禍善&ニーナ
バースデイ大和守/禍善 > (王都、その一角。戦火の被害が比較的少ない隅の方で、禍善は一人そこを歩いていた。こんなにも王国の危機が迫っている状態の中、密偵としての任務を果たそうにも果たせず。それならばまだ被害の少ない区域へと赴き、そこに被害が出る前に住民達を何とかするべきなのだろうか、なんて。現実逃避も兼ねながら、禍善は人通りの少ない道の角を曲がって。)「────え、ニーナちゃん!?」(そこには、禍善にとって見慣れた……というよりも、強烈な印象が残っていたという方が正しいだろうか。【天使】の様な、愛らしく白いその姿は何よりも忘れ難く禍善の記憶に新しかった。帝國で出会った、そう、己が魔術を込めた羽織を送った少女。今の禍善の姿は密偵時のものではなく、普段の性別を偽っていない姿。だからこそ自分の事を禍善だと気付いて貰える訳がない、なんて事にまでは動揺で頭が回っておらず。ただ少女に駆け寄って、良かった無事だったぁ、なんて胸を撫で下ろしたのだった。) (3/14 15:38:25)
マリア/ニーナ > 「おにいちゃんは……もうこの世に居ないかもしれない……」(雷鏡に言われた言葉を、ニーナは反芻していた。それを聞いてもショックを受けたりしないのが、じぶんでも本当に不思議だった。ニーナは、ニーナの深層意識は、はじめからそれを……知っていたのだろうか?)「……だったら、”なおさら”……。ニーナが、おにいちゃんを……」(たべて)「──────っえ?」 (3/14 15:43:25)
マリア/ニーナ > (なんだか、突然おなかがすいた気がした。ううん、おなかはすいてないけれど。何か、食べたくて仕方なかった。) (おなかいっぱいになれば、そうしたら───────) (3/14 15:43:33)
マリア/ニーナ > (” お な か い っ ぱ い ”になれるから。) (3/14 15:43:38)
シロー/ディラン > ((ヨズア戦記 三部作って相当大きな作品...人気だったんだな... (3/14 15:43:40)
マリア/ニーナ > (あなたが声をかけてきたのは、なんともバッドタイミングだった。いまのニーナは、とっても食べたい気分なの。おにいちゃんかな?と思ったら、たべたくなってしまうかもしれないくらいに。)「……だ…だれ?」(赤い髪。ニーナの、桃色の髪に似た、赤い髪。ニーナの名前を知ってる、ニーナのことをしってる。ねえ、あなたはもしかして)「ニーナの………おにいちゃん?」(捉えたぞ。) (3/14 15:43:44)
大和守/禍善 > 「…………俺は……」(──嗚呼、そうだった。貴女と出会ったのは帝國の時で、この姿じゃなかった。密偵の時の姿だったから。分からないのは当然だ。……でも、この方がむしろ好都合じゃないか? だなんて思いが一つ沸いた。だって、この姿だったら……『お兄ちゃん?』と聞かれたのなら。そうだと頷いても良いんじゃないだろうか。それで、どうなっても。ずっと探し求めていた『お兄ちゃん』が見つかったら、きっと貴女も救われるんじゃないか……。──なんて、思いが過って。だから衝動的に、禍善は。)「────……俺は、そう……ニーナのお兄ちゃん……だよ。……良かった、会えて……ずっとニーナの事、探してたから……さ」 (3/14 16:04:06)
大和守/禍善 > 「例えイモータルでも……でも、生きてても死んでても、ニーナはニーナだから……うん、会えて良かった……」(──言葉が、震える。思った事を、偽りを、嘘をつらつらと並べていくせいで上手く言葉が纏まらない。こうして、果たしてどうなってしまうのか。そんな事は、禍善は知らない。貴女の事情を、禍善は知らないから。知る由すら、無かったから。) (3/14 16:04:21)
大和守/禍善 > (────この先に地獄が待ち受けているなんて、この愚者は知らなかった。) (3/14 16:04:38)
マリア/ニーナ > 「おにい、ちゃ」(知らないおにいさんは、この瞬間。”ニーナのおにいちゃん”になった。おにいちゃんの震える声を耳にする。どうしてそんなに泣きそうなの?そっか、おにいちゃんもニーナに会えてうれしいのね。)「ニーナもうれしい。あえて、よかった。……───────ッ」(『生きてても……』その言葉を皮切りに、王都の時計台の時と同じように記憶がどばっとあふれてきた。) (3/14 17:06:05)
