グレー&ディラン
フォーチュンシロー/ディラン > 「ここは外せないよなあ。」(今朝方に同僚から貰ったフォーチュンクッキー。『花贈り』というお告げ通りに知人に花を配って回っていたディランは、最後に立ち寄った建物を見上げて独りごちた。既に日は暮れてしまった。手に持った花籠にはまだ幾つかの花が余っていて。薬は良く効いたし、助けてもらった人を思い出せば外せない。まだ店の中から光が漏れているのを確認にして、ゆっくりと扉を開いたのだった。)「こんばんは、雷鏡さん。⋯⋯お。」(中に入ると、椅子に座って何やら⋯⋯酒だろうか?飲んでいる店主の姿を見つけて近寄ると、机の上に花籠を乗せた。細い瞳を更に細めて苦笑いのようなものを浮かべると、髪の毛を搔いて若干照れ臭そうに呟いた。)「いやぁ⋯⋯フォーチュンクッキーのお告げで、知り合いに花を配ってたんです。雷鏡さんには世話になったので、最後に、この花全部あげますよ。」(正直、一輪一輪渡していくよりは、色とりどりの花が入った花籠ごとこうして渡した方が気が楽で。お世話になっているからと理由を付け、飲んでいるものをちらりと覗くと、物珍しそうに眉を上げた。)「雷鏡さんもお酒飲むんですね?何かあったんですか?例えばいい事とか。」 (1/11 22:24:38)
グレー/雷鏡 ◆ > ふぅ……(と、1口呑み、彼は息を着く。とりあえず、フォーチュンクッキーのお告げによると、神前で清められた酒を呑むことで、体内から厄を追い払うのだとか……ここ最近、色々ありすぎたのでここで厄を追っ払うのもありかもしれないと思い……このお告げを受け入れることにした。そして、現在酒を呑んでいる訳だが……思ったよりも度数は高くないらしい。そして、扉があくと、そこには以前、自分が作った薬で風邪を治すきっかけとなったディランがいた……)おう。入れ入れ。……まぁ、俺が酒飲むのは2つ理由があるからなんだよな。まずひとつは、こいつだ。(と、俺は例のものをとりだす。)俺の場合は、この酒を飲むことで厄を体内から追っ払うことができるんだとさ。それと、もう一つの理由は……(と、俺は耳打ちでディランに言う。内容は単刀直入かつ、明快。「コーフと恋人関係になった。」これだけだ。)この情報はぶっちゃけまだ誰にも話してないし、誰に話すかも考えてたとこなんだわ。(と、相手にそう言う……そして、花を受け取る。) (1/11 22:33:36)
シロー/ディラン > 「?⋯⋯ああ!雷鏡さんもそれでしたか。それは飲まないとですね、神様のお告げですし」(流石王都、フォーチュンクッキーの発祥地であるから、皆が皆食べているんだなあ。ストイックな雷鏡さんらしい。小さな紙切れを見せられて、覗き込むとうんうん、と頷いて呟いた。さて、問題はもう一つの方で──)「⋯⋯ええっ!?コーフさんと!?それはおめでたいですね!!!良かった、花を持ってきて良かったです!」(素直に驚いた。以前オカリナを吹いているのを見掛けた騎士。一緒に住んでいるとは聞いていたが、そんな事になっていたとは。長い付き合いだし、二人にとってはいまさらなのかもしれないが、そんな話題を聞くのは久しぶりで、諸手を上げて喜びたい気分であった。そばに置いてあったグラス⋯⋯あまり高くなさそうな、なるべく市場で叩き売りされているような普通のグラスを選んで手に取ると、椅子を引いて隣に座り。)「俺も同席しますよ、こんなおめでたい話、滅多にないですからね!ささ、雷鏡さんどうぞ。」(赤い液体⋯⋯恐らくワインが入ったガラス瓶を手に取ると、貴方のグラスに注ごうと傾けた。 (1/11 22:53:24)
グレー/雷鏡 ◆ > そうさ。……まぁ、彼女との出逢いは3年前に遡るのかな。それこそ、俺がまだ、ただの傭兵雷鏡として活動していた時のこと。依頼で彼女の故郷の農村に立ち寄った時だ。その時に彼女に出会って、魔術について聞かれたなぁ……あの時には既に彼女いわく落ちてたらしいからね……(と、俺はそう言ってからほほ笑もうか。あの時の彼女の食い気味具合と言えば、教える側としてもさらに教えたいと思うほどだったなぁ……と、こぼした。そして、ワインを注いでくれるらしいので……)ああ。ありがとう。(と、礼を言う。そして、注がれたワインを1口……)恋人になってからは一応やることもヤってるからな……(と、彼はそうこぼす。何をやっているのかは恐らく分かるだろう。) (1/11 23:03:48)
