ギゼム&リューグナー
終章Ⅳシロー/ギゼム > 「────出てきなよ!居るんでしょ化け物ぉ!」(シント城砦。王都での戦いを終えたギゼムは、全ヨズア人の故郷である聖地シントに現れたというイモータルを探して、城砦周辺へと足を踏み入れる。帝國は自らの領土だと兵を派遣し、王国はといえばこの地に巣食うイモータルを浄化せしめた暁にはシントを手に入れると息巻いているらしい。俺達ヨズア人を差し置いて舐めた真似をしてくれるというものだ。どうやらこの城砦を化け物は居城としているらしい。不意討ちだろうが知ったことか、城砦の前に立つと、流れるように魔術を紡いだ。)「古き神々の御名において、御言葉を此処に賜らんことを欲す。我、御身の信奉者たらんことを願う者なり、古き言葉に耳を傾けたまえ。霊冥へと続く扉、永遠に隠されしシェオルの門、霊たる歪みより出でよ、今まこととならんことを───」 (3/17 00:11:06)
シロー/ギゼム > (自分の魔術に呼応してか、現れたイモータルらしき化け物。ギゼムの呪文が紡がれるにつれ、宙が歪むように半透明に澱んでいく。歪みから現れたのは、目も口もない薄黒く発光する人型であった。)「死に損ないの化け物風情が、今すぐ俺が浄化してあげるよ!──神の御名の元、畏れられし御力の一端を示せ、かの者を打ち果たしたまえと、今一度希う。ダー・ニト・ロロイ・ギゼム」(締め句を終えれば、宙に浮かんだ人型が小さく身体を震わせる。すると、近くに落ちていた岩がいくつも、吊り上げられるように浮き、リューグナーの元に礫となって向かうだろう。)「シントは神の島なのよ!何が未練か知らないけどさぁ、俺が未練を断ち切ってあげようか!言ってみなよ!」 (3/17 00:11:29)
ゑゐりあん/リュ-グナ- > 化け物ってうるさいですねぇ…。私からすれば、あなた方が化け物なんですけどねぇ(ギゼムの声に呼応するように現れたリューグナー。少々イラついている様子である。それもそうだろう。前回、王国の2人組によって手も足も出ずに負けたのだ。魔術師ならばともかく機械に敗北を喫する。それはリューグナーのプライドを大きく傷つけるものであった)神の島…ねぇ…。神がいるってんならさっさと見せて欲しいものですがねぇ…!(そういうとリューグナーの影から腰あたりの高さ程の壁が出現。そしてその壁から棘状の影がまるで雨のように射出される。先日の戦いからヒントを得た攻撃である。射出された棘は礫とぶつかり合う。互いが相殺する中、ぶつかり合いをくぐり抜けた礫がリューグナーに降り注ぐ。回避が少し遅れ幾つかの礫が命中する)ぐ…ッ!私はねぇ…ヨズアの民が他のふたつ以上に嫌いなんですよ…ッ!平気で神だ神だの口にするその精神…虫唾が走りますねぇ…ッ(ギリっと奥歯を噛み締めてそういうリューグナー。そんな嫌いな相手と一時的に協力しようとする程に、リューグナーの想いは強いということなのだろうか) (3/17 00:20:46)
シロー/ギゼム > 「⋯⋯っぐ、ぅ⋯⋯っ!!⋯⋯こ⋯⋯ッの悪霊が⋯⋯ッ!!」(礫の中を潜り抜けてきた謎の黒い針のようなものが肩や脇腹に突き立って、片膝を着きながらディランはリューグナーを睨み付けた。いざ自分が危害を加えられると頭に血が上るのは、ギゼムの性質であった。)「イモータルっていうのは死に損ないじゃないか、お前は自分が生き返っておいて、神がいないとでも言うのかぁ?神の御業じゃなければなんだと思うのよ!なんだ⋯⋯はっ⋯⋯!ははん、もしかして⋯⋯」(痛みに顔を歪めながら両目をかっと強く見開いて、髭の下で獰猛かついやらしい笑みを浮かべて声を裏返しながら叫んだ。) (3/17 00:48:07)
シロー/ギゼム > 「お前さん、相当辛い思いでもして死んだんだろぉ!それで神様なんて居ないって!?未練タラタラだって状況かぁ!こりゃ傑作だぁ!!本物の悪霊だなぁ!!」(恨みがましく根に持つ性質故にか、イモータルに手痛い反撃を受けた事を相当逆恨みしているようで、少しでも嫌な思いをさせてやろうという魂胆からギゼムは笑いながら吐き捨てるように叫ぶ。そのまま呪文を詠唱していくだろう。)「今一度希う。我が字の元に汝の御力を示せ、幻たる汝の奇跡よ、今まこととならん、ダー・ニト・ロロイ・ギゼム」(呪文を今一度唱えれば、先程と同じように人型が震える。ぼこり、と地面に埋まっていた大岩がぷるぷると震えながら宙へと吊り上げられた。)「今のうちに神に謝っておきなよ!!そうすれば、来世ではお金にも困らず好きな女とイチャついて幸せな人生になれるかもよぉ!!!」(大岩がリューグナーの方へと弾き出されていった。 (3/17 00:48:15)
ゑゐりあん/リュ-グナ- > 神の…御業…だと…?(するとリューグナーの雰囲気が変わった。声色も、雰囲気も。ありとあらゆるものがまるで別人になったかのようだった)訂正しろ。お前に俺の何が理解出来る(そう言うと降ってきた大岩を破壊するために触手を伸ばす。その触手は大岩を砕いたが、その欠片は大きく幾つかの欠片はリューグナーの体に命中。骨を砕いてしまう。更に連日の連戦の傷、特に先日の傷が完治していなかったのか血がコートを濡らした)…チッ。頭に血が上りすぎて冷静な判断が出来なくなったか…。…引くか (3/17 01:07:58)
ゑゐりあん/リュ-グナ- > (そう言うとリューグナーは影の中にズブズブと沈んでいく。冷静な口調ではあるがやはりダメージは大きかったようで、大きな血の跡を幾つも残していた。しかしそれ以上にリューグナーはこれ以上この男に傷付けられたくはなかった。おそらくこれ以上戦闘をして傷を負えば何かしらのボロが出る。ボロが出てきてそこを相手に突かれかねない。そうなってしまえば今まで必死に積み上げてきたものが一気に崩れさる。それだけは避けねば。体を焦がそうとする怒りの炎に、今すぐにでも相手を殺したい衝動に襲われつつも、己の野望を思い出しじっと耐えながら、リューグナーは沈み切る直前にギゼムを睨みつけた。それは正しく怒りの瞳。絶対に殺してやる。そう言う目であった。その日の影の軍団による襲撃。それはいつも以上に苛烈さを増したという。まるで行き場のない怒りをぶつけるかのような、そんな風な激しさで) (3/17 01:08:01)