雷鏡&夕霧
生存競走 防衛本能グレー/雷鏡 ◆ > んー……どんなものがいいかな……(と、俺は尊華に買い物に来ていた。目的は調味料の調達やら色々あるが、もうひとつの目標としては今回はコープへのプレゼントを何か買ってやれないかと思い、市場をふらふらとさまよっていたところだ。しかし、コーフが喜びそうなものが何かと言われると、基本的には彼女は癒す側のため、誰かに何かをしてもらった経験はそんなに多くない……となると、先に彼女の好みとかについてさらに調査を入れとくべきだったな……と、後になって後悔する。しかし、)後悔先に立たず。しゃあないから無難に花とかするかな……それとも、ネックレスとかか……?氷を表しているようなネックレスとか……(と、俺は色々考える……) (1/14 23:58:25)
λ/夕霧 > 【立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。だだしそいつらの茎にゃ毒棘が在る。】(それがこの女性の特徴だった。)(睫毛の長い、淡麗な顔立ちであったが、墨汁を濃縮したような双眸が全て台無しにしてしまっている。)(カラン、コロコロ————————)(カラン、コロン………………)(下駄特有の、足音が聞こえてくるだろう。)(外八文字の歩法で、あなたの後ろに、ふわりと舞い落ちる。)(まるで————、花弁がひらひらと舞い降りてきたように。甘い匂いがするだろう。)「主さんにゃあ……………これなんか似合いでありんすえ————————」(しっとり。)(艶やかさと、吸い込まれるような、雪のしとしと降り積もる夜のような声が、あなたの背後からしたかと思えば、並んでいた商品を、小枝のような指先で取る。その手には、金色の指輪が。)「あぁ、もしかして……………他人にあげるお土産選びでありんす……………?あはぁ、もしそうでありんしたなら、いりんせん無粋な世話をしんした。」「んふふ———————…………」「お許しなんし。」 (1/15 00:17:06)λ/夕霧 > (喉の奥で詰まるような、甘ったるい匂いと煙草の匂いに包まれた、ある女性が、あなたの背後で頭を下げただろう。)(その表情にほ、反省の意図なんて、格好しかついておらず。)(底無しの目があなたを吸い込むように向かれていた。) (1/15 00:17:26)
グレー/雷鏡 ◆ > ……ん?(と、背後から聞こえる足音……もとい、下駄の音と、ただならぬ気配、そして、野生児には慣れないような香水の香り……まるで、花といえばいいだろうか。そして、「お前さんにはこれが似合う」旨を話されて、)それは試しで身につけたわけではないから知らんな。(と、いつもの調子で返す。しかし、自分が誰かのためにお土産を選んでいるという事がわかったからか、相手は謝罪の言葉述べる。)まぁ、俺、実際誰かに向けて選んでいたのは事実だし、それを見間違われたところでどうこう言わんがな……(と、返した後に、相手のその姿を目に入れる。なるほど。香りの通り花のようだが、その様子は特に反省している様子はないし……そして、何より、闇というか、何かを感じる……ただの勘違いであって欲しいが……ー (1/15 00:24:38)
λ/夕霧 > 「ほうでございんしたかえ…………。それはようござんす————」(じっとりと、梅雨の生暖かく、湿気が含んだような吐息を吐き、安心したように胸を撫で下ろすジェスチャーをした。演技っぽくしているのは、多分わざとだ。)(コロコロと、さっきから夕霧の表情は何かを企んでいるような、下品で余裕を持った笑みがべっとりと張り付いてしまっている。)「因みに…………主さんが贈るお相手さんはどんな方でおりゃれるんでありんす………?」「んふ、ふふっ………………どうあれ、主さんのよぉな殿方から贈り物を貰えるなんて、幸せ者でありんすえ……………。」「主さんも、そう思いんしょう?」(ぬるりと、距離を詰めれば、その細く、か弱い小枝のような指先があなたの肩に触れて。)「よぉお鍛えておりゃれるのでありんすねえ………………。もしやもしや、主さんは兵隊さんだったりでございんせんかぇ?」「なんて………戯れの冗談でありんすぇ………。ほんざんす。」「んふふ、ふふっ、ふ」 (1/15 00:36:22)
