袋の男&フュメオム
油を以って油煙を落とす大和守/袋の男 > 「らーんたったったっ、子供はいねぇかー、いたらくっちまうぞー……なーんつってな!! アタシの場合は食うもあるけど拐うんだっつーの!! ゲラゲラゲラッッ!!!」(ノリと高いテンションのままにソイツは一人言を発する。つい先日の激しい戦闘によってボロボロになってしまった布を新しくしたからとか、そんな平凡な理由だけでも此処まで狂えるのは最早面白いと定義した方が良いのだろうか。そんな狂人は夜の王都ーーその家々の屋根をひょいひょいと飛び移りながら【子供】を探していた。)「あ~~、つーかほんっとーに居ねぇなぁ!! イライラしてきたから誰でも良いからぶん殴ってぐちゃぐちゃにして絶望顔を拝んでやりたい気分だわッッ!! ゲラゲラゲラッ!!」(嫌な高笑いが響き渡る。発した全ては本心であり、そこに偽りがない事はソイツの狂気度合いからして明白。今日も子供を拐う袋の男は、何処までも嫌な嘲笑を浮かべていた。) (2/21 23:41:36)
山葵@フュメオム > …うるさいわねぇ…誰?アタシの静かな夜を掻き乱すのは。(気分を高揚させた女の金切声に近いその叫びをかき消すように出現した煙霧の中から、低く掠れた老婆のような声が響いた。辺りの空気は皆、気体を統べる王にひれ伏す。夜の冷たい空気は吸い込むと肺が凍りついてしまうと言うが、この煙霧は一味違う。一度吸うと、肺が燃えるように熱くなるのだ。どんな酒でも再現しえない燃え盛るそれは、彼が死んだ時の様子を走馬灯のように次々に映し出すのだ。)こんな夜に出歩く子供なんてそういないわ。居るとすれば多分…親の見舞いか、相当なおバカさんね。(現れた、その陶器のような肌の男。耳障りな笑い声に、思わず眉間に皺が寄る。いかんせん、こう言う気品のない者はイモータルであれ人間であれ気に食わない。つい、食ってかかってしまうのだ。) (2/22 00:13:33)
大和守/袋の男 > 「あら……? あらあらあら……ゲラゲラゲラッ!! ナニソレ! 霧!? おもしろ! ゲラゲラゲラゲラッ!!」(突然現れた煙霧に、ソイツは興味を惹かれ再びゲラゲラと笑った。貴方の声から感じられる筈の怒りやら何やらは、ソイツにとって何もかもがどうでも良い。何処までも自分中心なソイツは、相も変わらずにやにやと笑みを浮かべていた。)「えー、んー、見舞いは別にどーーっっでも良いとしてッ!! でもでもォ、馬鹿って良くなァい? 扱いやすくって愚かしくって……とっても愛しいわッ!!」(溢れる高揚を抑える様に己を抱き締め、くねくねと身を揺らす。その表情には狂気的なまでの恍惚が笑みとなって浮かんでいて、今まで拐い殺してきた子供達へ何処までも醜い思いを馳せる。それは弔いでも何でもなく、ただ亡者を侮辱するだけの醜悪な感情なのだから。) (2/22 00:27:05)
山葵@獅子唐 > …はぁ、アナタ、毎日楽しそうね。良かったわ。(相変わらず、身勝手にゲラゲラと下品な笑いを溢し続ける目の前のイモータルに大きなため息一つ、それもまたさらりと直ぐに霧に紛れてしまうのだ。)…まぁ、確かにね。お馬鹿さんは扱いやすいわね。…えぇ、アタシも好きよ。アナタみたいな、ね。(ひとつ、貴方に向けてちょっとした毒を吐く。貴方がこの言葉に反応を見せるなら、それはもうフュメオムの手の中で操られているも同然なのだろう。) (2/23 22:30:35)