シロー/ディラン > 「はい、⋯⋯はい。⋯⋯それは⋯⋯雷鏡さんはなんと言いますか、優良物件?ですものね。今では立派に店を持って⋯⋯あっ、もしかして当時、ナンパとかしたりしたんですか?」(雷鏡の身の上話を聞きながら頷きを何度か返し、へぇ⋯⋯。と色々想像を楽しんだ。人の話を聞くのはなかなか面白い、特にこういった話は。『その時には落ちていた』というものだから、もしかしてナンパでもかけたのだろうか?と頬を緩ませて聞いてみたり。中々聞けない話題を堪能しながら、最後に付け足された言葉に一瞬固まったが、何だか雷鏡さんらしくなくて吹き出してしまった。)「⋯⋯あはは!そうなんですかっ!!⋯⋯ちょっと意外でした、雷鏡さんってストイックなイメージがあったので、なんと言うか⋯⋯」(お酒を注ぎ返して貰えるかな?と思ったけど、思惑通りにはいかなくて。金持ちの雷鏡さんがめでたい夜に飲むお酒⋯⋯と想像すると手を出す気にはなれず、手にしていたグラスからそっと手を離したのだった。)「結婚などは考えていたりするんですか?コーフさん、尽くしてくれそうな良い人だとは俺思うんですけど。」 (1/11 23:17:53)
グレー/雷鏡 ◆ > いや、ナンパはしてないし、当時は可愛いやつだとは思ってたよ。……まさか、この関係にまで発展するとは思わなんだけどな。(と、俺はそう返そう。そして、店の話をされると)そうそう、店で思い出したんだが……俺はな、一応3年前にこの店の土地代やら、建築費やらを一括で払ったのさ。なんでかって?そりゃあ当時の俺はロ借金なんてもん知らねぇからな。必要な値段をちょくちょく確認して、それまで必死に貯金してたわけさ。……まぁ、今でもその貯金を続けているのだがな。いつか、なんかの時に必要になるだろうってな。(そして、俺は1口、ワインを飲んだ後に……)結婚かぁ……今はまだ付き合い始めたばっかだし、更にお互いのことをよく知るのが先かね。……まぁ、今更感はぶっちゃけあるがな。もう結婚まで踏んでもいいかもしれないとは俺は思ってるがな。(と、苦笑する。)家もある、恋人もいる、知り合いも友達もいるって、俺ァ幸せもんだぜ。(と、頬が緩む。) (1/11 23:26:11)
シロー/ディラン > 「色男ですね本当に、雷鏡さんは」(可愛いやつだとは思ってたよ。なんて何と余裕のある発言だろうか。羨ましいなあ、本当に。さらに続いた言葉はもっと羨ましいもの。雷鏡さんのことを考えると、俺にも船買えるだけの金が欲しいな、分けてくれないかなと考えてしまう。)「幸せものですよ、絶対。若くて可愛くて、尽くしてくれる人をお嫁さんに貰って⋯⋯若くして自分の店持つような雷鏡さんと⋯⋯。いやあ、二人とも幸せですね、相思相愛で。子供が出来たら俺、顔見に来ますね!」(未来も安泰、こんな未来が輝かしい二人を見られるのは早々無いだろう、これからも。何度もいいなあと口に出しそうになるのを堪えて、今日はお祝いに徹してあげようと思うのだった。椅子に深く座り直すと、こんな事なら花言葉を真面目に聞いておくんだった、と花屋の店員が一本一本説明していたのを思い出して悔やむ。)「すみません、知ってたらもっと綺麗な花束でも作ってきたんですけど。⋯⋯そうだ、トールさんにも知らせていいですか?帰ったら。きっとあの人は喜んで祝いに来ますよ!」 (1/11 23:39:51)
グレー/雷鏡 ◆ > まぁでも、ぶっちゃけ貯金なんてあってないようなものだし、普段から結構稼げるから何か人の役に立つために使うってものありかもな。例えばそう、ディラン、お前の船の購入とかな?(と、横目でそういう。実際、貯金を使うと言っても、既にほとんどのことが揃い、人生のほとんどを経験した今、自分が残りできることと言ったらさらにほかの人のためになることをする……罪は消えないが、それでも努力するのが俺だ。)俺の貯金の半分くらい使えば、必要な費用の半分くらいは賄えるはずだぜ?一応、コーフにも相談する予定ではあるが、彼女もきっと喜んでくれるぜ。(と、ワインを自分でそそぎ、そして1口……)ああ。是非お願いしたい。トール百騎長には色々と世話になってるからな。こんなおめでたい報告でもして喜ばせたいぜ。(と、一言そう言う……) (1/11 23:48:30)
シロー/ディラン> 「⋯⋯⋯⋯えっ!?いやでも、それは、いや、船っていっても、蒸気船ですよ!?」(冗談かと思ったが⋯、冗談でもはい、と頷ける訳が無い。あまりの物言いに素っ頓狂な声を上げて、早口で言葉を紡いだ。そんな大金をタダで貰えるなんて美味い話があるはず無い。ろくでもない事になるに違いない。それに二人のことを祝っておきながら、受け取れるはずが無いのも道理で。そこまで金の亡者に成り下がれる程、器用ではなかった。)「それは受け取れませんよ雷鏡さん、今から結婚するんですから。コーフさんや子供の為に使ってあげてください、酔ってるんですよ雷鏡さんは。」(そうだ、酒も入ってる。酔っ払って調子づいて言ってしまっただけに決まってる。そう納得して、仕方ないなあとワインをまた注いであげた。)「でも、飲まなきゃですもんね、出来る限りは付き合いますよ。もっと聞かせてください、馴れ初めとか!」(肩を竦めて笑うと、きっと続くであろう身の上話を楽しみにするディランであった。【フォーチュン】