ユピテル

あたし達の成長日記

大和守/ユピテル > 「──きゃーっ!? ……ちょ、親分!? い、生きてる!? 大丈夫!?『……うわ、これは凄い。良かったね親分、不死身の体でさ』【わっはーっ!? え、すっげぇーっ! 何コレ俺ら通れたりするの!?】」(……ぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃ。この音を聞くと皆嫌そうに顔をしかめるけれど、あたし達にとっては全く嫌ではないのです。むしろ、聞いていてとっても楽しくなれる音。──『袋の男』。そう名乗った親分の住処で、あたし達は遊んでいたのです。……が、ようやく帰ってきた親分の姿は出掛けた時と大きく変わっていました。白い布は破れて、麻袋もちょっと切れていて。お腹には、大きな穴が空いています。頑張れば子供も通れるんじゃないかな、なんて思ってしまう程の大きな穴。思わず紅い玩具をその辺に投げ捨てて、もうふらふらの状態の親分に駆け寄りました。そんな私に気が付いて、フィリウスとサンも心配そうに親分を見つめています。不死身じゃなかったら、きっと親分とは此処でお別れでした。だから、イモータルで本当に良かったです。)   (3/12 20:48:37)
大和守/ユピテル > (『え、ちょ、フィリウスにサン! 流石に失礼過ぎないかしらッ!? つーかアタシのこの中通るっつったらサンあんた……真っ黒になるわよ!?』。正気か!? とでも言いたげに親分は声を荒げました。……全く、二人ったら人の事を考えないんですから! 親分は大切なんです、生きてて貰わなくちゃいけないのです。そんな事も分からないなんて、二人は本当にお間抜けさんだわ!)「ごめんなさい親分! うちのフィリウスとサンがっ! 『え、親みたいな発言しないでよ……。というか、僕まで一緒にされるのは困るな。生きてる事を喜んではいるんだから』【そーだそーだッ!】サンは人の事言えないでしょーがっ!」(……まぁ、確かにフィリウスは良いとしても。サンに関しては失礼を極めすぎているのです。もう説教だけじゃ足りません。たこ殴りにしてやるのが相応しいのです!)   (3/12 20:48:49)
大和守/ユピテル > (『あーもー騒がしいんだよテメーらッ! ……まぁいいや、アタシは……ちょっと休もうかしら。流石にこれじゃあ動き回れないし』。そんな事を言いながら、親分は床に寝転びます。親分と言えど疲れたのでしょうか。でも、親分が寝てしまうとあたし達はとっても暇になってしまいます。)「あっ親分っ、その間遊んでていーい!? 【おねがーい!! 暇なのはやだー!】」(『あー……はい、三ヶ条復唱! そしたら良いわよ』。三ヶ条とは、親分の子分になった日に決めた信条です! これさえきちんと守れば何をしてもいい、という親分との約束でもあります!)「その一、沢山殺すこと! 『……その二、心の底から楽しんで』【その三、証拠はいっぱい残せー!】」(良かった、二人ともちゃんと覚えてました! 覚えてなかったら遊べませんでしたから。『よーし、好きにしろ。帰んの遅くなんなよ~ってな! ゲラゲラゲラッ!』。床に寝転がりながら笑って、親分はあたし達を見送ってくれました。)   (3/12 20:49:00)
大和守/ユピテル > 「わーいっ! ありがとー親分! 『行ってきます』【うおっしゃーっやったーっ! いっぱい殺すぜーっ!】」(そうして、あたしを先頭に三人揃って住処を飛び出しました。まだ誰を殺そうかは決めていないけれど、まぁ適当に決めれば良いと思うのです。だって、この三人で……そして、親分も居るこの生活が、今は何よりも大切なものなのですから!)【あたし達の成長日記】〆   (3/12 20:49:28)