リューグナー&鬼華
影下、鬼は歌う大和守/鬼華 > (ーー喪失感というものは、常に自分の側にあった。それは友のように近くに居て、切り離す事は出来ない。故にこそ、今ではもう慣れていた、筈だったのだが。)「…………ッ」(今日は特にそれを強く感じる。気持ちの悪い、心にぽっかりと空いた感覚。太陽が落ち、月が登り。まるで鬼のような変貌を遂げている鬼華の表情には苦悶が浮かんでいた。この感覚から今すぐにでも逃れたい。その一心で、気を紛らわせる為だけに魅了され、殺された者達の小山に座りながら。ただ、逃れる事を望んでいた。不意に記憶の隅にちらつく赤い瞳も、その涙も知ったことか。自らの作り上げた山の上で、歪な鬼は一人そこに在ったのだった。) (1/31 22:43:25)
ゑゐりあん/リューグナー > 鬼。まさに鬼。…否、その強さはまさしく鬼神…とでも言うべきですかねぇ(と、そんな鬼の耳に声が聞こえる。妙に心に纏わりつくような、そんな声。しかしあたりに人影はない。人影はないが、影は在る)ご機嫌よう。鬼華さん…ですよねぇ?(影を歩む者。嘘の権化。リューグナーだ。彼は鬼華の正面にある影からその姿を現し、小山の上に佇む彼女を笑顔で見上げた)始めまして鬼華さん。私はリューグナー。あなたと同じ、イモータルですよ(まずは敵意はないと両手を広げ自己紹介。敵意はないが、悪意は。果たして)さて、あなたにごあいさつ申し上げたのは他でもありません。少しばかり面白い話をお持ちしたのですが…如何でしょう?私の話を、お聞き願えませんかねぇ?(張り付いた笑顔を見せつけるように言葉を紡ぐリューグナー。鬼の前でもその余裕は崩さないその姿は、まるで己に絶対の自信を持っているかのようだった) (1/31 22:50:10)
大和守/鬼華 > 「…………あらあら、ご機嫌よう。リューグナーさん……ですか。ふふ、名前を知っていられていたとは、驚きました」(声が響いた。誰も居ない空間から、闇から。誰かが居れば鬼華が気付かないなんて事は無い。一体誰かーーなんて辺りを見回し思考するのも束の間。闇から、影から現れた者が一人。これがただの人であったのなら容赦なく襲っていたのだろうが、影から現れるという芸当からして人ではない。つまりは同族、イモータルである。同族に害を成そうだなんて考えた事は無いが、貴方が自分の名前を知っていた事。何処で聞いたのだろうかなんて、探るような瞳を貴方に向けながら挨拶を返そうか。こんな不慣れなモノを貴方に向けた所で意味は無いのだろうけど。)「お話、ですか。えぇ、是非聞かせてくださいな」(ーー面白い話がある。その言葉に笑みを浮かべながら小さく頷いてみせた。先程から、彼に対しては怪しいという感情しか沸き上がってこない。けれども、面白い話があるとなれば別である。鬼華は常に楽しいもの、面白いものを求めているのだから。極度の飽き性である鬼華を、飽きさせないものであると嬉しいのだが。) (1/31 23:04:30)
ゑゐりあん/リューグナー > えぇ、面白い話…と言うのはですねぇ。…まぁ端的に言えば戦争…ですよ。戦争(相手が話を聞くとわかったや否や、リューグナーは己の影から触手を生み出し椅子を形成。その上に座って話し始めた)現在、大国間同士での戦争が起きているじゃありませんか。その戦争に参加してほしいのですよ。…まぁ、話を少しわかりやすくしましょう。そもそも私はイモータルの国を作ろうと考えているのですよ。イモータルだってあなたみたいに強いものばかりではない。…中にはすぐに壊れてしまうほどに弱いイモータルもいる。そう言ったイモータルが"イモータルというだけ"で殺されてしまうのはあまりにも惨いことだと…私はそう思うのです(身振り手振りを交えて話すリューグナー。不思議かな、その話し方にはどこか不思議と惹かれる部分があった) (1/31 23:17:53)
ゑゐりあん/リューグナー > しかし、我々イモータルがどうしたところで国は手に入らない。そこで私は現在劣勢のヨズア陣営と手を組むことにしたのです。私は暗躍が得意ですからねぇ。手に入れた情報を与えたり工作することでヨズア人たちに助力をしているのです。その見返りとして領地を一ついただく。…そうすればイモータルの国の完成…というわけです(そう言い終えたところで、リューグナーは大げさに片手で顔を抑え、大きな溜息をつく)…が、ヨズア人たちは強欲でしてねぇ。武力的支援をしなければ助力したことにはならない…と協力者から言われました故、あなたにヨズア陣営として戦いに加わってほしいのですよ (1/31 23:18:04)
