雷鏡&鬼若

万事屋の人生観

グレー/雷鏡 ◆ > んー……それにしてもどっちもなかなか見つからないなぁ……(と、俺は悩みながら帝都を歩く……今回来ていたのはオウガと咲夜を探すという依頼と、それとついでに調味料なんかも買いに来たという訳だが……如何せん、情報が何も掴めないというのが……)んー……結構色んなところを回ったつもりではあるけど、必要ならばもう一周すべきなのかな……?(と、独り言を零しながらも、俺は歩き続ける。)   (2/4 17:55:03)


大和守/鬼若 > 「………………」(陽射しが何時もよりも眩しく、強い様に感じる。だが、陽射しは何時もと同じ様な──否、それよりもやや弱くすらあるだろう。それでも浴びているのが辛く感じてしまうのは、彼の精神状態がかなり弱ってしまっているからという事を如実に表している。大佐としての仕事すらまともにこなせず、気分転換の為にこうして外に出てきてしまったのだから、かなりの重症だ。こうして鬼若の精神がかなり危うい方向へ落ちてしまっているのは、昨日の夜の出来事が原因である。何せ、心を許しつつあった人物が目の前で心中を行ってしまったのだから。それを見届けた後、何とか帰還する事は出来たもののその出来事は大きく傷を残してしまっている。普段の調子はまるで見られず、幽鬼の如く何処か足元が覚束ない彼を、他の者が見れば驚くだろう。彼が帝國軍の大佐であると知っている者ならば、尚更。青白い顔をしながら、鬼若は目的もなく歩いていた。まるで、逃げるように。)   (2/4 18:15:09)


グレー/雷鏡 ◆ > んーと、醤油は買った。味噌も買った。鰹節と昆布は……まだだな。あれ結構いいダシ出るからなぁ……(と、購入するものリストを見て、買ったものにチェックをつけていく……すると、どこからともなくとても暗いオーラを感じる……例えるならば、闇夜のように……)って、お前さんどうした?(と、足元がおぼつかない男に、俺は声をかけた。見ると、かなり精神的に参っている様子であり、それを観察するに……何か、とてつもないメンタルのダメージを受けたと見受けられる。)   (2/4 18:19:03)


大和守/鬼若 > 「…………」(──声を掛けられた。知らぬ声。一体誰だと、貴方の方へ視線をゆっくりと向けた。軍の者であれば何か言伝てでも頼もうかと思ったが、貴方は一切見知らぬ人物で。どうやら軍の者でも無さそうだ。貴方の言葉に返答を返そうと口を開くも、上手く言葉が出てこない。音にもならず、消えていった。)「…………お主、には、……全く、関係のない、事だ……気安く、話し掛けるでない……」(深呼吸を一つ。ようやく言葉を絞り出し、言葉を返そうか。声を出す気力すら、言葉を紡ぐ気力すら今の鬼若にとっては殆ど無い様で。突き放す言葉を向けた後には、陰鬱に沈んだ暗い紅の瞳で貴方を見つめようか。それは放っておいてほしいと離れるようで、確かに救いを求める光もそこには混在していたのだった。)   (2/4 18:32:43)


グレー/雷鏡 ◆ > いやいやいやいやいやいやいやいや……そんな空気だとみんな心配するぞ?実際、何人かあんたを見てむちゃくちゃ心配そうにしてるからな!?結構目線を集めてるってことはそういう事だぞ!?(と、相手を諭すように声をかけた後に俺は……)とりあえず、悩みがあったんなら聞く。なんか悲しいことがあったなら、そこから立ち直るように俺も手伝うぞ!?その目の光のなさと、雰囲気はヤバいから!な!?(と、相手に俺はそう言う。なぜ、ここまで俺が食いつくのかも俺自身わかっていないが……)   (2/4 20:25:34)


グレー/雷鏡 ◆ > っー……これは相当引き摺ってるみたいだな……まぁ、茶屋でゆっくり呑みながら俺に話してくれ。今回は俺の奢りもサービスでつけとくよ。(と、俺は茶屋に彼を連れていく。こういう時は、お酒でも呑ませると案外俺の見落としていたことがポロッと出てくることもある。それを狙って、その絶望から相手を救うために……多少の出費は仕方ないと踏むしかないだろう。こんな状態の人間から金を取るというのも酷なものだ。)おっちゃん、とりあえず酒を1杯ずつくれ!(と、俺は店主に酒を二人分注文する。とりあえずは、飲むように相手に促して見せようか。)ほれ、酒でも飲んで、その突っかかりを俺に吐き出してみな。俺は全部聞くぞ?(と、俺もとりあえず1杯煽る。まぁ、1杯目で酔っ払うことなんてほとんどないとは思うのだが……)   (2/6 21:23:15)


