いでいく。我が身を抱き締めるかの様に抱いて、恍惚とした笑みを浮かべるのだ。嗚呼、この痛みが、傷が、貴方の苛立ちやら嫌悪やらそんなモノから生まれたのであれば。そうであるのならば、心からの幸福をソイツは謳うのだ。まるで場違いな礼を述べるかの如くソイツは笑って)「安心しなさいよ、餓鬼」「アタシをこんなにした悪い子を、絶対に逃がす訳無いじゃない」「また会おうなァーーーーゲラゲラゲラゲラッ!!」(恍惚と殺意を口にした。そら逃げろ、子供達。何れ程逃げようとブギーマンは悪い子を逃がしやしないのさ。)【望むは首落ち椿】〆   (3/23 22:17:31)