ガデューカ&叉羅
死の水-治療失敗-クロ:ガデューカ > …まさか、こんな、( 目の前で息絶えている鹿を眺めながら呟かれた言葉は、誰にも届かずにきえていった。) (3/10 17:47:27)
クロ:ガデューカ > ( 事の発端は、やはり、現在軍を地域を世界を狂わせている病である。騎士団内でも発症者は増える一方、民にも被害はあるようで。 前回の病とはまた別物の可能性が低い訳ではないがために、騎士団司祭であるガデューカは1人必死に調べ物をしていた。 前回は彼女を含めた3人で力を合わせて特効薬を作ったが為に、全く同じ薬を今すぐにでも沢山作る…なんて事は出来ない。先程述べた通り、症状は似ていても別物の可能性は高いのだ。薬に関する調べ物と、戦争、病に関する治療を淡々とこなしていく…そんな日々が続いていた。) (3/10 17:47:29)
クロ:ガデューカ > ( そんな時である。大好きな治療、大好きな研究とはいえ、やはり流石に疲弊していた毒蛇は先程治療が必要だと判断され運び込まれた複数人の軍人達の治療を終えた後、休憩しつつ情報集めもしながらの談笑をしていた時である。彼等がとある話題を持ち出したのだ。『 あの森は頭の可笑しい奴が居るに違いない 』『 馬鹿をいえ、山の中だぞ?そんな訳が無い 』『 けれど何かが居るのは確かだ。山の中で変な動物たちの死骸があるらしいんだ 』『 時折聞こえる獣の声も、山の中で何かが起こっている証拠だろう 』_そんな話だ。" 山の中で何かが起こっている "。可能性としては低いが、病に関する事が何か自然現象で起こっているのかもしれない。何かがらあるのかもしれない……。毒蛇は、藁をも掴む思いで話を詳しく聞き出し、談笑後に急いで支度をし始めたのだ。) (3/10 17:47:41)
クロ:ガデューカ > ( さて、早速山へと辿り着いた訳だが…やはり少し様子が可笑しい。_やはり何か手掛かりがあるのかもしれない…_口角を上げ、湧き上がる好奇心を抑えつつも必死に山の中を駆け回る。そして、冒頭に至るのだ。__明らかに人為的な死因。手掛かりはここにあり、なのか。ガサリ、ガサリと生い茂る草木を押し退け、死骸へと近寄り何か他に変な所が無いか、調べ始めたのだった。) (3/10 17:48:24)
しぃずま/叉羅 > 「(その死骸へと、触れる瞬間だった。その声は猛々しく、まるで「獣のような」唸り声だった。獣のような。…そう、獣のような、である。間違いなく、獣としては考えられないような、そう。人間的な、唸り声だった。そしてそれを後押しするように、死骸の状況は見えてくる。心臓を一突きされた熊、蔵腑を噛みちぎられた狼。一見、その死骸は獣のものに見えるだろう。しかし、そのいずれもに、拳の跡がついた、打撲と共に、「火傷」が付いている。…あなたは、きっとわかるだろう。この傷を誰が付けたのか。)…戦いを…(声のする方に、あなたは向かうだろう。そして、辿り着くまでに導対策していたとしても、その姿を、目にするだろう。)」 (3/10 18:17:32)
しぃずま/叉羅 > 「戦わなきゃあ生きてる意味がねえんだ…(そこにいたのは。襲いかかる森の驚異たちを、拳の炎で振り払っている、「鬼」。森の「本能」は、彼が誰か知らない。しかしあなたの「知能」は、彼が何者なのか、それを知っている。…残念ながら、今彼に備わっているものは本能であると、あなたはそれも、知ることができるはずだ。感動の再開は、知能なくしてできるものではない。彼の知能を取り戻すことが、あなたはできるのだ。さあ燃えよ、毒蛇。…彼は、彼の本能は、戦いを望んでいる。)」 (3/10 18:17:40)