大和守/袋の男 > 「とーーッぜんじゃなァい!! たっくさん遊び道具があって、ビビりな奴なんかと会ったら絶望した顔も見れる新鮮な日々を送らせて頂いているわッ!! ゲラゲラゲラッ!!」(貴方がソイツに呆れている事にも気付かぬまま、ソイツは相変わらずゲラゲラと笑う。そう、特にあのーーディランという男。あの男の反応が特に素晴らしかった。実にーー"イイ"。思い出しただけでも"カイカン"で、"ソソル"。何時の間にやら恍惚とした笑みを浮かべていて、やはり狂っている事は間違いなかった。)「…………あ、ぁ"!? ンだテメー毒でも吐いてアタシは美しい花です~とか何とか言うつもりかッ!? あ"ァ!? 御生憎様アタシからしたらテメーも醜い雑草共と同じだせめて餓鬼になってから出直しなァッ!!!」(遠回しではあったものの"馬鹿"だと言われれば分かりやすく怒りを浮かべた。びしっ、と貴方に向けて指を突き付け、激情のままに言葉を紡ぐ。実に分かりやすく、扱いやすい。つまりはソイツも貴方の言う通りの"馬鹿"で、それを堂々と露呈している事にすら気付かないのだから否定のしようが無いだろう。) (2/23 22:44:12)
山葵@フュメオム > っ……!…う、美しい、ですって…?(“美しい”花。頭痛がする。映し出される夕焼け。赤と白のコントラストが眩しい広大な花畑に座り込み、あの人の髪に真っ白な花を添えた。まるで月のように太陽の光を浴びて輝くその花に触れた彼女が、こう言った…。…「この真っ白なお花も、とても美しいけれど…。……貴方の方が、もっと美しいわ。」…太陽も月も、混ざり合う時間。暖かい空気だけが二人を包み込んでいた。……)………。…そうだ…私は…私は……。…こんな場所に、居ては駄目なんだ…!!(言うが早いか、激情に身を任せる袋の男に背を向け、走り出した。とにかく、逃げなくては。そして、助けを求めるんだ。もう不死じゃなくなった自分は、攻撃されたらそこでおしまいだ。屋根の上からぴょんと飛び降り、少し足を痛めながら。夜の中を、一筋の赤い線が走る。) (2/23 23:30:06)
大和守/袋の男 > 「あ"ぁ…………? 何だテメェ急に逃げ出しやがって…… アタシを此処まで怒らせといて逃げようとか頭腐ってんじゃねーのかッッ!! だァれが逃がすかよッ!! ゲラゲラゲラゲラッ!!」(貴方の様子の変化には着目せず、ただ逃げ出した事にのみ怒りを更に沸き上がらせたのだった。貴方に続いて屋根の上から飛び降りれば、着地と同時に腕を蠢かせ、縄の先端に刃物の付いた武器へと変化させれば、捕らえるべく、追い掛けながら貴方目掛けて勢いよく投げつけた。) (2/23 23:47:54)
山葵@フュメオム > っ、ぅ…!(巻き付いたロープの先端に付いた刃が肌を切り付け鮮血が溢れる。そのロープを握ると、ぐるりと袋の男の方を見てこう声を上げた。)っご、ごめんなさいね!アタシ用事をっ…思い出しちゃったのよ。…これを見てちょうだい。……ディランって子、分かるかしら…?その子に忘れ物を、届けに行きたいの!(ばっ、と取り出した小銃。以前イモータルだった時、ディランと言う男が逃げ出した時に落としたものだ。女性のような口調は、全てを思い出した今ではかなり恥ずかしい。だがもう形振り構っていられない。目の前の怒りをあらわにしている異形に、生死を賭けた。) (3/1 00:59:53)
