雷鏡&アシュトン&ディラン
疲労破損グレー/雷鏡 ◆ > 依頼されたものを届けに来たぞ。(と、俺はドアをノックしてからそう言い放とうか。先程まで回収していて帰還したばかりのため、背中には二対の雷の翼を生やしていた。これで飛んで直接スザンに赴き、硫黄の鉱石を持ち帰ってきたというわけだ。まぁ、色んな手続き云々を経て今に至るというわけだ。) (3/21 12:53:55)
マリア/アシュトン > 「はいはい…どなたですか」(工房の裏口をノックされて出ると見慣れないヨズア風の男が立っており一瞬警戒する。しかし依頼という言葉を思い出し、なるほどこの人は外注の何某かなんだ、と納得する。)「受け取りはぼくでもいいんですか?サインとかいります?」(と胸ポケットのボールペンを手にしようとする。) (3/21 13:03:04)
シロー/ディラン > (工房の扉がノックされて、自分が出ようとした所で。アシュトンが出たのでディランはその様子を仕事の手を止めて後ろから見ていた。何か忘れているような⋯⋯。そこまで考えて、開かれた扉の奥に現れた人物をアシュトン越しに見て、慌てて扉の方へ向かったのだった。)「⋯⋯ありがとうございます。雷鏡さん。」(以前、イモータルの件で仲違いに近しい別れ方をしたからか、何処かよそよそしく後ろから挨拶をすると、アシュトンを制して胸元からペンを取り出すのだった。)「この人は王都の万事屋さんで、ガンパウダーに使う硫黄を依頼していたんだ、アシュトン。」(アシュトンにそう説明しながらサインを終えると、荷物を受け取ろうと手を伸ばした。)「色々ありましたが変わりないですか?そちらは」 (3/21 13:15:56)
グレー/雷鏡 ◆ > まぁな。ただ、ひとつ変わったことといえば、「因縁に決着をつけた」ということかね。(と、俺は相手にそう話す。どうやらこの2人と最近来たらしいもう1人はこの工房を拠点にして活動している様子であり、ちょくちょくイモータルの討伐にご自慢の兵器を使って動いているとの情報も予めつかんである。なので、この依頼内容としてはすぐに納得が行き、すぐさま準備をして素早く依頼をこなしたというわけだ。)んじゃあ、代金の話とかもあるから中に入れてくれまいか?(と、俺は相手にそう言おうか。基本的にうちの万事屋は「後払い」制であり、その判定基準は「どれほど苦労したか」であるが、格安で色んなことを請け負っているため、色んな人から「良心的」であるとか、「安すぎて心配になる」と言われる程なのだが……) (3/21 13:18:35)
マリア/アシュトン > 「あぁディランさん…ああ、硫黄ね。そうだったんですね」(ひらりと半身になりながらディランを前に行かせて入れ替わる。ディランの軽い紹介は、アシュトンもその硫黄の世話になるからという意味もあるのだろう。『ども』と言いながら軽く会釈をして、適当にその場を後にしようと思っていたが、万事屋の店主の中に入れて欲しいという言葉を聴いて割って入った。)「あ、すいません。今中はちょっとマズいんです。シンナーぶちまけちまったから……揮発するまで外で飯でもって、ディランさん誘おうと思ってたとこです。ぼくのせいなんで椅子になるもの持ってきますよ。悪いけど外でやってください。」(そう言いながら、アシュトンは一旦奥へ引っ込んだのだった。) (3/21 13:28:52)
シロー/ディラン > 「あ、そうだったのか。そりゃあ危ないな、ありがとうアシュトン」(危ない危ない、とアシュトンの言葉に笑って返すと、「ごめんね、ありがとう」と椅子を持ってくると言って奥へと引っ込んだアシュトンを見送り、工房の外へと踏み出したのだった。)「因縁⋯そうですか。⋯⋯⋯⋯」(しかし、雷鏡と2人きりになった途端にディランはまた口を噤んで、居心地悪く話題を出せずにいた。以前のことが胸につっかえてもやもやとした感情を押さえ込んだまま暫く黙りこくってから、漸くと口を開いたのだった。)「雷鏡さんは何だか普段通りですね。こんな時なのに。⋯⋯俺達は⋯⋯ああ、さっきの整備士、アシュトンもですけど、シントへの攻勢などで中々忙しくて。」(最近は大変ですね、と世間話を一つするつもりだった事を、無駄にこねくり回してしまいながら髪をかいた。 (3/21 13:40:39)