大和守/鬼若 > (──何故貴方は自分に構うのか。どうしてそこまでしてくれるのか。その理由が分からず、鬼若はただ困惑する。今だぼんやりとした精神のまま、貴方に茶屋に連れていかれる。嗚呼、明松と……篠も一緒に連れて、同じ様に、こうして何処かへ行けたら良かったのにだなんて。そんな想像が、余計に鬼若を苦しめる。)「……ぁ…………」(断る間も与えられず、何時の間にか目の前には酒の注がれたグラスが置かれていた。今や鬼若は人形の様にぼんやりとしており、時間の流れすらもよく分かっていない。気が付いたら時間が飛んでいて、その間に起こった事はぼんやりとしていて曖昧だ。だからこそ、貴方の真似をするように、鬼若は一口酒を口に含み、嚥下する。そういえば、言っていなかっただろうか。鬼若は、酒には強くない。むしろ、かなり──弱い方である。かつ、こんな精神状態で呑んだらどうなるか。それはそれは想像し易い事だろう。)   (2/7 13:32:37)
大和守/鬼若 > 「…………ッ、」(早くも酔いが回ってきたのだろう。涙が止まらない。先程まで頑なに言おうとしなかった事さえも、涙と酔いに任せて吐き出してみようか。)「…………明松……かが、り……何で……お前の気持ちは尊重するけどよぉ……けどさぁ……こっちの気持ちだって……」(机に突っ伏し、ぐすぐすと子供のように泣き言を溢す。)「何で死んじゃうんだよ……好きな奴と一緒に死ねるのは幸せかもしれねーけどさぁ……」(上手くこの感情を形にする事が出来ない。ぐちゃぐちゃで、どろどろとしていて。これを無理矢理にでも言葉にするならば──【寂しい】。この言葉が一番しっくり来るだろう。きっと、以前の鬼若であればこんな感情など抱かなかった。明松と、そして篠と関わって。確かに変われた事を実感して。更に涙が溢れてしまうのを、止める事は出来なかった。)   (2/7 13:32:40)


グレー/雷鏡 ◆ > ふむ。なるほど?(と、俺は相手が零した情報を少しずつ拾って、頭の中で整理する。……相手がお酒に弱くて助かった……蟒蛇レベルの酔いの回りにくさであれば、確実に苦戦するだろうからだ。……心中をして亡くなったのが「カガリ」という人物。そいつには好きなやつがいたけど、まぁ、色々あってそうなった。俺はその「色々」を突き止めることにした……)そんで、関係はないけど、「カガリ」って人と、その人と心中した相手ってのはどんな人なんだい?(と、カマをかけてみよう。酔いが回っているのなら、ポロッとでもこぼしてくれるだろう。その情報を元に的確にアドバイスを行う。それだけの事だ。)   (2/7 13:38:42)


大和守/鬼若 > 「心中相手……か……」(心中相手はどんな人か。その問いに、鬼若は暫しの沈黙を紡ぐ。酔いのせいであやふやになってきている記憶を探り、探り、そして問いに対する答えを手にする。そう、確か彼女は──)「相手は……イモータルだ。……でも綺麗で、普通の人間みたいで……アイツが好きになったのも、しょうがねぇなぁとは……思ってた……。軍を裏切るって言ってたのも、好きな人の為なら……まぁ良いか、ってさ……」(──恋やら愛やら、その関連の話となると鬼若は本当に弱い。自分が十年に及ぶ片想いを抱え続けているから。自分がそれを知っている者だから。だから、軍から逃げ出したのも許そうと。鬼若はそう思っていた。けれど、まさか……嗚呼。後悔を感じても、もう遅い事には変わりない。)   (2/7 13:55:51)


グレー/雷鏡 ◆ > ふーん……イモータr……ゑ?(と、さすがに驚く。いくらイモータルが綺麗であり、まるで人間そのもののように見えたとしてもだ。まぁ、その点幾らでも異能という力があれば説明がつくため、一旦置いておくとしよう。とりあえずは……)ふむ……(と、掴める情報を冴えた脳で掴み、整理していく。現在集まっている情報としては……1、カガリはイモータルに何らかのきっかけで惚れ込んだ 2、その容姿は人間そのままであり 3、彼女との恋の為に軍を裏切ることを行った という、3つの大まかな情報が手に入った。一応、これだけの情報があれば、何となく掴めてくるはずだ。)燃えるような恋心……か。(と、俺は左薬指にはめている結婚指輪をチラと見る。俺もそこまででは無いものの、純粋な想いを受け取って今の関係になったことは確か。だからこそ……俺は、一言物申す。)   (2/7 14:21:39)
グレー/雷鏡 ◆ > 曲がりなりにも、そいつはそいつなりに恋をしていたんじゃないのか?どういう経緯で心中に至ったのかは当人たちにしか分からないことだろうが、それでも、約束を果たしたことには違いない。そういう意味では、俺はそいつのことを尊敬しているよ。(と、相手にそういう。しかし)でも、その様子だとアンタも何か恋煩いを持っている様子と見た。違うか?(と、俺は相手に切り返して見せようか。普通に考えれば、そのような事態が起これば問答無用とばかりに捕らえようとするだろう。しかし、それを出来なかったと言うような素振りを見せているため、「もしや?」と思った結果である。……この発言が悪い方向性に傾かなければ良いのだが。)   (2/7 14:21:45)