マリア/ニーナ > (【ママ、ママ…。パパは……?そうか、パパはずっと前にいなくなっちゃったんだっけ。どうしてかな。】『あんたらみたいな一家と離縁できるなら清々するわ!お前も、お前も母親も死ねばいいのよ!』【ああ、ママ。またママはお酒を飲んだのね。今日は大人しくしておいたほうが良さそう。これは……パパが出ていった日の思い出だ。】『忘れるもんですか、忘れるもんですか。”また産めばいい”だなんて、よくも言えたものだわ、あのクソババア!』【ママはおばあちゃんの事が大嫌いみたい。”ママは昔はこんなんじゃなかった”って、ニーナが小さい頃にパパが言ってたような気がするけど、じゃあ、ニーナのせいなのかな。】『もうやめてくれ……ニーナがいるじゃないか。母さんだって悪気があったわけじゃないんだ、ニーナの為に生きていこうとは思わないのか!もう、こんな天使の像も捨ててくれ、頼むから!』【パパが天使の像を床に叩きつけた。】『……トニー、ああ、トニー!!あああああ!!!!』【泣き崩れるママ。】 (3/14 17:06:25)
マリア/ニーナ > 『……やめろっ、やめろっ…‥その名前を呼ぶな、初めから居ない子になんか、名前をつけるな!おぞましいんだよ…なんなんだ、天使って……』【パパは、ママが怖くなってしまったみたい。天使が何かって?ニーナは知ってるよ。天使は、おにいちゃんだよ。】『……うっ……うぅっ、……あんたがアアアアッ!!あんたがいけないのよォオオオオッ!!!』【ママは、まっかになった目をニーナに向けた。そうだよね。ニーナがいけないの。ニーナが男の子だったら、ママはもう一度”トニー”と会えたのにね。ママ、ごめんね。ママ。】『ニーナは、何も悪くない…!』『どうしてよッ、どうしてよッ、天使になった子はもう一度来てくれるんじゃなかったの!どうしてあんたにはアレがついてないわけ!!あのクソババアが正しいって、そう言いたいの!?』【ちがうよ。ママ……】) (3/14 17:06:32)
マリア/ニーナ > 「おにいちゃん……おにいちゃん……」(ニーナはさめざめと涙を流しながら、あなたを見る。)「ニーナが、たべてげるからね。ママのかわりに、ニーナが……」(すう、と息を吸い込み、ニーナは底に渦巻く欲求に身を任せた。イモータルには不思議な力があるという。ニーナにもそれが備わっていた。ニーナの腹はぼこぼこと音を立てて膨らみ、彼女は苦しげに嗚咽する。がくりと膝を折った瞬間、ぱちんと破水したものが、股の間から溢れ出る。)「……っ、ふ、うう、……うあ、…ああぁぁっ、」(床に座り込んだまま、ニーナは痛みに悶える。そして──────ニーナの股の間から、ニーナによくにた赤児の姿をしたものが2,3匹。ごろりと、羊水と血に塗れて転がり落ちた。)「……あ、ああ……”また、たべなきゃ。”」 (3/14 17:06:43)
マリア/ニーナ > (ニーナは、”生まれる”ということを知らない。だから、これは排泄と同じなのだ。せっかく”おなかいっぱい”になったのに、虚しく出ていくモノたち。またたくさん食べて、”おなかいっぱい”にならなくちゃ。)「おにいちゃんっ、おにいちゃん!やっと会えたね、おにいちゃん。今度こそ、ちゃんと……天使なんかじゃなくて、ちゃんと、やり直させてあげるからね!」(ぐしゃぐしゃに濡れた顔を歪めて笑うと、赤児の姿をしたモノは地を這い、蠢きながらあなたの足に食らいつこうとするだろう。動きも緩慢で、大きさも子猫ほどしかない。あなたが足を払えば、きっと一瞬で蹴散らすことが出来るであろう、無力な存在だった。) (3/14 17:06:49)
大和守/禍善 > (──『ニーナもうれしい。あえて、よかった』……その言葉までは、良かった。良かった、自分の嘘はどうやら上手く行ったらしいし、それに貴女も喜んで、くれて……。その後の涙も、喜びのあまりだと思っていた。何の異変もない、普通極まりない反応だと、そう信じて。信じて、いた。──それなのに。)「────え」(転がり落ちたモノを見て、思わず口元が引きつった。まるでそれは赤児の様で、異質でしかない存在で。だからこそ、それがイモータルの異能……その力なのだろうとは辛うじて理解できたのだが。それでもショックがあまりにも強くて、禍善は思わず固まった。──『また、たべなきゃ』『ちゃんと、やり直させてあげるからね!』──。たべる。それは、つまりは。嗚呼、食べられる? 殺されるのだろうか? 思考が一切追い付かない。貴女がどんなモノを抱えていて、どんな思いでそれを口にしたのかすら──禍善には理解できない。そのせいで、食らいつこうとする赤児に気が付かなかった。) (3/14 17:53:05)