クロ:ガデューカ > な、…!?!?( びくり、と身体を震わせ辺りを見渡す。獣、否、獣ではない、人だ。人の呻き声だ。聞こえてきた声を認知したと同時に目に入る死骸の火傷の痕。1突きされたとはいえ、他には__打撲の、跡だろうか。スン、と鼻を鳴らし匂いを嗅ぐ。血生臭く、焼け焦げた匂い。まだほんのりと暖かい気がする_危険な何かが、まだ近くに居るのだろう。そう判断した毒蛇は耳を澄まし、少しでも気配を探る。さらり、さらりと草木が揺れて奏でる微かな音、風の音、そして…__聞こえてくる人の声。顔を顰め、急いでそこへ向かうのはやはり司祭として危険な目に遭っている民かもしれぬ声の主を放ってはおけなかったのだ。まさか。_まさか、それがこんな事になるなんて、誰が思っていだろうか。誰が想像していただろうか。) (3/10 20:04:50)
クロ:ガデューカ > は、…_?( 目を開く。空いた口が塞がらない、というのはまさにこの事。目の前に居るモノ_否、人。彼、彼は。彼は、毒蛇がずっと、ずっと探していた彼だった。喉から手が出る程欲していた、居なくなったその時から酷く探し求めていた" 獲物 "だ。けれどまさかこんな形で再開するだなんて、あんまりである。「 御前、お前、まるで獣じゃないか、山の中での暮らしが好きなのは何となくわかるが、そんな、そんな事までしなくていいだろうに、 」からり、と乾いた笑いが口からこぼれ、貴方に対して言いたかった言葉の前に訳の分からない言葉がぬるり、ぬるり、と出てきてしまう。けれどそんな悠長な事を言ってる場合でも無ければ暇もない。_さて、どうしたものかこの状況。奥歯を噛み締め、静かで安らぎを与えるはずの森が一気に驚異となる。仕方がない、やるしかない。「 私が相手するから、森に、自然に手出しをするんじゃないよ!!!あんたらしくない!!!! 」そんな事を叫んだ。) (3/10 20:04:52)
クロ:ガデューカ > ( _私は、アンタと戦いたくなんて無いんだけどね、頼むから目を覚ましておくれよ、…_そんな願いを込めて、手始めに何処まで敵意があるのかの確認の為に、近くにあった石を数回当てるつもりで投げ付けた。 ) (3/10 20:05:00)
しぃずま/叉羅 > 「おぉ!ガデューカじゃねぇか!久しぶりだな!(「いい相手を見つけた」とでも言うように、牙を剥き出しに、角は真っ正面であなたの方を向き、下げた頭の目だけがそちらを獲物として見ている。…悪い感情ではない。ただ、獣としての本能で、「好意」と「戦意」とが書き換えられているだけなのだ。)俺らしくない?どういうことだそりゃ、俺ぁ戦いたいからこうしてるだけだぜ、何がおかしいってんだ?(拳の炎は、あなたを目にしても消えることはない。…それは、)いい宣戦布告をしてくれるじゃねえか!そういやお前とは戦ったことぁ無かったな!(あなたへの明確な「殺意」が存在するからだ。…高速で繰り出される拳に石は焼けて、砕けて、灰となる。とてつもない火力が出ている、気を付けねば、一撃で終わる可能性魔である。)戦わなきゃ生きる意味がねぇんだよ、お前だってそうだろ?騎士なんだから、なあ、騎士なんだからな。当たり前のことだ、だから戦おう。どちらが「生きるべき」なのかを決めようじゃねえか。(狂気。彼の、自分自身でさえ忌々しい狂気を、彼は抑えることができず自身の獣をさらけ出していた。)」 (3/10 20:22:22)
