雷鏡&ディラン

さざなみ

グレー/雷鏡 ◆ > さてと……通してくれ。ちょっと用事があるのでな。(と、予め兄経由でアポを入れて置いたため、一応は通してくれることとなった。というのも……義手についての相談があってきたのだ。1人、心当たりがあるからこそ、今回彼を当たることとしたのだ。一応、図書館に通い詰めたり、色々な機材を購入するなどして後々に対する投資もしたが、まずは材料とかその辺をどうするか……ということだ。図書館に通う中で基礎知識と、そのやり方は覚えた。)邪魔するぜ。悪ぃな。急に会ってくれないかなんてアポ取ってな。(と、工房の中に入り、彼に声をかけよう。)   (2/9 21:30:41)


シロー/ディラン > (分厚い作業服を煤だらけにして、遮光板の入れられたゴーグルを首から下げたディランは、雷鏡がやって来るのを待っていたらしく、聞きなれた声に反応すると愛想笑いと共に会釈して、手を出して隅の向かい合った長椅子と小机があるスペースへと雷鏡を促した。)「あ、雷鏡さん。どうぞこっちへ。⋯⋯すみません、お茶くらいしか出せるものがなく。」(ガラス製のグラスにお茶を入れて小机の上に載せると、自分も対面へと座り。両膝の上に拳を置いて口を開いた。)「ご結婚おめでとうございます。アレイスさんから話は聞いてたんですけど、本日はどんな要件でした?」(その姿勢からは若干の緊張が見られた。   (2/9 21:41:57)


グレー/雷鏡 ◆ > いやいや、緊張はしなくてもいいんだ。ちょっと義手についての相談だけさ。(と、俺はその義手を見せてみよう。)これのパーツ交換をしたいけど、古いからかパーツが見つからないってことで俺に依頼が来たんだよ。それで、一応パーツとかこの義手の構造と必要なパーツは一応頭の中に全部入ってるし、一応予備知識も入れてきたし、一通り必要そうな作業をできるようにはしてきたのさ。んで、パーツをまずは作るところからだよなって事で一応方向性は決めてるんだけど、さすがに間違ってたらヤバいから相談に来たって訳だ。念には念をってな?(と、俺は軽く説明をする。)   (2/9 21:46:27)


シロー/ディラン > 「っああなんだ驚いた⋯⋯すいません、筋電義体の話かと思いまして、流石にそうなると俺の一存では無理だったから⋯これですね。」(義手、の一言にまさかとは思ったが、机の上に置かれたそれを見てディランは胸を撫で下ろした。戦争下で許可無く機械騎士以外に筋電義体を製造しようものなら、間違いなく自分の首が飛んでいただろう。義手という単語が出た瞬間、目の前に居る雷鏡の四肢に欠損が無いか探ってしまったディランはバツの悪そうに髪を掻き、静かに義手を手に取った。)「パーツですか⋯⋯」(しっかりと関節が再現されている辺り、少なからず安物ではない事が窺えた。関節を一通り動かしてみると、どうやら中から歯車の回るようなかすれた音が聞こえてきて、ディランは瞳をいっそう細め、困ったように笑った。)   (2/9 23:31:10)
シロー/ディラン > 「少なからず機械仕掛けではあるようですね⋯操作機を用いるのか、その辺はバラしてみないと何とも言えませんが⋯きっと腕の良い人が作ったんだと思いますよ。俺には分解しても詳しい所まで分かるかと聞かれたら頷けません。」(ただし一部の関節の動きがぎこち無い事は分かったらしく、ディランは指で義手をなぞりながら続けた。)「多分ですけど、単に経年劣化ですね。この部分、腐食か錆付きか⋯⋯バラして同じようなパーツを作れば大丈夫だと思います。雷鏡さんが出来そうならお任せしたいところではありますね⋯、業務に関係の無い事に工房を使っている事が知られたらどうなるか分かりませんから。」(申し訳なさそうに眉を下げて苦笑いするディランであった。   (2/9 23:31:12)


