ステラ&アレイス

フェアリーテイル

シロー/ステラ > 「───って風で、凄かったんですよー!」(騎士団本部の一角。騎士が行き交う廊下の一角では長い金髪がゆらゆらと大きく楽しげに揺れていた。先日の就任式の興奮冷めやらぬといった様子で目を開きがちに捲し立てられる側の女性騎士達はというと、明らかな困り笑顔を浮かべていた。そそくさと去っていく二人を横目に、どうやらステラは気づいていない様子。昼下がりの廊下をちらりと見渡せば、椅子と机が並べられた休憩室に入っていく赤髪に気づいた。あっ!と表情を綻ばせたステラはたたたっ、と掛けていき、アレイスが座ったソファの目の前で立ち止まってにっこりと笑ったのだった。)「お久しぶりですアレイスさん!⋯⋯あの、先日の就任式、アレイスさんも参列していましたよね!?」(腰の後ろで指先を絡めて嬉しそうに話し始めると、返事も聞かずに机を挟んで反対側のソファに腰を下ろし。今度は体の前で掌を合わせ、軽く指先を交差させながら思い出すように続けた。)   (2/21 20:43:55)
シロー/ステラ > 「アデルグント様とヘスティア様⋯⋯凄かったですね、二人とも貫禄があって!綺麗だったなぁ⋯、太陽神の寵愛を受けたお二人ですものね、ね、アレイスさん。」(キラキラとした桃色の眼差しでアレイスを射抜くと、困ったように眉を下げて笑いかけた。)「なんだか⋯騎士様達が皆誇り高く戦う理由が分かったような気がしました⋯、わたしも騎士ではないですけど、司祭として騎士様達を支えようって⋯⋯。あっ、アレイスさんは騎士団長様が誰だった頃に騎士様になったんですかっ?」   (2/21 20:43:57)


グレー/アレイス ◆ > おお。ひさしぶりだな。(と、俺は声をかけられたので、振り返ってみると先日話した人……ステラがいた。彼女もどうやら新騎士団長の叙任式に参列していたようで、何やら興奮が冷めやらぬらしい。まぁ、彼女にとっての騎士像に…あの二人はよく当てはまったのだろう。)ああ。俺も参列していたぞ。弟から聞いた話とかも考えると、かなり異例の就任式のようだったが……(と、俺はそう返す……そして、自分は誰が騎士団長だった時に騎士になったのかと聞かれた……)俺は、アーイディオン元騎士団長の時からだったっけなぁ……あの人もあの人で異例の存在だったな……男性の騎士団長で、なかなかないそうじゃないか。まぁ、慣習的に女性が騎士団長になるという事が多いから尚更なんだろうけどな。(と、俺はそう返す。あの時はまだ仕事と趣味でいっぱいいっぱいだったなぁ……)   (2/21 21:09:35)


シロー/ステラ > 「あ!知ってます!アーイディオン騎士団長とピグム副団長ですよね、女性騎士様に聞きました、ヘスティア様の前の団長だったって⋯。そうなんですね、素敵だなぁ⋯⋯。」(長い間騎士団に仕えていたであろう年配の司祭を捕まえて何度か話を聞いた記憶の中にその字は存在した。自分の知らない時代の騎士団を知っているんだ、と瞳を輝かせたり、忙しそうにころころ表情を変えながら言葉を続けた)「騎士団に入った理由⋯⋯は、前に聞きましたね、そうだった」(仕事探しの果てに行きついたと言っていた。ついつい何度も聞いてしまいそうになるのは、深層的な部分でステラがその理由を認めたくないからに他ならなかった。)   (2/21 21:47
シロー/ステラ > 「⋯⋯あっ」(思いついたように声を上げると視線をアレイスの瞳にぶつかるように上げて、穏やかな表情で問いかける。騎士に憧れて騎士になったのだ、という自分の理想と重ね合わせて、自分では気づかないままに求める答えが帰ってきそうな質問をぶつけてしまう。そういう点はまだ未熟な子供のようであった。)「アレイスさんは⋯⋯この前もっと戦果を上げられるようになりたいって言ってましたよね」(以前の事を思い出して、なるべく傷つけないように言葉を選んで紡ぐ。自分で意識した訳では無いが、この後の質問で己の望む答えが帰ってくるように答えを狭める前置きであった。)「ということは、やっぱりアレイスさんはわたしの理想の、誇りある誠実な騎士様ですよねっ。戦果を挙げたいって悩んでましたもんね。何でアレイスさんは騎士を続けているんですかっ?」(以前、理想と重ねないでくれと釘を刺されたステラであったが、まだステラにとってアレイスは騎士様であるらしく。わくわく、といった様子で腰から上を少しだけ乗り出した。   (2/21 21:47:34)


グレー/アレイス ◆ > そうだな……やはり、「生きていくため」。これに尽きるな。さすがに、意地でも働かないと収入もなくなるんだわ……まぁ、最終、弟の万事屋に再就職するも良し、旅人に戻って必死に生きていくのもよしだけども。それでも続けてるのは、やっぱり万騎長への恋が冷めやらぬ事だな……(と、相手にそう言う。実際、それ八割くらいで続いているのだ。以前、自分について振り返った時、やはりまだ恋心は冷めていない事を自覚した。それをスッパリと諦めて次の恋を探すのか、まだ残っていることを伝えるのかそれはまだ決めかねているのが現状だ。)   (2/21 22:06:18)


