アレイス&ユピテル
運命とは、無情なりグレー/アレイス ◆ > 最近は色々あるからなぁ……(と、一言そう零しながら俺は水筒の水を飲み干す。最近は裏路地やらで攫われたりどうこうということがあるため、真夜中になれば基本は地上から10mぐらいの高さをホバリング飛行して帰るのが習慣となっている。まぁ、あくまでもそれは王都内での話であるが、正直王都を抜けたらやることは基本的にやることは家に帰るだけなのである。王都でもやることと言えば、弟から蒸留水を貰うくらいしかやることは基本的にないため、足りていれば速攻で帰ることも出来るのだ。一応、二、三日は保存が効くからそのぐらいのペースで昼休みに弟の店に向かっている……それは置いておいて……)しかし、ホバリング飛行も慣れたものだなぁ……(と、俺はそうこぼす……) (2/25 00:09:48)
大和守/ユピテル > 「……ねぇねぇフィリウス、サン『皆まで言わなくても分かるよ、ユピテル。なぁサン』【あったりまえ~!! 答えは一つだろ!? ユピテル、フィリウス!!】」(こつこつ、こつこつ。すっかりお空も真っ暗で、お月様も顔を出してくれた。綺麗だなあ、なんて見上げていた顔を下ろそうとしたら、なんと可笑しなものが目に入ったのです! 何という事でしょうか。お空を飛んでいる人が居たのです。思わずあたしはその人に指を差して、二人に存在を知らせました。どうやら二人も分かっていたみたい。三人一緒に声を揃えて、「何だあれ!!」なんて叫んでしまいました。だって普通、空を飛んでいる人など見掛けるでしょうか。いいえ、そんな事は有り得ないのです。だから、あたし達はーー。)「どうする? ねぇどうする!?『決まってるでしょ、そんなの』【とーぜんッッ……!】」(最後までは言いませんでした。皆分かっているからです。当然、"ぶっ殺す"のです。その為に、「おーい!!」なんて空を飛んでいる人に皆で腕をぶんぶんと振りながら声を掛けてみましょうか。) (2/25 00:22:36)
グレー/アレイス ◆ > ……ん?(と、なにか声が聞こえて、1人の子供がこちらに向かって手を振っているのではないか……恐らく、親とはぐれたのかなにかなのかも知れない……だが、こういう姿かたちのイモータルという可能性も捨てきれないのもまた、事実である。だからこそ、地上から2mの地点に足がある状態で、ホバリングを続ける……)どうした?親とはぐれたのか?(と、相手に聞いてみようか。) (2/25 23:48:39)
大和守/ユピテル > 「……親? 『お母さん?』【パパ?】」(親とはぐれたのか、なんて。とっても面白い事を言う人だと思ってしまいました。あたし達三人に親なんて居ません。当たり前です、だってあたし達はイモータル。人間じゃあありませんから。でも、嗚呼、と一つ思い付きました。横の二人を見れば二人も察してくれたように頷いて。)「…………そう、そうなの! 最初は両親も居たんだけど、あたし達三人で遊んでたらいつの間にか真っ暗で、帰り道も分かんなくって……『だから君、おにーさん? 無茶なお願いだってのは分かってるけど……』【オレ達を家までつれてって~!!】」(不安そうにお兄さんを見上げて、三人で一緒にそう訴えてみます。そうです。演じてみましょう、迷子の哀れな子供を。そして油断した所を後ろから……。今日はそういう趣向で行ってみましょう。そう意見が合致してしまったのだから、だから赤いお兄さん。あたし達の遊び道具になって下さいね。) (2/25 23:59:09)
グレー/アレイス ◆ > んー……ならば、とりあえずはどこから来たのかだけ教えてくれないか?あとは俺の背中にでも乗って俺がぶっ飛ばせばそこまですぐに行けるだろうしな。とりあえずどこから来たのか。それだけ話してくんねぇか?(と、相手にそう語り掛けようか。そう。俺は飛行能力があるから、正直歩いて行くのはキツい。だからこそ、多少負荷がかかるかもしれないが、飛んで行った方が正直早いのだ。) (2/26 00:12:45)
大和守/ユピテル > 「……何処から、来たか? 『……んー……と……』【フィリウスが迷った! なら答えは一つだー!!】」(ああ、何て事でしょうか! あたし達の中で一番頭のいいフィリウスが迷う素振りを見せたのです。なら、そう。サンの言う通り行動は一つだけ。フィリウスが迷うのですから、あたし達がそれ以上の答えなんて出せません。つまりもう、面倒臭いのです。だから、計画を変更しましょう。)「サン、おねがーいっ! 『僕は何時も通りユピテルと指示するから……任せた』【はーあーいっ!!】」(なんて、自信満々の様子でサンクトゥスは言います。それでこそあたし達の行動派。サンクトゥスはナイフへと姿を変え、それを思い切りお兄さんの足に目掛けて振るいました。浮いているせいでお腹なんかには当たりません。だからサンクトゥスの狙いはあたし達と同じでした。突き刺して、あわよくば引き摺り下ろせたら良いな、なんて願望もあったのですから。) (2/26 00:26:29)