ゑゐりあん/リューグナー > (ここで、最初に出た話題に戻る。つまるところ、鬼華には王国、帝國と戦ってほしいと言っているわけである)勿論、戦い方は自由です。今回のように好きなように殺してくれても構いませんし、人間たちがやる様に戦場で戦ってくれても構わない。とにかく、ヨズア人たちの助力をしてほしい、というわけです。…如何でしょう?(脚を組みなおし、笑顔で彼女を見つめるリューグナー。さて、この話。乗るか、否か) (1/31 23:18:21)
大和守/鬼華 > 「……成る程」(合間に口を挟むでも無く、貴方の話を淡々と聞く。聞き終えればその一言だけを溢して暫く口を閉ざしてしまうが。……つまりは王国と帝國。その二つと戦えという事らしい。要約すればそうなるがーーあぁ、何と楽しそうな話だろうか。それに、戦うのならば何時か、赤い瞳のあの子にも会えるかもしれないし、だなんて。口元に、三日月のように笑みを浮かべた。)「分かりました。そのお話、是非お受け致しましょう。退屈しなさそうでーーとっても楽しそうではありませんか」(最早その笑みを隠しきる事は出来ず、堂々と楽しそうな笑みを浮かべてはその話に乗るだろう。礼儀正しそうな口調をしていても、その本質は正しく"イモータル"なのだから。ああでも、一つ懸念事項がある。)「あぁ、でも一つ宜しいでしょうか。私は夜しか動けないのです。昼間はどうしても、戦う気になれなくって。それでも大丈夫でしょうか?」(太陽が出ている時。その時だけは戦いを望む気にはなれない。月が出ている己としては全く許し難い事ではあるが、そういうものとして生まれたのだから仕方がない。これで駄目だと言われればどうにもできないがーーまぁ、それはそれで良いだろうか。) (1/31 23:31:19)
ゑゐりあん/リューグナー > おぉ、それはよかった。ヨズア人たちに話は通しておきましょう。これであなたのその殺戮も、全ては正しき行いとなりますよ。…それはそれは、とても"楽しい"でしょうからねぇ(相手が了承したことを受け、リューグナーはにっこりと笑う。とりあえずこれで話はついた。後はセリヤーナあたりにでも話を通そう。不死身で強大な力を持つ化け物。それが仲間となるのだ。彼女たちだって、願ってもない話だろう。すると、彼女は戦いは夜の間だけ、という話を出してきた。どうやらそれが懸念のようだが)あぁ、別に構いませんよ。私はあなたに"お願い"しに参ったわけですから。その程度のご注文は当然お受けいたしますとも (1/31 23:43:28)
ゑゐりあん/リューグナー > (むしろそれしか注文がないというのはありがたい。ただでさえ好戦的なイモータル。その中でも彼女の力は強大且つ凶暴だ。…が、彼女はその中でも話が通じる相手だ。ここまですんなりいくと何か裏がありそうな気もするが、まぁおそらくは些細なことだ。使えるのなら使わぬ手はない。ただそれだけの話だ)と言うわけです。今日はそのお話をしに来た…という事で、本日はこの辺で私はお暇させていただきましょうかねぇ。こちらにも色々とやることがありますので(そう言うとリューグナーは立ち上がり、コートを軽く叩く)あなたから他に、何かおっしゃることはありますでしょうか?(最後に、とリューグナーは再び彼女を見上げて尋ねる) (1/31 23:43:36)
大和守/鬼華 > 「えぇ、分かりました」(笑みを浮かべながらそんな言葉を返してはいるものの、正直な所大体を聞き流している。ヨズア人に話を通しておく、というのも。殺戮が正しい行いになるというその言葉も。……全部、鬼華にはどうでも良いことだ。楽しめればいい。飽きない様な、愉快なものであれば何でも良いのだ。そう、それだけなのだから。)「……他には……いいえ、特に御座いません。ーー退屈でなければ、大丈夫ですので」(貴方の問いに首を振り、振り。笑みを浮かべては最早信念とも、または行動指針とも呼べるそれを口にしようか。飽き性である自分が飽きないようなものであれば良いのだ。鬼華は、飽きてしまう事に最早飽きてしまっているのだから。だから。ーーどうか、楽しませてくださいね。)【影下、鬼は歌う】〆 (1/31 23:58:50)