氷原&竜灯

あたたかな人

ゑゐりあん/氷原 > …ゲホッ(帝國軍正規の軍服の上からグラデーションがかった青色のコートを羽織り、ぼさぼさで伸びきった白髪をたなびかせつつ本部基地の廊下を歩く一人の男。その長身は兵士として随分と恵まれたようにも見えるが、やせ細り眼の下に隈をこさえ、更には不健康そうな咳をしていてはその高身長も無用の長物のようにしか見えない。…が、それでも彼は少尉である。尊華帝國軍少尉。その肩書に見合うだけの実力を彼は持っていたのだ)…ゲホッ   (1/12 20:42:15)
ゑゐりあん/氷原 > (まぁ、そんな風に見えないのは致し方がない。何故なら彼は常に病魔に体を侵されているほどの虚弱体質なのだ。幼少期こそ命にかかわるような大病を患っており、今ではそこまで酷くはないものの、それでも彼は常に何かしらを患っている。ちなみに今はのどからくる風邪である。死ぬのではないかと思うほどに酷い咳をしていないだけまだましであると言えよう。そんな彼は、現在特にあてもなく歩いている。…否、あてもないというのは少々間違いである。ぼんやりと頭の中で思い浮かべていることがあるにはあるのだ)   (1/12 20:42:27)
ゑゐりあん/氷原 > …お花…何贈ろうかな(花の贈り物である。これは何も彼が誰かに花を贈るような趣味を持っているというわけではない。この季節によく食べる占い菓子を食べて出た結果なのだ。仲の良い人に花を贈るといい。そう言う結果が出たわけである。だからその花をどうしようかと悩んでいるわけであるが、別段そこまで深刻な悩みというわけでもないので、ぼぅっとしながら散歩をしているわけである)   (1/12 20:42:34)


シロー/竜灯 > 「あら、少尉ですか?お初にお目に掛かります、本日もまこと色男でございますね~」(本部にて。今更恥ずがしがるのも性に合わず、振袖姿を同僚に披露しつつ事の経緯を全て話し終え、笑いの種にした後の事であった。丁度通り掛かった少尉に気付くと、ニヤリと嫌らしい笑みを浮かべて近づいていき、口元を隠しながら瞳を細めた。竜胆柄の振袖を見せびらかして数秒後、口元から袖を退かすとそこにはにい、と笑う顔があり。そのまま腰に手を当てて大笑いするのだった。)「へへ、竜灯ですちや、少尉。御籤のお告げでこの有様です。風邪でもひいちょるんですか?酒でも呑むのがいいですよ」(帯に挟んでおいた御籤を指でつまんで引っ張り出すと、ぴらぴらと見せびらかして肩を竦め。半身になると距離を詰めて自分より高い顔を見上げた。)「⋯⋯⋯⋯で。花がどうしたんですか?まさか───コレ、ですか?女ですかぁ!少尉!!!」(小指を立ててニヤニヤ笑いを強めた。   (1/12 20:58:37)


ゑゐりあん/氷原 > (すると、進行先に一人の男がいるのを確認する。自分とは違い元気が有り余っており、健康優良児の見本のような男、竜灯だ。彼のその熱さを実は少々苦手にしている氷原であったが、別に避ける理由もないし会話してみよう。もしかしたら、彼の役に立てるかもしれないから)こんにちは…竜灯さん。…今日も元気そうだね(微笑みを浮かべつつ挨拶を返す氷原。そう言えば彼は最近祝言を上げたのだっけ。なるほど、だから振袖か。と一人納得しつつ、彼の十面相のような表情の代わり具合を笑みを浮かべつつ観察していた。若干話を右から左に流しはしたが、体調が悪そうですね、という話だ。あとは彼の近状。なるほど、よかったね)   (1/12 21:14:01)
ゑゐりあん/氷原 > …うん。参考にするよ(酒を飲めばいいと言われとりあえずそう言うが、正直酒は好きじゃない。ただでさえ明日とも知れぬ命で生きているのだ。ならば死期を早める酒は飲まないに越したことはないだろう。だから表面上は礼を言っておく。心の中ではごめんね、と言っておく。はてさて、どうやって会話を広げようかと悩んでいると、先程の独り言を聞かれていたようで、花について言及された)あぁ…花ね。…別にあなたが考えていることじゃないですよ。ただ…菓子占いの結果、親しい相手に花を贈ると言いって言われたから。…だからどんな花を上げようかなって思っただけだよ。それに…色恋沙汰は興味ないんだ。ごめんね…?   (1/12 21:14:12)
ゑゐりあん/氷原 > (ニヤニヤと嬉しそうな彼を見てなんだかおかしくなり、微笑みを浮かべつつちゃんと否定をする氷原。色恋沙汰なんて、老い先しれぬ自分がするようなものじゃない。誰かと恋をしたところで、相手に迷惑をかけるだけなのだ。だから恋人は作るつもりはない。ほぼ興味がないというのも合わせて)…そうだ。ちょっと聞きたいんだけど。知人から花を贈られるって…嬉しいものなの?(首を微かに傾げつつ尋ねる竜灯。自分と違って交友関係が広そうな彼だ。きっと知人から花をもらうこともあるだろう。折角の機会だ。ちょっと参考にさせてもらおう)   (1/12 21:14:21)