グレー/雷鏡 ◆ > シンナー……確か聞いたことはある。吸い込んだら危険らしいが……(と、俺はそのアシュトンという整備士の話を聞いて反応を返す。確か、今も通いつめている図書館にてその関係の本を読んだことがあるからだ。一応、興味のあることは基本的には忘れてないからこその反応である。)まぁ、俺の営業スタンスは多分死ぬまでこのまま継続するのかもな。でもまぁ、ほんとに国がガラリと変わっちまったんだなぁというのは最近しみじみと感じるとも。少なくとも、王国が陥落してしまったという事実は色んなところで感じる。かと言って、1傭兵が何が出来るかに関しては分からないがな。ただ、俺はただ強く生きる。それだけの事だぜ。(と、俺はそう返そうか。) (3/21 14:09:07)
マリア/アシュトン > (アシュトンは工房の奥に重ねてあったブリキのスツールを二つ持ち、脇に抱えた。あの人はディランさんの友達なんだろうか。上限関係というものをあまり重んじないアシュトンでさえ、むしろだからこそなのか、ディランのほうだけが敬語を使って何やら気を使っているらしい様子を不思議に思った。スツールは埃をかぶっていたようで、手でぱっぱと払うとアシュトンは大きなくしゃみを一つした。) (3/22 19:30:49)
シロー/ディラン > 「雷鏡さんなら⋯⋯そうですね、どうなってもやっていけそうな気がします」(サバイバルが云々だとか話していたし、どんな状況になってもまぁ何とか生きていくのだろう。 そう相槌を打つと、ディランは何やら考え込むのだった。工房の奥から聞こえてきたアシュトンのくしゃみを耳で捉えながらも、頬を五本の指で軽く掻きながら視線を落とす。自分とアシュトンはつい数日前、イモータルの化け物に襲われた。半年前くらいか、いつだったか噂になったイモータルを彷彿とさせる姿をしていて、ディランはそのイモータルと同一の存在だと踏んでいた。「話が通じるイモータルなら友達になる」と言っていた雷鏡に対して言い辛い気持ちは僅かにあったディランだが、少し前に王都を襲った黒い影の話を知らないということは無い筈だ。一応知り合いだし注意はしておこうか、と決意して話を切り出した。)「そういえば⋯⋯つい数日前にまた王都でイモータルと遭遇しました。俺もアシュトンも殺されかけたので、注意しておいて下さい、雷鏡さん。」 (3/22 20:30:06)
シロー/ディラン > (瞳を細めると若干言い辛そうに首に手を当てて続けた。)「その、影のイモータルに王都が襲われたばかりですけど、アレとはまた違います。俗に言う⋯⋯女性の花嫁衣裳のような服を着ていて、骨が見えてる部分もありました。気をつけた方がいいと思います」 (3/22 20:30:43)
グレー/雷鏡 ◆ > 女性の花嫁衣装?……まぁ、影のイモータルに関しては聞いたことがあるが……女性の花嫁衣装……(と、俺は記憶の中を探し始める。どんなイモータルなのだろうか。全く想像がつかないが……)まぁ、一応気をつけておくとしよう。まだ会ったことはないが……花嫁衣装ね……そのイモータルはなんと言っていた?(と、奥のアシュトンに話しかけてみようか。) (3/24 00:43:20)