大和守/禍善 > 「──うぁ、っ……!? ……ッ"、あ、……う、にー、な……!? な、何、……止め……──ッ、ぐ、……ぅ」(──鋭い痛みが走った。肉を抉って、食らって、侵食せんとする赤児。──正直、【気味が悪い】と形容する他なかった。でも、それは紛れもない赤児の姿をしていて、だからこそ振り払うことは出来なかった。確かに振り払いかけた。しかし辛うじて残っていた理性がその動きの途中で制止を掛けた。だから禍善はその赤児を、その気味の悪さに震える手でつまみ上げ足から引き剥がした。地に下ろせばまた這い上がってくる事は当然だと理解していたから、上着を脱いでその中に赤児達を包んだ。)「………ニーナ、一個、聞いて……良いかなぁ……ッ……」(足からはどうしようもなく血が溢れ、確かに痛いけれど。その痛みが理性を引き寄せ繋ぎ止めていてくれるから、貴女を攻撃する様な事はしなかった。……ただ、一つ聞きたい事があったのだ。) (3/14 17:53:20)
大和守/禍善 > 「……それ、が……【お兄ちゃん】を食べる事が、……──ニーナの、夢なの?」(禍善は、人の夢を心から素晴らしいと思っている男だ。その応援ならば全力で行いたいし、叶える為ならば幾らでも手伝いたいと思っている。普段は女好きでどうしようもない男だけれど、それに関しては茶化しもしないし真剣だ。だからこそ、これだけは聞きたかった。聞かなければ、いけなかった。)「それが、生きてた時からの夢で……叶えたいもの、なの?」(──もし、そうならば。それが貴女の叶えたい事なら、【夢】ならば。ニーナという一人の少女の、【夢】に役立てるならば。)「それなら────────良いよ。……俺の事を、食べても」 (3/14 17:53:50)
マリア/ニーナ > 「……え?」(おにいちゃんを食べることが、ニーナの夢なのか。そう聞かれて、ニーナはすぐには答えられなかった。これはイモータルの生理的欲求に近いものであり、ニーナ自身はずっと、化け物になんかなりたくないと思ってきたはずだった。)「……おにいちゃ…だって…ニーナが、おにいちゃんをたべてあげなくちゃ……」(おにいちゃんを、産んであげることができない。忘れていた記憶を呼び覚ます魔術のパスワード。最後の扉が開けられた時、赤児は───────ニーナの異能は、消滅した。)「…………あっ……ニーナの、…」 (3/14 18:13:32)
マリア/ニーナ > 「ニーナが【産んだ】、赤ちゃん……」(へなへな、と地べたへ座り込む。自分が何に執着していたのか、ようやくわかった。ニーナの生まれる前に、死産で産まれた兄がいたこと。その時に追った心の傷を癒やす事ができない環境に置かれて、ママはおかしくしまったこと。天使が意味するものは、死産した水子であること。)「……おにい…‥ちゃん……あなたは……。ニーナのおにいちゃんじゃ、ない…‥。ごめんなさい、ごめんなさいっ、ごめんなさい‥…。」(涙を流しながら、ニーナは声を上げて泣いた。)「…おにいちゃんなんて、はじめから居なかったの。産まれた時に、おにいちゃんは、死んじゃってたって。ママから聞いてたの。」 (3/14 18:13:39)
マリア/ニーナ > (そして、ニーナは生前の人生の全容を、ゆっくりと語り始める。せめて男の子に産まれれば、自分も”天使”になれば。そんなもしもは常にニーナを縛り付けていた。ずっと産まれてきた意味を見いだせなかった。忌み子と言われた。)「夢なんかじゃない。夢なんかない。ただ、ニーナは、おにいちゃんを産んであげたかったの。……嫌だよ……ニーナ………化け物なんかに、なりたく、ない。───────やっぱり、うまれてこなければよかったんだね。」 (3/14 18:13:45)
大和守/禍善 > 「あっ……」(手に感じていた重みが消えた。上着を解けば、そこからは赤児が消えていた。赤児は、貴女の持つ異能によるもので──それが消えたという事はつまり、イモータルの持つ異能──それが消え失せたという事。イモータルの異常性が消えた。つまりもう貴女は、イモータルという存在ではなくなるのだ。)「…………」(貴女の話を、ただ黙って聞いた。何を言って良いのか、どんな言葉を掛けて良いのか。それが禍善には、分からなかったから。何を言っても傷付けてしまう様な気がして、そして貴女を傷付けてしまう様な事は絶対にしたくなくて。けれど、最後の言葉。──『やっぱり、うまれてこなければよかったんだね』──その言葉に、禍善は大きく目を見開いた。そして。) (3/14 19:01:05)