グレー/雷鏡 ◆ > (……気持ち悪い笑みだ……流石にこのタイプは苦手だ。早いとこ切り抜けて、帰ることにしようかな……事実、ヌルヌルと俺との距離を詰めて、俺の肩に手を置いた……その瞬間、俺は背筋に悪寒が走る。その原因とは、本能が告げる警告……魔術師としてでは無く、傭兵としてでもなく、生物として、「目の前の相手は危険だ。」と告げている……防衛本能がそう告げているのだ…!)俺は傭兵だが……今は1匹の野生児として物申す。(と、バックステップを取り、臨戦態勢をとる。)悪いな。俺の本能が「奴は危険だ。」と告げているのさ。(そして、一定の距離を維持しようとする……) (1/15 23:29:25)
λ/夕霧 > 「あららぁあ…………。」「んん〜〜〜…………」(あなたとの距離が空く。彼は獣のような俊敏性だと言うのに、女はそれをゆっくりとした動作で視線を追った。)(どこか、怯えたような様子だった。それを見た夕霧は、自分の後ろに視線を一瞥だけやれば、あなたに向き直して可笑しそうに、ころころ、ころころと笑った。)「ふぅん、ふん。」「どぉやら、わっちの後ろにはそんなおっかないお人はおらん見たいでありんすえ……………。」「ご安心くださいまし。」(そう言うと、愉しそうに、わざとらしく肩を竦めようか。)「ああ、それとも」「それはわっちの事を言うておりゃれんす?」「誤解でありんすえ……………。わっちのよほなか弱い雌、主さんを押し倒すのも難しゅう事でありんす…………………。」 (1/15 23:51:17)
λ/夕霧 > (第一、お土産屋の真ん前でドンパチやる気など起きなかった。あなたが暴走するならば、それはそれとして楽しい暇つぶしにもなるだろうが。)(だが、見たところあなたはそこまで阿呆じゃないでしょうに。)「ほぅら、主さん、皆さんにぎょーさん見られておりんす。」「どうか、平静を取り戻しておくんなし。」 (1/15 23:51:36)
グレー/雷鏡 ◆ > ……そうだな。(と、構えていた拳を下げる。一応腰には刀と棍、背中には弓があるが……戦うためにここに来たのではない。お土産……とりわけ、彼女の為に買い物に来たというのに、ここで1悶着起こしてどうする。)だが、お前には何か闇を感じる。底知れぬ闇がな。まるで、地獄への深淵を覗いたみたいな真っ黒な闇をお前から感じるぞ……(と、その顔には未だに恐怖の色が映る……臨戦態勢を解いたからとは言えど、警戒を解いた訳では無い。) (1/15 23:54:36)
λ/夕霧 > 「まあまあ、主さん、詩人でありんすなぁ。」「…………んふふ…………。」「主さん、面白い言葉をお使いでおりゃれるでありんすえ______________」「もしや………………」「“魔術師”さんかえ……………?」(あなたが余計な事を言うばかりに、あなたの言う闇が、洪水を起こして押し寄せただろうか。)(目を細め、その言葉を口にした瞬間だけ、夕霧の微笑が、まっさらに、冷たいくらいに、その顔から消え去っただろう。)「ああ、主さん、そう言えば体つきも立派でありんした…………。」「面白い偶然でありんすねえ……………。」「………………………………。」「……………………………んふっ」「なんて━━━━━━」「“また戯れ”でありんす。」 (1/16 00:03:55)
λ/夕霧 > (緊迫に引き攣られた空気が、伸ばしたゴムを一息に弾き戻すように、恐ろしい気配が霧散するだろう。)(その表情にだって、またあの鬱陶しいくらいの笑顔が、戻っていただろうね。) (1/16 00:05:21)
グレー/雷鏡 ◆ > ちっ……ひたすら野生児の振る舞いをしておけばよかったな……(と、俺は舌打ちをする……実際、言葉をこぼしてしまったばかりに、それを喝破されてしまったからだ。)これ以上はアホくさい……さっさと買うもん決めて帰ろう……(と、人混みの中に紛れることを試みる……今はただ、あの「闇」から距離を取りたい。もしこのまま絡み続けているといずれ俺を闇に叩き落とそうとしてくるかもしれないからだ。だからこそ、一旦距離をとる。しかし、家に帰ってからというものの、あの恐ろしいまでの闇が頭から抜けず、夢にも出てきて魘される始末……やはり、1番恐ろしいのは人間とよく言うが、その言葉はあながち間違いでは無いのかもしれない……)【生存競走 防衛本能】 (1/16 00:14:26)