大和守/鬼若 > 「……そう……だなぁ…………」(──【燃えるような恋】。その言葉に、鬼若も同感だと頷こうか。確かに、彼らの恋は、愛はそういったものだった。お互いを本当に愛していて、そうして。本当に幸せそうに、彼らは死んでいったのだ。それが少し、羨ましくないと言えば嘘になるだろうか。心中がしたいとは言っていない。だが、幸せなまま散れるのは本当に羨ましい。自分の恋がどうなっていくのは分からないが……最期は幸せでありたいと思う。)「……違わない、な……嗚呼、そうだよ。…………しらうめさま……」(こんな状態でも、想い人の存在は鬼若の中で何よりも強く輝いている。だからこそ、立ち直れず全く役に立てない己が憎くもある。自分はあの方の為に在るのだから。それは、永遠に覆されない。ぽつり、想い人の字を溢した。貴方も知っているだろうか。先代元帥であり、現在は大将として在るあの方の事を。)   (2/7 14:43:08)
大和守/鬼若 > 「アイツに相談とかも乗ってもらって……やっと告白する覚悟が決まったんだよ……だから……」(そんな話をしていては、明松に恋愛相談に乗って貰った事を思い出した。その思い出が更に鬼若を苦しめ、涙を溢れさせる。寂しい。苦しい。悲しい。そんな感情だけが増すばかりで、辛くて。その先の言葉を紡ぐ事は、出来なかった。)   (2/7 14:43:14)


グレー/雷鏡 ◆ > ふーん……(と、俺は今話している相手が恋をしている相手を知る……白梅…先代元帥であり、現在は話には聞いているが、大将として軍の中にいることを。恋の相手が相手であることはアレイスとて同じだった。現在はあんまり違わないだろうが……)とにかく、そいつの感じるはずだった幸せまで、アンタが幸せになることが一番なんじゃあないか?俺もまぁ、妻を持つ身ではあるが……それ以前に、両親を亡くしてしまっている今、それ以上に充実し、多幸である人生を送ることに決めているところさ。自分たちができる精一杯で幸せになっていく……それが残されたもののやれることなんじゃないかとは思うけどねぇ……(と、俺は更に酒を煽る。実際、兄とも再会していなかった時は俺は天涯孤独だった。しかし初恋の苦味を知り、それを知った上でさらに幸せを手に入れたということがある。だから、俺は思うのさ。)   (2/7 14:58:15)
グレー/雷鏡 ◆ > ある人にも言ったことだが、成功と失敗はちょうど紙の表裏のようについてくるものさ。もし、あんたが恋心を正直に打ち上げて実らずに砕け散ったとしても……生きているうちはいくらでも幸せってのはその辺にころがっているものだと実感する時が来るだろうさ。今が不幸ならば、その分幸せがあんたのとこに転がってくるはずだ。それは、俺が宣言しよう。人間、生きていると不幸なことがあっても最後には幸せになるもんだぜ?(と、相手にそういう……これが、俺が人生を2周したかと問いたくなるような濃度で過ごした中での答えだ。)   (2/7 14:58:22)


大和守/鬼若 > 「…………」(──無言で、貴方の言葉を聞く。貴方のこれまでの経験を、考えを。何処か自分にも似ていて、けれども違うその話を。その言葉は鬼若の中にすんなりと入っていき、染み渡っていった。先程までの鬼若だったのなら、そんな言葉を素直に聞きはしなかった事だろう。思いを打ち明けた今だからこそ、鬼若はその話を、言葉を聞いた。)「……そう、か……」(話を聞き終え、鬼若はぽつりとそれだけを口にした。貴方の語った言葉を思い返し、噛み砕き、理解し。小さく、頷いた。少し、少し。己が立ち直れそうな、そんな予感がする。立ち直れる訳が無いと、そんな事を言ってはいたものの。あれは、人と関わらず自分で何とかしようとしていたら。そのままだったら、確実に立ち直れなかった。だが、貴方と関わってその欠片が見えてきた。だから。)「…………ありがとう」(──そう、一言だけ口にしたのだった。)   (2/7 15:30:54)


グレー/雷鏡 ◆ > いいってことよ。おっと、最後に宣伝宣伝っと。(と、俺はとりあえず精算を済ませた後に、相手の前に名刺を出しておく……)それは取っときな。……今後とも、万事屋雷鏡をご贔屓に!(と、俺はそうテンプレを発した後にその店を後にする。利益はないが、こういうことをちょくちょくやると俺の評判自体も上がるということだ。タダでやる人助けも、立派な宣伝チャンスというわけだ。)さーてと、酔いが覚めてからは何をすっかねぇ…?(と、俺は歩き始める。まぁ、悩み相談とその回答を出すのは基本は有料だが、金の話を抜きにしてもいい場合はサービスとして行っている場合もある。要は、緊急性があるかどうかが線引きになってくるということだ。それは置いておいて……自分の経験、人生観によって人を救うというのはこれで何度目だろうか?)……こんど、バイブル集でも書いてみるかな…?色んなお便りを集めてそれに答えていくみたいな……(と、俺はそこから更に商売に繋げていく。俺の励ましが人々の光となるならば、喜んでそれを書籍としようか。)   (2/7 15:51:48)