ジュリイ
ころしてください盛岡冷麺/ジュリイ > 「(耳の中を掻き乱すは人々の苦しみ。外套に身を包み、いつもみたいに激流の中を泳ぐように街を歩くつもりだった。___違う。違うのだ、街の静けさの中に、真っ黒で真っ暗で真っ赤な澱んだ狂気が溶け込んでいる。)……なん、で…?(なんで、なんでなんでなんで。だってこれは、今街を掻き乱して居るのは、僕の、ぼくの、ボクの、)ぼくの、どく…?(中毒性、発狂、水への執着。ぼくが、"ある人"に言われて作った毒だなんてことは、嫌でもわかる。)だれか、だれかの、ために、なぁッ、なる、て…(最高だ。最高に最低だ。)ひとの、ひと、ひとのため、なる、って…(最低だ。最低に最高だ。) (2/23 14:32:05)
盛岡冷麺/ジュリイ > ___だま、された…?(静謐な墓場から引き摺り出され、神罰の鎖に縛られて、死ぬことも許されずに、それでも自身の"毒"が人のために成ると信じて。ああ、ああ、ああ。___なんてバカなんでしょうか!いいえ、バカよりタチが悪い。年幅行かぬ少女、いや化け物はバカでもわかる嘘に騙されて!きっと"海の嘘月"は笑っているのでしょう嗤っているのでしょう咲っているのでしょう?人々が狂気の渦に巻き込まれる中、一人絶望の渦潮に足を取られ首を絞められ、頭を何度も殴られるような、そんな錯覚が海月を滅多打ち!ゼリー状の海月なんてそんな柔なものが衝撃に耐え切れるですかって?ええ無理無理!考えるだけ無駄ってものですよ、ええ。ほらご覧になって、ぐちゃぐちゃになった海月はまだ死ぬことを許されません。ほらほらほら!) (2/23 14:32:18)
盛岡冷麺/ジュリイ > ____あ"っ、ぐ……(喉元へ一気に込み上げていく不安憎悪嫌悪、一人でその負の感情に押しつぶされる。ねぇ、"海の嘘月"さん。貴方が望んだのはこの光景?ぼろぼろと涙を流しながら、こみ上げる不快感を抑えようと唾液をだらしなくたらたら垂れ流して、パンクしかけの頭のせいで小さな鼻からは大量の鼻血!)……っゔ、お、ぁ"…(あらあらもう限界、その場に崩れ落ちて血の混じった吐瀉物を汚く撒き散らします。頭の中はかつて海水で満たされた時よりずっとずっと酷くって、グラグラと視界は揺れて。ああそうそう、そんな貴方に…海月さん、もう一つ"悟り"を。終わりの始まりを。)___おと、さ…… (2/23 14:32:32)
盛岡冷麺/ジュリイ > (ええそうよね、貴方が助けを求めるのはその人でしょうね。でも、ここ最近ずっと帰って来ないでしょう、神罰の鎖に縛られたその人、それが帰って来ないとなれば行き着く先はただ一つ。…行き着く?いえ、終わりとでも言いましょうか。行き着くなんてそんな優しいものじゃありませんもの。)___あ、は……ひ…(どんどん黒に蝕まれる視界、なんだかもう可笑しくって嗤うことしかできない。ああ神さま、ぼくはこんなになるくらいひどい事をしましたか。神罰の鎖に縛られて、騙されて、大切な人も帰ってこなくて、それでも死ねないなんて。必死に正気を保とうと自身の腕に爪を突き立てる。痛い、痛いからまだ大丈夫、大丈夫。 (2/23 14:32:45)
盛岡冷麺/ジュリイ > ………まだ、大丈夫?__死ぬことすら許されないのに、痛みだけしか与えられない?だめだかんがえちゃだめ。いたみでしょうきをたもたなきゃ。)…あ"っ、ゔ…(みぎてのひとさしゆび、がりっとおとをたててころがった。すらいむのような血がゆっくりながれる。くちのなかに血のあじ。いたい、いたいいたいいたい。たすけてなんてさけんでもだれもたすけてくれないでしょう、ぼくたちイモータルはおそれられるそんざいなのでしょう。信じたはずの言葉にすらあしをすくわれて、なんだかもうばかばかしい。意識がなくなすんぜんにかんがえた。こんなになるならば、こんなにくるしむことになるならば。だれか、だれか___)」 (2/23 14:33:24)
盛岡冷麺/ジュリイ > 『ころしてください』 (2/23 14:33:38)