シロー/ステラ > 「あ⋯⋯、そうですかっ⋯⋯。」(自分の予想とは外れた答えが聞こえてくるにつれて、全て聞き終える前にほんの少し言葉を詰まらせてから穏やかに笑った。先程までの声の明るさはふっと消え、それを取り繕うのも下手なステラは視線を下げながら毛先を人差し指で弄んだ。内心、自分の中の誠実で誇りある騎士様像が僅かに傾くのを最早止めることは出来ずにいた。微妙な違和感を最初から感じていたものの、理想に凝り固まったステラに、現実的な答えを口にしがちなアレイスの言葉の数々は着実に突き刺さっていたのだった。もっと素敵な、騎士道精神、誇りに溢れた、格好良い、そう、アデルグント様やヘスティア様みたいに⋯⋯と拙い語彙で思い浮かべては、小さく頭を振ってからはっとして、アレイスを見た。)   (2/21 22:36:13)
シロー/ステラ > 「あっ⋯⋯恋、恋ですか。えっ⋯⋯⋯⋯ヘスティア様に?」(他の人の恋話の様に色めき立つ事もなく、ちくりと胸を刺すような痛みも感じなかった。きらきらと輝いて見えた彼の姿が何だか普通に見える。大声で言うべきでは無いのだろうという事は流石に分かって、声のトーンを落としながら、何とか切りかえて笑い掛けた。)「⋯⋯へぇ~っ、そうなんですねっ。⋯⋯⋯⋯それがアレイスさんが騎士を続けている理由なんですか?ヘスティア様が好きで、戦っているんですか?」(漸く彼の言葉への理解が全て追いついたようで。丸い瞳を真っ直ぐアレイスへと向けて問うた。   (2/21 22:36:14)


グレー/アレイス ◆ > 今は国のために戦うという大義を持って、無理にでも食らいついている状態なんだ……もう、振られた恋を気にしすぎるのもあれだしな…………すまんな。弟に「誠実なやつだ」って吹き込まれているのをわざわざ崩すような真似して……(と、自分でも自覚はある。そう。誠実というのは体はいいが……)俺は一途な男であり、それが誠実であることと等号で繋がらないことはよくあるのさ。実際、以前振られたのにも関わらず未練タラタラで引きずってるわけだから、執着心があると言われてもぐうの音もでないのも事実。振り払おうとしても払いきれない初恋の思い出に縛られた……哀しい男さ。(と、そういって息を吐く……実際、自分はその未練を引きずっていると他人からはそう見えるだろうし、自分自身も自覚はしている。)でも……それでも尚、俺を誠実な人と見てくれるのならば、それはそれで嬉しいよ。(と、相手にそう返そう。)   (2/21 22:57:52)


シロー/ステラ > 「⋯⋯そうだったんですねっ。」(長い長いカミングアウトを黙って聞き届けてから、困ったような表情を一瞬だけ浮かべてから、にこりと笑って返した。)「⋯⋯最初からそう言って欲しかったですっ。大義の為に、国の為に戦っているって。〝誠実な〟騎士様なんですから、正直に言ってくれれば良かったのに...最初から!」(どうやら最初の一言はステラにとって満足な言葉だったようで、頬に花を咲かせるには十分であった。)「一途って⋯素敵ですね。そんな所も物語の騎士様みたいです。一人の女性のことを想い続けて、わたしは素敵だなあって思います。⋯⋯あ!それじゃあ、なんでヘスティア様を好きになったんですか?」(気づけばまた彼が輝かしく見えていて、さっきは何ともなかったはずなのに、素敵ですねと口にした言葉とは裏腹にもやもや、するものが心に残る。だけれど、そうまで想うなんて、素敵なエピソードがあったのかなという好奇心には抗えず、馴れ初めを根掘り葉掘り聞きたがるステラであった。   (2/21 23:20:22)


グレー/アレイス ◆ > まぁ、その大義でさえこの騎士団に所属するための口実でしかないのかもしれないけどな……?もう、俺にも良くはわかんねぇや。(と、俺はそう返した後に……ヘスティアとの馴れ初めを聞かれたので……)そーゆーのって普通は二人が恋人同士となった人達に聞くもんじゃねぇのか…?まぁ、別にいいけどよ……(と、俺は話し始める。要約するとヘスティアの性格に惚れたということだ。その馴れ初めには、狂いはない。だって、「全てを記憶する」のだから……)俺はな……色んな経験をそのまま今に生かす努力を常に行うのさ。トラウマも何もかももれなく覚えるこの忌まわしき体質によってな。でも、その体質は仕事上ではすこぶる役に立つけども、こんな体質、なければ良かったと思うことだってある。何が引き金になって過去のトラウマを想起させるかが想定つかないからな。(と、俺は独り言を呟く……)   (2/23 00:07:13)


シロー/ステラ > (穏やかな表情のままアレイスの言葉を聞き終えて。そっとステラは立ち上がった。じっと桃色の瞳でアレイスを見詰めると務めて穏やかに微笑むのだった。)「素敵な騎士様なのは分かっています。努力も鍛錬も怠らず、誇りと大義を掲げて戦う騎士様を⋯⋯わたしは支えたいと思ってますっ。」(アレイスの手にそっと掌を重ねると、ふわりと一度軽い抱擁をした。それ以上行動を起こさない他意の無いものであるし、人目を気にして誰かが来る前に、とすぐに離れて。去り際に首を軽く曲げてまたくすりと笑った。)「わたしは司祭ですから。アレイスさん、騎士の手本になってください、必ず物語の騎士様のようになってください!わたし応援してますから!そうしたらわたし、どこへだってなんだってついていきますからっ!」 【フェアリーテイル】   (2/23 18:38:37)