雷鏡&ソウ
ゆう。/ソウ > 如何だろうか。こんなもの治るのかな……(もう何年も使っわずに砂がついた短刀を振れば、その音は虚しく響き、心無しか飢えた表情で此方を見つめているような気がした。先の言霊を口から滑らせては、王都の中心部、雷鏡の万屋に足を向かわせる。こつ、こつと乾いた靴音が彼の体を伝わせる。少し遡れば、一週間前である。もう埃の被った箱を開けて見れば、嘗ての多くの武器が此方をのぞかせていた。その多くはもう使えないものとなっていて、虚しく処分したが、一つ、二つと使えそうな物は、針で縫い、加工をし、補修をし、何とか直すことが出来たものの、静かに時を重ねてきて古めかしい短刀となれば多くの凹凸、キズがあり、勿論研ぐ道具なんて彼の拠点、住居には置いてある訳もなく、ふと、シャボン玉が弾けたように、彼、雷鏡が頭の片隅に現れた。 (3/10 22:05:19)
ゆう。/ソウ > 短剣は腰に忍ばせ、身一つで彼の店に向かえば、途中でまだ区画整理されていない道路を淡い緑色をした雑草がぎっしりと覆われていて人為的に移植された樹々や芝生を小馬鹿にする様に根付いていた。その中の小指ほどの太さを持つ茎を持ち、刃面を当ててみる。クッと力を加えると、茎は悲鳴も血飛沫も上げずに、切れてしまった。切れば、この短剣の持つ本来の力を改めて実感して、まだ使えるなんて事思い、万事屋に向かう。幾つか歩けば、目的地に着く。彼の姿を見つければ、鍛錬をしてるではないか。)お〜っ。やってるね〜…。(なんて声をかければ、お疲れとでも言うように、水を差し出す。)ちょ〜っと、お願いがあるんだけど。(犬歯をちらつかせるようにニヤと笑えば、短剣を見せる。 (3/10 22:05:43)
グレー/雷鏡 ◆ > ……はぁっ!!(と、兄の残した刀を左手に。右手には自らの元から持っていた刀を握りしめ、もはや思いとも感じなくなった刀を振るう。兄の遺志を受け継ぐのならば、兄の遺した願いを果たすということもそうだが、彼の武器を責任を持って受け継ぐこともそうなのかもしれない。その思いから兄の刀を腰に下げるようになった。……この刀を握ると、兄が近くに居てくれているような温もりを感じる。)あ、よう。久しぶりだな。(と、俺は刀を納刀し、話しかけようか。……俺を知っているあなたなら恐らく違和感を感じるかもしれない。耳にはピアス。そして、腰にはもう一本刀が増えていることに。) (3/10 22:23:56)
ゆう。/ソウ > 声をかければ、振るっていた劔は納刀した彼を、ふと気づけば耳の横のピアスが目に入り。こつ、こつ、と今度は湿って硬い音を床に響かせれば、彼に近づき、美しい貝殻のようにくっきりと輪郭を保った耳を指を絡ませ触っては、)へぇ、珍しいじゃん。ピアスなんて。(…と、歯を覗かせ、若い猫が媚を呈するかのような笑顔で、丸々と熟した身のような笑窪をつくってけら、けら、と笑う。近くの椅子に腰を下ろしてみれば、古びた水筒で喉を湿らせてから、先程提示した短剣をサラサラ撫でて彼の話を待つ。 (3/10 22:38:38)
グレー/雷鏡 ◆ > まぁ、これは俺のお手製のピアスなんだが、これには1つ、俺の兄貴のとある願いが関係してるのさ……「俺の遺灰の一部はお前が持て。残りは全て海に流してくれ」ってな……もう、皆まで言わずとも分かるだろう?(と、俺は相手に視線をなげかけよう。そう。このピアスには今は亡き兄の遺灰が入っていて、時々「サラサラ……」と聞こえるのは中にある灰が音を立てているからだ。)……そして、この刀は兄貴持ってた刀だ。どうせなら、兄貴の分まで頑張ろうと思った結果、二刀流に挑戦することにしたということだ。(と、俺は相手にそう言おう。世の中には双剣というものもあるが、これはまたそれとは話が別である。全く別の刀を同時に扱おうと言うのだから、まずは俺の左腕にこの刀の重さ……特徴を慣れさせるために鍛錬を積んでいたのだ。)兄貴はもう居ないが、あいつの生き様とか、そういうのは引き継がないとと思ってな。(と、最後に付け加えよう。) (3/10 22:46:12)
ゆう。/ソウ > すると、彼はぽつりぽつりと。固く寂しく、消え入りそうな声で。ヴィオラの弦を優しく弾くような。然し荘厳な声で、語り始め、最後までは語らなかった。)……。(何も言わなかった。袖口には人間が火を扱い始めるもっと前にあるから人間は孤独で寂しいものだと自覚させるような乾いて、柔らかい風が身体中を透き通り、ソウの肌を乾かした。話とは真逆の爽やかな、清々しい顔で外を見つめる。何も言わない。それだけで十分だった。___すると今度は、彼がもう一つの劔についての話の言霊を、ぽつりぽつりと、口から零した。)ははは、もう、お前…すげえな……はは。(今までの重くゆっくりと流れていた黒い空気を入れ替えるかのように。兎が雪の上を飛び跳ねるかのような柔らかく温かい言葉を出そうと懸命に口を動かす。長く、細い足をぽき、ぽきと鳴らしては立ち上がり、近くの乾いた太い棍棒を相手に構えては、)一線交えてみますか? (3/10 23:16:12)
グレー/雷鏡 ◆ > ……ああ。受けて立とう。(と、俺は両方の刀を構える。そして、詠唱を行う。……アレイス。お前の信仰……俺が繋ぐぜ。)ここに、今は亡き者の遺志を我は継承する。……故に、我命じる。 豪炎よ、 万雷よ。 共に我に力を与えたまえ。如何なる困難をも跳ね除ける力を、我に与えたまえ。(そして、俺は自らの刀には雷を。そして、兄の刀には炎を灯す。)……成功した……のか?(と、俺は刀を見つめる。その炎はまだ未熟であり、燃えるばかりである。しかし、その炎の中で……兄が、笑いかけてくれた気がした。)……ああ。任せろ。兄ちゃん。……遅くなったな。では、行くぞ…!!!(と、俺は地を蹴り、まず百裂切りを繰り出そうか。) (3/10 23:46:57)