袋の男&コーフ

囚われのお姫様

大和守/袋の男 > (──王都、その裏道。日も沈み掛け、月が登り始めた頃。薄暗くなったその道には、誰も歩いていない。けれども、足音は聞こえる。上を少し見上げたのならば恐らく分かるだろうか。その高い塀の上をソイツは歩いていて。麻袋を被り、白布を羽織った謎の人物。隙間から覗く銀髪のお陰で辛うじて女性──だと仮定出来る程なのだから。その人物は不意に笑みを溢した。ゲラゲラと、聞いていて心地は良くない不気味な嗤い声が響き渡った。)(──こんな噂を知っているだろうか。夜、一人で子供が外に居ると【袋の男】とやらに連れ去られるという噂を。ソイツこそがその【袋の男】であり、今日もソイツは子供が居ないかさ迷っているのだ。──もしも、子供を見つけたら? ソイツは笑って、容赦なく拐いに向かうだろう。そもそも、子供という基準は全く以て曖昧である。──何にせよ。貴女がソイツの基準を通らないように祈ろうか。)   (2/13 17:11:15)


グレー/コーフ ◆ > ……怖いなー……(と、夜の道をひとり歩く……頑張れば自分の力で暴漢くらいならば対応できるかもしれないけど……イモータルとなると、昨日のフュメオムさんのようなイモータルならともかく、話が通じないとなると全力で逃げないといけないのは確か。……さっきから視線も感じる……)……(と、私はとりあえず無言で走り始めよう。訳の分からないあなたに捕まらないように……)   (2/13 17:51:25)


大和守/袋の男 > 「──ゲラゲラゲラッ! ねぇねぇねぇアタシの事気付いてんでしょ? よくも背ぇ向けられるよね~ッ!」(恐らく、貴女はソイツの事に気付いているのだろう。それだというのに無言で走り始める貴女を見て。ソイツは勢いよく跳躍し、貴女の前方へと着地すると同時に饒舌に語り始めるだろう。表情は麻袋に隠れているせいで見えない。けれど、ゲラゲラと不気味な笑い声を発しながらゆっくりと貴女へ近付いていった。)「全く逃げないでよ~! こんな見た目してるけど、こう見えてもアタシってやっさしい子なんだよね!」(避けられちゃうと傷付く~! なんてソイツは思ってもいない事をべらべらと語り始め、尚も貴女へ近付いていく。そうしながらソイツは貴女をじっと観察していて、見目的にも精神的にも己よりまだ幼いと判断し──にやりと、麻袋の下で嫌な笑みを浮かべていた。)   (2/13 18:05:24)


グレー/コーフ ◆ > っっ…!?(と、私は声にならない叫び声を上げるが……すぐに相手の観察に入る。自分が見られているのならば、相手の特徴を……と思うが、相手が麻袋を被っているため、容姿の観察なんてできたもんでは無い……それもまた恐怖をかきたてるが……)私に……何するつもり…!?(と、下手に刺激しないように……でも、一応相手に声を出してみる……噂の通りならば……拐われる可能性もある……それは何としても拒否しなくては…)   (2/13 18:19:28)


大和守/袋の男 > 「────何をするつもりって……」(嗚呼もう、嘘を吐くのも面倒になってきた。貴女の怯えた問いにソイツは嗤い、そしてゆっくりと。徐々に距離を縮めて、詰めていく。ゆらり、と麻袋と布が不気味に揺れた。)「──そりゃあ、お前も分かってんだろ」(貴女も、噂を知っているでしょう。夜に一人で子供が歩いていると危ないと。それだというのに貴女はそこにいた。もしも、人気のある場所だったのならばソイツも少し出にくかったかもしれないけれど。こんな場所に居るのだから、こうなっても仕方がない。)「夜に一人で居ると拐われるってなァ。この【袋の男】様が、てめーみたいな餓鬼逃すわけないでしょ?」(ずい、と貴女に顔を近付ける。けたけたと気味悪く笑って。貴女の肩に手を伸ばした。伸ばし、そしてソイツは掴もうとするだろう。)   (2/13 18:34:14)


グレー/コーフ ◆ > 子供をさらって、殺して、何の意味があるのよ……(と、私は恐怖を感じ、再び走り出す。夫の教え……体術で何とか距離をとる……けど、正直店に入るまでが勝負。そこまでに捕まってしまえば……お終いだ。)絶対……私は家に帰るから…!!(と、走り続ける。先程のダッシュとは違い、本気の走りである。絶対に家に帰るという固い意志がそうさせてるのかもしれない……)   (2/13 18:47:35)


大和守/袋の男 > 「意味? 意味なんてある訳ないじゃーん! んなもん求めてどうすんだってーのッ! ゲラゲラゲラゲラッ!!」(『意味』、『意味』と大半の輩はそんな事を口にする。そんな行為に意味はあるのかと。どうやら貴女も同じだった事を理解して、ソイツはそれを嘲笑った。)「──ゲラゲラッ! このアタシから逃げられるとでも思ってんのーッ!? ったくかわいそーな脳してやがんのー! ゲラゲラゲラッ!」(嗤う。逃げる貴女を見て嗤う。必死に逃げる貴女に対し、ソイツは余裕と言った様子で──最早弄ぶかのように追い掛ける。逃げ惑う様子を、何時捕まるのか分からない緊迫感に潰されそうになる様子を。ソイツは嗤った。「あーでも飽きたなぁ」なんて言葉と共に、ソイツの腕はぐにゃりとうねり、次の瞬間腕は縄へと変化した。それをぐるぐると回し、勢いをつければ貴女目掛けて投げつけ、貴女を捕らえようとするだろう。)   (2/13 19:04:57)


グレー/コーフ ◆ > !!!しまっ……(そう思った時にはもう既に遅かった……既に体にはロープが巻きつこうとしていた……その刹那……素早く詠唱を行い……)あなた……たすけて……(と、声を出す……そうすると、氷の風が吹き、万事屋雷鏡の窓から入っていくだろう。そして、「拐われた。どこに連れていかれるかは分からないが、殺される……」と言う思念が乗った氷のオブジェが生成されるはずだ。)……(と、私は最後に黙りを決め込む……これ以上、無駄に情報を渡しては困る……だからこそである。)   (2/13 19:13:22)


大和守/袋の男 > 「──つっかまーえたッ!! ゲラゲラゲラッ!!!」(縄が無事に貴女の体に巻き付いた事を確認し、縄を引き寄せ貴女をそのまま肩へ乗せては担いでみせようか。)「……あ~、黙りかぁそっかあ。アタシ喋ってるほーが好きだから話し相手なってくんねーかなぁとは思ってたけど~、まぁいっか!」(貴女の詠唱にはソイツは気付いていないらしい。ただ貴女が黙りな事を指摘するのみで。担いだまま楽しそうに駆けていき、森へと入っていけば少々入り組んだ場所の先にその小さな小屋はあった。そこが、ソイツの住処とも言える場所。無事に貴女を拐えた事に、思わず笑いが溢れ。ゲラゲラと、笑い声は何処までも続いた。このお姫様を、果たして王子様は救い出せるのか──それすらも楽しみにしているのだから、やはりソイツは狂っている。さぁ、助け出してみて。貴方も王子様から遊び相手へ堕としてあげるから。)【囚われのお姫様】〆   (2/13 19:25:52)