しぃずま/叉羅 > 「次は俺の番だなァッ!(直線的。戦闘を好まないものでも、騎士であれば読めるような動きの筋だ、彼ならばこの有利な地形でそのような動きをするはずがない。「獣」であることが功を奏したのであろう。あなたに向かって、真っ直ぐに突撃して殴りかかるだけ、真っ向から向かい合う熊や狼でなく、頭脳での戦闘を長所とする「人間」であれば、簡単に回避の出来るような一撃。しかし、本能に依存した動きとは直線的であり、しかし何よりも素早い。単純である分、あとのことを考えられない。攻撃も大きいがその分隙も大きくなってしまうのだ。…かわせば、あなたが攻撃する時間はあるだろう。)」 (3/10 20:22:24)
クロ:ガデューカ > ひ、久しぶり、て、こ、…ッッッの、!!!!( ぎり、と拳を握り締め、怒りに震える。此方がどれだけ心配し、どれだけ探し回ったのか!!!!自慢の歯を舌を剥き出しにして、噛み殺す勢いで飛び出しそうになるが、その後の彼の言葉に拍子抜けする事になる。貴方から出される明らかな殺意を真正面から受けることになるなんて、思いもよらなかったし、思いたくもなかったのだ。別人と化した貴方の姿を見て、「 ひゅ、 」と息を吸い込めば一気に辺りが冷えた感覚がした。) (3/10 21:08:45)
クロ:ガデューカ > ( 勝てる訳が無いのだ。何せ彼は以前、騎士団として戦い抜いてきた戦士なのだから。司祭も勿論戦う事はある、が。レベルが違い過ぎる。本気で殺しにかかってきているのを、察したとして、『 よし任せて、倒してやる! 』なんて思える訳がないのだ。勝てる術は、___無い。__「 けど、…だけどね、止めなきゃいけないんだよ。」冷えきった森の中で、毒蛇は静かに自分に言い聞かせるように呟けば左腕に思いっきり爪を立てて気合を入れる。痛みに顔を歪ませ、貴方の言葉に顔を顰める。言わなければならない。相手がどんなに怒り、狂えど、これだけは言わねばならない。静かな森が、一気に戦場と化したこの場で、毒蛇は大声を上げて言った。「 いいかい、戦いが生き甲斐なのは構わないよ、だけどね、」_けれど、けど。「 私の生きるべき道は、こんなモノじゃないんだよ!!! 」 ) (3/10 21:08:47)
クロ:ガデューカ > ( 直線攻撃、威力は充分。当たれば即死。そんなのは理解出来る。田舎育ちで良かった、なんて呑気に悠長に考えてる暇はない。急いで身体をくねらせ、石や木や草によりかすり傷を負っても気にしない勢いで思いっきり、横に避ける。素早く振られる貴方の拳に、『 アレに当たれば死ぬ 』という事実が脳裏によぎり、ゾッとして顔を青ざめるが、それすらも長くはやっている暇がない。唇を噛み締め、持参した鞄の中からさっと紙と水筒を取り出せば思いっきり空に広げる。 「 私を殺す気なら殺せばいい、けれど死ぬ前にアンタを正気に戻す役目ってのがあるんだよ!!!! 」 森中に響くぐらい、大きく声をはりあげれば、それに応えるかのように草木がざわめき立つ。 (3/10 21:09:05)
クロ:ガデューカ > 毒蛇は真剣な眼差しで「 訊けよ届けよ星々よ、蛇の使い手アスクレピオスよ、毒は刃に劇薬に。蛇の睨みを怯えし鼠、唄えや踊れや動かぬ四肢で。哀れで憐れな痺れを脳に。唄えや祝えや最期の晩餐! 」と、言い終えた途端、自身の左手首を、自慢の牙で貫く。その勢いのまま水筒の蓋をこじ開け、吹き出す鮮血を水に少量加えればその水筒を思いっきりオウガ目掛けて投げつけた。 水筒の中身は、詠唱と血液により痺れ薬と変化し、貴方に降り掛かる。 が、しかしこれには問題点もあり、例え詠唱した者でも、水に触れてしまえば痺れてしまうのだ。現に、毒蛇自身の指先も、触れてしまったことにより痺れてしまった。_が、これで、多少は、動きが遅くなるはず。遅くなる、…遅くなって欲しいと、願うしかない、…__ ) (3/10 21:09:07)