グレー/雷鏡 ◆ > 俺はまだ腕とか体の一部を失う訳には行かんからな!!というか、俺が失ったら嫁が悲しむし!?(と、俺は反応を返した後に、考える。)なるほど…作ればいいわけだな…?ならば材料費とその他もろもろ物でかかった経費を請求することになりそうだな……たぶん、想定していたよりも安くなりそうだ……(と、俺は必要なパーツを思い出しながらそういう。実際、どこが少し悪くなっているかはだいたい覚えたから、あとはそれを紙に書いてイメージをつけてから作り始めるといいな。それか……試してみてないが、鉄を切れるほどの切れ味が俺の抜刀術にあるとするならば……?1回、帰ったら実験してみる方が良さそうだ……とりあえず、鉄を刀で切れるかどうかだけの実験で、普通にパーツに使うのはちゃんと自分で作るものだが……)   (2/9 23:41:13)
グレー/雷鏡 ◆ > サンキューな。とりあえず、大体の方向性は固まったわ。あとは、実際に作った後に、余った鉄で実験したりとかも出来そうだし……(と、俺は考えて頭の中に完璧に記憶する。)それはそうと、最近大丈夫か?なんか変わったことがあれば俺が調査をかけるが……(と、相手に聞いてみようか。)無論、友の頼みならばタダで受けるぞ?(と、俺は追加で話しておこうか。)   (2/9 23:41:25)


シロー/ディラン > 「はは、良かったです、俺が力になれたなら。」(何やら考え込む雷鏡を見つめていたディランだったが、どうやら纏まったらしい反応に、愛想笑いと共に肩を揺らした。さらりと最初に言っていたから、もしかしてと思って進言したつもりだったのに、どうやら雷鏡さんという人は精巧なパーツを作る技術も持ち合わせているらしい。決して一朝一夕のことでは無いと思うのだが、流石は雷鏡さんだ、と微妙に表情に影を落とした。)「えっ⋯⋯そうですね、タダなら⋯。でも⋯⋯」(気になる事なら何よりも一つだけある。しかしだがタダで受けてもらう依頼にしては危険が多すぎる。自分自らが命の危険を感じたのだから、雷鏡を巻き込むのは⋯と思い、暫く唸りながら首を曲げて悩んでいたディランだったが、やはり頼れる人には言っておくべきだろう、と抱え込む恐怖に負けて口を開いた。)「⋯⋯実は最近、王都でイモータルに襲われて、体が煙になるような奴で⋯。───いや、聞いてもらうだけで楽になる事なので、この話を今聞いてもらう事が依頼ってことにしておいてください。雷鏡さんも気をつけて。」   (2/9 23:57:11)


グレー/雷鏡 ◆ > ああ。任せときな!とは言っても、勉強したりとか、材料を集めたりなんかでちょっと時間はかかったから早いとこ仕上げたいしな……とりあえず、パーツの形を改めて把握できたから良かったぜ。(と、俺はそう返した。そして、ディランは話してくれた。最近、王都にてイモータルに遭遇したと。そのイモータルの特徴は煙に体を変えられるという話だそうだ……となれば……)んー……そういうやつは話がわかるやつならある程度話して……あわよくば友達になれたりしないもんかね……イモータルだって曲がりなりにも生き物なわけだし、そういう意味では俺たち人間と差はないはずなんだよ。ただ、殺意が湧きやすいってのと、人を食べることを除けばな。そういうことを頭に入れた上で友達になれたら、それこそイモータルについての理解が深まるかもしれないからな……俺にとっちゃ、イモータルってのは興味深いものという認識だからね。(と、俺はそう語る……そうして、俺は思い出した……)あ、やばっ、猫の捜索しなきゃ行けなぇんだった。んじゃ!俺はそろそろ行くぜ!(と、俺は相手にそう言う……)   (2/10 23:22:13)


シロー/ディラン > (相変わらず頼れる人だなあと、自分と比較してしまって胸がちくりと傷んだ気がした。こんな風に思う人間ではなかった筈なのに、雷鏡さんと居ると些細なことにまで比較してしまうようになってしまった。それでも、「雷鏡さんだから」と自分に言い聞かせて納得出来るのは助かっていた。そんな風に愛想笑いの下で考えていたディランであったが、続いた雷鏡の言葉に表情を強ばらせた。)「⋯⋯そうですか。⋯雷鏡さんは腕も立ちますし、頭も回る。きっと雷鏡さんにしか出来ませんよ、そんなこと。」(「何を言っているんだ」と思わず言ってしまいそうになったのを抑え込んで、乾いた笑みと共に淡々と呟いた。雷鏡の考えは正直理解出来なかった。殺意が湧きやすい上に人を喰うような、おぞましい化け物に対してどうすればそんな風に考える事が出来るのか。余裕の出処が理解出来ずに、ディランは自分でも気づかないまま肩を落とした。)   (2/10 23:43:52)
シロー/ディラン > 「今日はありがとうございました、雷鏡さん。気をつけて。」(『英雄』というのは皆凡人と違う考えを持っているのかもしれない。英雄に憧れるつもりはないが、成功者たる彼の全てが自分とは掛け離れた存在なのだということを突きつけられた気がして、口の端をきゅっと結んだ。【さざなみ】   (2/10 23:43:53)