グレー/アレイス ◆ > ぐぁっ……!?(と、いきなり足を刺されてバランスを崩して地面に激突しそうになるが、受身をとってすかさず反撃の火炎球を発射して距離をとる。さすがに、これだけで生き残れる確率がそんなに上がる訳では無いが……)……俺は……ほんとにバカだな……(と、一言呟いただけだった。) (2/26 00:34:24)
大和守/ユピテル > 「きゃーっ!! すっごーい!『炎だね。お兄さんは魔術……だっけ? が使える人なんだ……』」(炎の玉が出てきたのを見て、思わず驚いてしまいました。けれどもそれがフィリウスがよく話してくれる【魔術】なのだと分かって、フィリウスも何処か嬉しそう! 何せ【魔術】を実際に見るのはこれが初めてなのですから。)「『次……サン、いけるかな』サンなら行けるに決まってるわ! えーいっ!!」(少しお兄さんと距離が離れてしまいました。サンは、今度は長い刀に姿を変えて、そしてお兄さん目掛けて駆けながら切りかかります。長ければ恐らく当たるでしょうが、どうなのでしょうか。) (2/26 00:43:18)
グレー/アレイス ◆ > うおっ!?危ねぇ!!(と、俺は寸でで回避を行う。が、体勢が崩れたという事実は変えられない訳でして。)このっ…!!(と、俺は更に弾幕をはるが……やはり焦っていてかなり弾幕が薄いのが君からでも分かるだろう。俺自身が自覚あるレベルなのだから……)いまは……とにかく…!(と、俺は片足を引きずってでも逃げることを試みる……)いやだ……まだ逝く訳にはいかない…!(と、俺は執念で走り始める……) (2/26 00:49:20)
大和守/ユピテル > 「きゃーすごーいっ!! とーっても綺麗……だけどッ!! 『……危ないよ、ほら……うん、そう。大丈夫?』」(炎の弾幕。それはまるで綺麗なお花みたいに見えて、思わず見とれて……フィリウスが声を掛けてくれなかったら、めらめら燃えてしまう所でした。慌てて隙間を見つけて、そこを目掛けて転がるみたいにして避けます。けれど炎と炎の間、肌が熱いです。火傷をしてしまいました。痛い。とっても痛くって、だから腹立たしくて。)「逃がさないわよーっ! あたしに火傷なんてさせてっ!『本当にそう……あ、分かった。ねぇ二人とも』【わかったっ!!滅多刺しとかはどう!? ぐちゃぐちゃになるまでやるとか!!】そうね、それが良いわ!」(えぇ、お兄さんは極刑です。滅多刺しにしようという事が決定しました。お兄さんは片足を引き摺っていて、あたし達は元気。年の差なんて無いようなものです。直ぐに追い付いて、ジャンプして背中にナイフをぶっ刺します。背後から勢い良く飛びかかったお陰で倒れたお兄さんに刺すのを止めるなんて事はしません。何回も刺します。子供なのでそこまで深くは出来ないかもしれないけど、その分多くしっかりと。刺して、刺したのです。) (2/26 01:15:14)
グレー/アレイス ◆ > うぐっ……あ゛っ……が……あ゛……あああ……(声しか……出せない。1突きされる度、自分の命が少しずつ流れでやすくなり、そして、体がどんどん重くなる。相手がイモータルとはいえ、子供だからこそ、一撃で致命傷とならないのもまた苦しみが増大するのだ……)……かはっ……(と、口からも血反吐を吐いて俺は悟る。ここが死期なのだ。と……)まだ……逝きたく……な……い……(と、出血が酷く……もう意識すら朦朧として……俺は闇の中に意識が投げ込まれる……せめて,最後に弟の顔が見たかったな……みんなで酒飲んで、笑って……叔父さんになったら、子供を不器用ながらもあやしたり、面倒見たりとか出来たのかもしれないのにな……) (2/26 01:23:05)
グレー/アレイス ◆ > (まだ、やりたいこと、見たいこと……いっぱいあったけど……) (せめて……) (弟の……) (顔が……)……………………………………(あばよ。世界よ。俺は、もう持たないかもしれない。俺は、色々と人生が変わった挙句、こんな死に方なのは納得がいかないが。)(これもまた……【運命】なのかもしれないな。) (2/26 01:23:14)
グレー/アレイス ◆ > 【運命とは、無情なり】 (2/26 01:23:56)