マリア/アシュトン > (アシュトンらブリキのスツールを抱えて戻り、『どうぞ』と言いながら二人が立っている工房の入り口のそばに置いた。)「え?あぁー…イモータル……。」(自分はもう関係ないと思っていたのにいつのまにか話に混ざっている事はさして不思議にも思わず、そのまま自然と居座るように、腕を組んで半開きの引き違い扉に寄りかかった。)「いや、実はあんまり覚えてないんすわ。あの時もシンナーで酔っ払ってたから……。そうだな、ぼくの事花婿ですかって聞かれて、花婿なら殺さなきゃとか言われたような気がします。」 (3/24 03:41:06)
シロー/ディラン > 「あっ、ありがとうアシュトン」(雷鏡が背後に向けて声を掛けるものだから、釣られて振り向けば、アシュトンがスツールを抱えて持ってきてくれていた。ありがとうと笑いかけると、雷鏡に手でどうぞと勧めた。そして壁に凭れて話し始めたアシュトンの言葉に何度か頷きを交えながら、自分も追従するように雷鏡の方を見て口を開いた。)「寝込みを襲われたみたいで、俺がアシュトンを見つけた時には首に手を掛けようとしていて⋯⋯。割って入った俺も襲われたけれど、アシュトンの方にばかり意識は向いてましたね。⋯⋯⋯⋯最後はまあ、俺が助けられる形になってしまったんですけど⋯」(耳の後ろを掻きながらアシュトンの方に顔を向けて、『あの時はありがとう』という思いを込めて困り笑いを浮かべた。 (3/24 22:05:27)
グレー/雷鏡 ◆ > ふーん……「花婿なら殺さなきゃ」……ねぇ……(と、俺はその言葉を咀嚼する。一体どういう目的でその行動をとるのか……その理由をまた今度会って聞き出してみせるのもありだろう。正直、最近イモータルと戦う時なんだかんだ勝てていることが多いので、倒して動けなくなったところで話を聞くというのもかなり大きな賭けではあるもののできないほどのことでは無いな。と感じているところはあるのだ。だからこそ……)……その台詞、気になるな。(と、俺はそうこぼそうか……)花婿ならば殺す……ということならば、そのイモータルは恐らくだが、前世で結婚の際に何か起こったんじゃないかと俺は推測する。例えば、婚約していた男に浮気されて結婚自体がおじゃんになって……みたいな?そういった理由があって花婿を殺そうとしてるんじゃないか?(と、俺なりの推察を相手に話そうか。) (3/24 23:12:11)
マリア/アシュトン > 「まぁ、そう考えるのが自然っすよね。」(アシュトンは腕を組んだまま雷鏡に同意するが、顔色は変わらないままだった。)「けど、殺されたくは無いなー。ってか、そんな事聞いてどうするつもりなんすか?”知的好奇心”とか言うつもりなら、こっちだって好奇心から聞いたって良いっすよね。」(目にかかる前髪を払い、頬を掻きながらついでにずっと気になっていた事に切り込んだ。)「……雷鏡さんでしたっけ?そういや、なんでこっちだけ敬語なんすか?そのうちぼくの事もアシュトンと呼び捨てにする気じゃないでしょうね」(上下関係に疎いアシュトンだからこそか、整備士だからといって侮られる筋合いは無いと思った。少しだけ眉根を寄せて不服そうな顔をした後に)「ディランさんは知りませんけど、ぼくはあんたに何の義理もないっすよ」(と付け足した。) (3/25 20:41:39)
シロー/ディラン > 「そうだな⋯⋯そんな事聞いていたら殺されるだけ⋯⋯」(アシュトンの言葉に、ディランも胸の中に抱えていたものを僅かにまろび出させた。相手は知性ない化け物なのだ。友達になれるものなら、と雷鏡が言っていたのを思い出して、ディランも神妙な顔をしながら頷く。内心は自分よりはっきりとこうして物言いできるアシュトンに拍手を送りたいくらい出会った。奴の過去を知ってどうするというのだ、と激しく心の内で同意したが、裏腹に話はまた別方向へと動き始める。これで終わりじゃないという風に続けて口を動かすアシュトンの顔を眺めていたが、その内容が良くない方向に向いていると感じた瞬間に、段々と表情が何処か慌てた様子になっていく。雷鏡とアシュトンを交互に見やってから、誤魔化すように笑った。)「あっ、そういえばっ俺も特に義理とかはないですね⋯⋯」 (3/25 21:06:33)