大和守/禍善 > 「────産まれてこなければ良かったなんて、そんな訳ないだろ!!」(沸き上がる思いのままに、叫んだ。貴女が生まれてこなければ良かったなんて、そうは思えない。少なくとも禍善にとっては、貴女は大切な一人の少女だ。だから、だからそれは絶対に否定しなければならない。……だって、そんな訳がないんだよ。)「俺は君と……ニーナと会えて本当に楽しかったし、もっと……ううん、これからも沢山話したいなって思ってる」「ほら……君が生まれてきてくれて良かった事は、こんなにあるじゃん」(禍善という男は間違いなく貴女のお陰で幸福を一つ得ている。そんな貴女が、生まれてこなければ良かったなんて。それは絶対に違う。)「それにね、君は化物なんかじゃないよ。……ほら、こんなにも感情があって……笑って、泣いて。そんな事が出来る子を、化物とは呼ばない。……だから君はね、化物なんかじゃないよ。この世に一人しかいない、女の子。ニーナっていう、大切な一人の人間だから」 (3/14 19:01:17)
大和守/禍善 > 「……ねぇ、ニーナ。君は夢が無いって言ったよね。だったらさ……俺と一緒に、ニーナの【夢】を見つけようよ。俺と一緒に来て。それで一緒に生きて、やりたい事とか色々やってさ。ゆっくり、【夢】を見つけようよ。一人の女の子がそんな事をするのを誰も怒ったりしない。だってニーナは化物じゃないから、さ。……君が良いなら、俺はずっとニーナの側に居るよ。ねぇ、だから、ニーナ」(【夢】が無いならばこれから見つけていけば良いのだ。どうか共に来てほしい。自分と一緒に過ごして、そしてその中で貴女に【夢】を与えられたのならば……夢を応援する者として、人の夢を心から素晴らしいと思う者として、冥利に尽きる事だ。貴女の前に片膝を付いて、まるでプロポーズでもするかの様に貴女を見つめて。) (3/14 19:01:33)
大和守/禍善 > 「……──そんな悲しい顔、しないで……?」(何時か、そう──初めての時のように。帝國で会った時の様に。貴女の頬を伝う涙を袖でそっと拭っては、安心させる様に優しく笑みを浮かべたのだった。) (3/14 19:01:42)
マリア/ニーナ > (あなたとニーナは、出会って間もないはずなのに。『楽しかった』だなんて、まるでどこかで会った事があるかのような口ぶりだった。ニーナははっとして、ようやくあなたの正体を察し始める。)「……カゼン……おねえ…ちゃん……?」(あの美しい女性と同じ、赤い髪。どうして気が付かなかったのか不思議なくらいだ。自分たちは、とっくに出会いを果たしていたんだ。あなたに何をしてあげられた訳でもないはずなのに、どうしてそこまでしてくれるのかニーナには不思議だった。一目惚れ?そんな訳ないだろう。一度は死にかけて自棄になっているのか、ニーナにとってはあまり関心のないことであったが、戦争がそうさせているのか。きっと、それらもろもろを含んだ上で、『神の導き』とかいうものに落とし込む他ない。この出会いには、きっと説明なんかつけられないから、それでいいのだ。そしていつの時かと同じ優しい微笑みを見れば、あなたが”カゼン”であるということは、確信に変わった。) (3/14 19:35:32)
マリア/ニーナ > 「……やっぱり、カゼンさんだ。」(涙に濡れた顔で、ニーナはへたくそに笑った。返事をする変わりに、ぎゅっとあなたの首に抱きつく。何か劇的にトラウマを克服できるようになったわけでもない。ただ一人愛する人を見つけて生きる意味を見出したなんて、そんな都合の良いものでもない。少なくとも、今はまだ。……だけど、きっとこれからも生ける苦しみを味わうのだとわかっていても、差し伸べられた手をそう簡単に払い除ける事はできなかった。)「……あのね、ニーナ……夢……じゃないかもしれないけど……いっこだけ、やってみたいことが、できたよ。」(それでも、探そう。あなたと少女が出会った意味を。カゼンと、ニーナじゃなきゃいけなかった理由を。) (3/14 19:35:40)
マリア/ニーナ > 「……カゼンおねえちゃんみたいに”変身”してみたい。そのかっこ、似合ってて、とってもかっこいいから。……ニーナも、そんなふうに……。……男の子に産まれてくればよかったのかなって、ずっと思ってた。だから、カゼンおねえちゃんみたいに、ニーナもなるんだ。男の子になって、女の子になって、それでね、どっちが楽しかったか決めるの。」(腕をするりと離して、あなたの顔を見つめた。ニーナにとってはあなたは『女の人』で、今は男の人に変身している。そう思っているけれど、本当はどっちだっていい。あなたが男だろうが、女だろうが。)「……痛くしちゃってごめんなさい。もう少しだけ、ぎゅーってしててもいい?」(もう一度、あなたに抱きついた。───────これから、何度だって産まれなおそう。男の子として、女の子として、子供として、大人として、ニーナとして。あなたの側で。)〆【バースデイ】 (3/14 19:35:49)