シロー/竜灯 > 「またまた~⋯⋯〝別に誰も聞いちょりませんし、いつでも俺に言うてくれてええんですよ〟⋯⋯興味が出たら俺に任せちょいてください!こじゃんと美人と引き合わせてやりますき!」(口元に手を当てて顔を近づけると、近くに人が居る訳では無いが、慎重派のような少尉の為に、誰にも聞こえないよう小声で呟いた。しかしそのすぐ後に続いた言葉は明朗快活なもので、どん、と胸を叩く竜灯の声はしっかりと大きかった。「少尉もそがなことやるんですかあ」と、耳の後ろを人差し指で掻きながら顔を斜め下に下げ。ふんふんと頷いてから腕を組んで考え込んだ。)「そうですなあ、美人に貰う花が一番嬉しいですちや!聞いちょりませんでしたか?こりゃ失敬です⋯⋯まー、真面目に答えますと嬉しいですよ。送る人、そがな居るんですか?折角なら、ふっとい花束でも送ったら良いと思います、花屋で見繕うて貰って。」   (1/12 21:30:55)


ゑゐりあん/氷原 > …うん。一生聞くことはないと思うけど…頼りにしてるよ(一言余計な気がするが、とりあえず頼りにするようだ。…今までで他人とかわしてきた言葉が少ない彼は、基本的に思ったことをすぐに口にするのだ。これが彼の友人の少なさに拍車をかけているとは、露ぞ気付いていないが)うん…。…一応、誰かのお世話になりっぱなしな人生だからさ。…せめて贈り物でお返ししたいなって思ってたし…丁度いいかなって…(少尉とは言えどあまり部下との交流をしない彼。どこかの騎士団の苦労人とは違うタイプの彼であるため、竜灯の驚きも致し方なし、と言ったところだろう。すると、彼は冗談っぽく美人に貰うのが嬉しいと言ったので、氷原は特に悪気もなく)   (1/12 21:46:51)
ゑゐりあん/氷原 > …それは聞いてないかな(と返した。なるほど。友人の少なさもやむ無しである。しかし、その後に続けられた彼の言葉は有益になったようで、氷原はなるほどと頷く)…そっか。俺みたいな奴に贈られても嬉しいんだ…。…一応、何人かはいるかなって。…ほら、俺こんなんだからさ、特に巫子の人達にはよくお世話になってるんだ(そう言って脳裏に浮かぶのは同郷で古い馴染みの誌洲であった。彼…と言うよりも彼の家族には世話になりっぱなしだ。せめて、花という形だけでもお返しをしなければ)…そうだよね。こういうのは花屋だよね…。…そうするよ。ありがとう(そう言って笑顔を浮かべる氷原。しかし、やはりその不健康さのせいであまり嬉しそうには見えなかったのはご愛嬌である)   (1/12 21:47:12)


シロー/竜灯 > 「⋯⋯少尉は優しいですのお。まっこと」(聞いてない、と自分のお巫山戯は両断されてしまって。肩を竦めて苦笑いを浮かべて見せたが、それはどちらかというと普段の竜灯らしくない穏やかで優しげな苦笑であった。世話になりっぱなし、せめて贈り物でお返ししたい、と何とマメなことか。大人しいタイプではあるが口下手なようには見えない。魔術師である以上当然とも言えるが、さっきのように言いたいことは言える人間であると竜灯は見ていた。きっと感謝も言葉で伝えられている、それでも十分だと思うのに。⋯⋯御籤の結果とはいえ、ええ人やのおと他人事にだが感じて、にい、と笑うと、貴方の横に並んで。風邪を労うような、一緒に行こうという意味の様な、どちらの意味も内包して背中を優しめに、押し出すように叩いた。)   (1/12 23:03:15)
シロー/竜灯 > 「俺らは戦う事が仕事、巫女は支える事が仕事、仕事の範疇やとは思いますけんど。本当人が出来ちょりますなあ少尉は、俺に任せちょってください。さあさあ」(やれやれ、負けましたとでも言うように目を閉じて、背中をグイグイと掌で押しながら並んで歩く。貴方が疑問符を浮かべる前に竜灯は続けた。)「俺がええ花屋紹介しちゃりますよ。帝都にはよう花売りも居ますしの、見掛けたら教えちゃりますき。俺は花言葉に詳しくないですけんど、花売りに相談したらぴったりの花、見繕ってくれますちや。」(⋯⋯そういえば、いつだったか。去年の宵宮だったか、花売りと話す機会があったような?気のせいか。ふとそんな事があった気がした。すぐに忘れて、竜灯は少尉と連れ立って本部を後にするのであった。【温かな人】   (1/12 23:03:17)