シロー/ディラン > (あまりに慌ててしまったせいか、自分も諦めつつも心の底で気になっていたからなのか、油を注ぐような発言をしてしまって、またはっ!と眉を思い切りあげて額に皺を作ると、両掌を二人に向けて作り笑いを浮かべた。)「ま、まぁ!お互いにお互いを尊重⋯⋯えっとリスペクト?するという事で!雷鏡さんも商売ですもんね!そういった所は必要ですよね確かに!お客様は神様⋯⋯ああこれ違う、えっと⋯⋯お互いに礼儀と礼節を持って!行こう、行きましょう」(火花が散り始めたのが突然の出来事で、いつにも増してしどろもどろになりながら何とか穏便に行こう、と、無難な性格をしているディランらしく必死で取り持とうとした。 (3/25 21:06:40)
グレー/雷鏡 ◆ > 敬語ねぇ……ま、俺は普段から意識して使ってるわけじゃないってのは確かだな。これが素の状態の俺とでも思ってくれればいいさ。……まぁ、俺に敬語を使っても使わなくてもどちらでも構わないさ。ただ、あんたら整備士の人たちを侮ったり蔑んでるなんてことはしてないから安心して欲しい。敬語をあえて使わないけども、相手にも敬語を強要しない。それが俺なりの相手へのリスペクトさ。相手が敬語を使うってなっても別に「使うな」とも言わねけどな。(と、最後にそう一言断っておこうか。) (3/28 14:05:48)
マリア/アシュトン > (あくまで自分を変える気はなさそうな雷鏡の様子に、アシュトンは苦笑する他なかった。)「……ですって、ディランさん。」(しつこく糾弾する気も強要する気も初めからなかったのでそう先輩に逃げる。ついでに)「でもせめて初対面の相手には使った方が良いと思いますよ。引っかかっても誰も指摘してくれません。ぼくは少なくとも不快でしたし。」(と、思ったままをずばりと言ってのけた。)「料金の話するんじゃなかったでしたっけ?ぼくもう行きますね」(イモータルについての話は答えて貰えなかったので、もう自分は用済みだろう。そう告げて壁から背中を離した。) (3/28 14:25:10)
シロー/ディラン > 「あ、ああ⋯⋯」(雷鏡の返答はといえば、粗方想像していた通りのものであった。この余裕というのは、何度か聞かされた彼の過去話を思い返せば、そうですかと頷く事しか自分には出来ないものの。悪くいえば傍若無人にも感じられる。正直な所、アシュトンには悪印象か...と一瞬のうちに感じてしまって、雷鏡の返事を聞くや否や、寧ろその途中でアシュトンの顔色を窺う為に視線を横に向けていた。案の定、表情は苦笑ではあるものの、共に長い時間過ごしていれば嫌でも分かる不機嫌そうな雰囲気をひしひしと感じ取って、小さく相槌を打った。)「すぐ行くよ、アシュトン」(去っていくアシュトンを見送って声を掛けると雷鏡に向き直り、手早く話を進めていくだろう。始めからそうすれば良かったに違いない、とディランは少し反省したのだった。)「敬語は確かに礼儀ですからね⋯特に俺達はこれでも騎士団下の整備士ですし。⋯⋯それじゃあ、お金の話に映るんですけど───」 (3/28 15:26:36)
シロー/ディラン > (ずっと引っ掛かる所は確かにあった。自分はただこれまで口にできなかっただけで、アシュトンは口に出来た。それだけの事と思う。きっとほぼ誰しもがアシュトンと同じ様に感じるという事は、考えなくても分かる事であったから、今回ばかりは茶を濁すよりも一言そう呟いたのだった。それとも、これまで無難無難な選択ばかりしてきたボロが出てしまったのかもしれない。そのまま手早く話は進んでいくだろう。【疲労破損】 (3/28 15:26:51)