しぃずま/叉羅 > 「いい意気だ!お前も殺しに来いよ……ッァ…?(避けられたのを見て、振り返って、振り返りの勢いを付けた一撃を食らわせようとして、もろに痺れ薬を食らう。口から入り、鼻の穴へ入り、無警戒だった彼は大きくその効果を受ける。しかも、水。)っぁああああああ!みぅ!!!ぃず!!!だめだ、やめろ、あくま、ぁぅま!!!みずだけぁあっ!!!(呂律が回らず、動きも鈍い。というか、一切動けず、倒れ伏した状態だ。…彼は痺れて、笑ったまま口元を動かせない。悲鳴を上げながら、口角も上がってしまっている。しかしそれが、違和感がないほどに、彼の理性はあまりにぶっ飛んでいた。イカれている…彼が理性なき獣であれば、間違いなくその王であっただろう。「素質」がある。戦いを求める、イカれた素質が。けれど、やはり人類の叡知には勝らない。獣は、あなたの毒牙にかかった。)ころしてぅぇ!!!みぅにふれるぅらいなえあ、ぉろぃてくれ!!!(動けないまま悶え苦しむ様子は、まるで陸に上がった魚のように、どこに逃げるともなく逃げようと暴れていた。)」 (3/10 21:30:30)
クロ:ガデューカ > ぁ"、ッッ!!!オウガ!!!!( 倒れた貴方の元に駆け寄ろうとしたその時。突然呻き、悶え、呂律の回らない口で暴言を吐く彼の姿を見て、毒蛇は駆け寄るどころか、1歩後退りをしてしまう。嗚呼、嗚呼。まさか、_まさか、彼が病に侵されていたとは!_例の水の病。彼もまた、それの被害に遭っていたのだの知れば、今度こそは駆け寄り、水に触れないように鞄からタオルを1枚取り出して軽く拭く。相手が喚いているのもお構い無しに、手際よく服の上から触診し、他に怪我がないのを確認する。" 殺してくれ "と、そう嘆く貴方の姿があの頃の貴方に比べたら余りにも酷く、目を背けたくなるがそんな事をしている暇はない。そんな事を、したくない。 「 殺しやしないよ、アンタは私の獲物さ、私が殺してどうするんだい 」淡々とそう告げれば、今度は鞄から別の紙を複数枚取り出す。ほんのりと痺れている手に、先程の詠唱で使う為に噛み付き血を流した腕が目に入る。ズキズキと痛み出すけれど、目の前で苦しむ彼の方が痛い筈だ。だから、だから_失敗してはいけない。) (3/10 22:42:18)
クロ:ガデューカ > ( ぱら、ぱら、と紙を開く。ポタリポタリと血が紙に落ちるが、お構い無しに言葉を紡ぐ。「 天の恵みと光し銀河、煌めき、千の輝きよ…鮮血と視線、2つの行為と叫びよ届け、」ぽつり、ぽつりと詠唱していくが、少しずつ声が震える。もし、もし_もしも、彼が此の儘戻らなかったら?この詠唱では効果が無かったら?もしも彼が、探し求めていた生命が、この手で散るとしたら…?__そんな事が、不意に脳裏によぎる。声が震える。指が震える。「 点に座りし星達よ、蛇の使い手アスクレピオスよ、毒で侵すは病の足跡、 」司祭が震えてどうするんだ、どうするんだ。そう言い聞かせては、言葉を紡ぎながらタオルで水気を取り、髪をはらりと撫でる。「 目覚めと再生、我らの、…光、…唄を聞き入れ蘇らせよ、」我等の光を消してしまうのでは無いだろうか。「 目覚めよ、産まれよ、」目覚めないのでは無いだろうか。「 助けて、 」助からないんじゃないか。「 頼むから、…」_目覚めておくれよ、…_縋る思いで、消し飛ばされるかもしれないのに、彼の腕を両手で持ち、祈るように、縋る様に顔を伏せる。嗚呼、彼女の願いは__。 ) (3/10 22:42:20)
クロ:ガデューカ > ( 身体を震わせ、心も脳も震わせる。司祭がこんなのでどうするというのか。けれどどうか許して欲しい。何故か、何故か。彼をこの手で失うなんて、傷付けるなんて事があってはならない気がするし、したくない。恐ろしくて堪らないのだ。_そんな毒蛇の姿を山が草木がせせら笑うかのように、揺れた。) (3/10 22:42:33)