大和守/袋の男 > 「はぁッ!? 何だよ用事って……あ、ぁ? …………ディラン!? アイツが何処に居るか知ってんのかしらッ!?」(用事が何だ、その銃が何なのだ、と自分にとって価値のないモノ達に未だその収まらぬ怒りを向けていたが。ーー『ディラン』。その言葉が出てきた瞬間、ソイツは麻袋に隠された瞳を輝かせた。返しに行く、つまりはディランの居場所を知っているという事か。嗚呼、嗚呼、早く会っていたぶって弄んであげたい。あの時の反応はソイツにとって絶対に忘れられぬ素晴らしいモノーーだったから。)「ねぇ、ねぇ……ソイツの所に連れていってくれたら、アンタを見逃してあげても良いわよ!! ね、悪い条件じゃあないでしょうッ!? ソイツの所に連れてけばアンタは忘れ物を届けられるし、それに生きられる。アタシも望みを叶えられて両方損しねぇんだよ分かったらさっさと頷けやッッ!!」(最後に行くにつれ言葉は荒さを増し、ぎり、と縄は締め付ける力を強くした。これ程良いものは無いだろうとソイツは思い込んでいるのだから、とにもかくにもさっさと決断しないと危うい事には変わりない。) (3/1 01:16:10)
山葵@フュメオム > あら……。…アナタ、ご存知でないのね。…残念だわ。(その名前を聞くが早いか、声色を一転させ目を(恐らく)輝かせる袋の男。知っていたならよかった。…だが、今彼を危険に晒すわけにはいかない。何か、何か上手い言い訳は…)…自分で楽しみを減らして良いわけ?相手に付き纏ったり、追い詰めたりして、自分の口から吐かせたり…突き止めて突撃するのが面白いんじゃない。それに…アタシと一緒に行ったらあの子きっと大変よ?それに…アナタもアタシと一緒じゃ、ディランくんの反応を楽しめないんじゃないの?一人で見るから良いんじゃない…。(果たしてこれで納得できるのだろうか。選択肢を間違えればすぐに殺される。恐ろしくて、動かないはずの心臓がバクバクと音を立てた気がした。) (3/1 01:26:27)
大和守/袋の男 > 「…………何だ、知らねぇのかよ」(そもそもの前提として、貴方が彼の居場所を知らなかったという事を理解し。ソイツは言葉に微かな殺意を滲ませた。)「あ?」「………………アタシの信念に口出しすんじゃねぇよ雑魚が」(ぐい、と縄を引っ張り貴方を引き寄せて。そして、貴方に顔を近付けては殺意を口にした。ソイツは【悪】として人々を絶望に陥れるのが大好きだ。自分の考えが次に好きな様な奴だ。貴方の言葉に自分の思考に文句を付けられたかの様な感覚を覚え、こうして怒りを露にしている。)「……ま! 別にどうでも良いけどッ! 確かに独り占めすんのが一番だし。……これ以上テメーと居てもテメーに価値なんて無さそうだし」(かといって貴方を殺すまでには思考は至らなかったらしい。次の瞬間、ぱっと縄の力は緩み貴方の体は解放される事だろう。その縄も蠢き、元の腕へと戻せば貴方に背を向け、ゆったりとソイツは一歩踏み出した。だが、顔だけをそちらへ向ければ、明確な殺意を滲ませて言葉を口にしたのだった。)「ほら、さっさと逃げりゃあ良いだろ。てか消えろ、今すぐ。目障りだからさァ……二度とその面ァ見せんじゃねー。……次はぶっ殺す」 (3/1 01:50:20)
山葵@フュメオム > それは…ごめんなさいねぇ。(あくまで、自分を取り繕って。最後まで冷静に。身体から離れる窮屈な締め付けが解かれていくと、やっと安堵の色を見せる。)……はーっ…(明らかな殺意をむき出しに、縄を乱雑に解いてから歩みを進める袋の男の後ろ姿。…そして振り向き、次はもうないと言う宣告をされれば此方も立ち上がる。)…はは…っ……。…二度はないだろう…。…次に、貴方と会うのは多分……地獄で、だ。(鍔の広い大きな帽子を被り直し、此方も立ち上がる。異能が使えなくなると、こうも不便なのか。…何て血が少量溢れる傷痕を抑えながら思う。…ただの青年となったフュメオムは夜の冷たい空気を吸い込み、真っ白な息を一つ吐いた。/タイトル:油を以って油煙を落とす) (3/1 02:11:32)