雷鏡&黄橡
爺さんと色恋と店長とグレー/雷鏡 ◆ > 今日は久しぶりに尊華に来たが……(と、俺は市場を物色する……どんな調味料があり、どんな料理に使えそうか……自分のオリジナルの料理も作ってみたいと思い、今日は尊華に出向いたというわけだ。以前の攻城戦の話は一旦水に流すとして、今日はただの観光客……ただの買い物客としてここに参ったというわけだ。さすがに依頼を受ける気分ではないからな……ただし頼み込まれたら別だが。)まぁ、とりあえずは……(と、俺は調味料をどんどん聞いては購入していく。ついでに、薬味に使えそうな物……そして、薬草も購入しておく……) (1/9 00:26:10)
行町/キツルバミ > やいそこの、…見ない顔じゃがちいとばかり聞いてもいいかのう?(賑わう市場には文字通り色とりどり選り取り見取りの商品が陳列され、飽和してしまった商人同士は我こそはと謂わんばかりに身を乗り出して顧客を捕まえる様と声を張る。活気ある商人の戦場で二人は出会う、180cmは有ろうかという背丈で白髪と髭を蓄えた老人は然ししゃんとその背を伸ばし、調味料を物色していたもう一人の男に声を掛ける。それは言葉面だけならば一触即発とも伺えるが、特筆すべき状況ではない。妙に優し気なその表情と声色から、流浪の便利屋がそれを認識できるかは定かではないが、その老人は恐らく、この市場の全員の顔を知らない、もしくは一切覚えていないのだから。痴呆の老害の戯言だろう、と野良犬に噛まれた程度の認識でも事実この状況では何も間違ってはいないだろう。) (1/9 00:40:08)
グレー/雷鏡 ◆ > へいへい?なんでしょ?確かに俺は最近ここには来なかったがな……(と、俺は振り返ると、何処の馬の骨とも分からぬ爺さんが、俺に声をかけていることは分かった。そこまではいい。しかし……何故だ?この時々垣間見える、強者のオーラは……!?とにかく、自分の名前くらいは売り込んでおかないと。)俺の名は雷鏡。訳あってウェンディアに店を構える何でも屋だ。(と、名刺を渡しておこうか。その名刺は今も3年前と変わらない、ハンドメイドの名刺……1枚1枚、丁寧に書いた、自分の名刺を相手に渡そうか。)ところで、見ない顔……と言ったが、あんたは俺に何か用があるのかい?(と、相手に聞いてみようか。そして、「依頼ならば一応聞くが。」と一言付け加えておこうか。) (1/9 00:45:00)
行町/キツルバミ > おや、万屋とな。生憎名刺代わりに成る様な物は持ち合わせておらんでの、儂ぁつい最近まで山に籠ってマタギをしておったキツルバミと申す。…きさん、仕事柄か人の印象に足跡を残さぬ恰好をしておる様じゃが、その双眼、純血という訳ではない様じゃのう?(老人はちらりと男の容姿をそれぞれ伺っては言葉を選び、優し気な口調のままでそう問うが、男のフードの奥や腰に携えた刀に差す視線は凡そただ優しいだけの老人とは思えない気迫を感じさせるだろう。そっと顎髭を揉む様に口元に当てられた老人の腕、その些細な動きに老人の背負った野太刀はかちゃりと鍔を鳴らす。銘刀と呼ばれる刀や新品同然の刀ならばまず鍔は鳴かない、すっぽりと鞘に収まり、余計な遊びの在る構造は武器としての練度が低い事を指すからである。とどのつまり、その事実はこの老人がその野太刀を使い古しているか、それともその野太刀が素人同然の職人によって打たれた安物かのどちらかでしかない。) (1/9 00:59:33)
グレー/雷鏡 ◆ > ……なるほど。たった一目でそこまで……(と、俺はそう答える……この爺さんの観察眼には驚かされるばかりだ。しかし、つい最近までは山に籠って過ごしていたと言うが、それにしては彼の獲物は、ガチャンと音が鳴る。俺は刀なら音が出る理由については深くは知らないが、それでも、その刀の様子からは、おそらくだいぶん使い古した……年季の入ったものであると見える。人を切りながらだと、少しずつその刃は鈍ってくる。だからこそ、刀を、持つものは大抵は手入れをしているのだが……この爺さんの刀はどうなのだろう。それは置いておいて……)ああ。そうさ。俺はヨズア3のウェンディア1……まぁ、ウェンデォアの血が若干入ったヨズア人と考えてくれればそれで結構だ。 (1/9 01:07:48)
グレー/雷鏡 ◆ > (と、俺はそう答えようか。)そういう爺さんは、最近まで山に籠ってたんなら、麓に降りて……いや、降りざるをえなくなったんだ?戦火の影響か?(と、聞き返して見せようか。普通、戦火が関係してなかったら、ここまで降りてくるのもかなりレアケースだと俺は踏んでいるからだ。普段から山のキノコや薬草をとって過ごしている俺には分かる。山では過ごそうと思えば自給自足も出来ないことはないことを。それと、単純な興味本位からであるが…… (1/9 01:07:58)
行町/キツルバミ > なるほどのう、通りで整った目鼻立ちをしとる訳じゃ…いや、何、儂が降りて来たんはのう、________飢えてしもうたからじゃ……勿論、食うモンに困りあぐねたという意味じゃありゃせんのは謂う迄も無かろう?(老人は嘗て軍人だった、目の前の男とは対照的に色恋や夢なんてものの代わりに二連水平銃を抱えて戦場を駆けずり回り、そして退役した後は山で暮らしていた。老人は一歩、男へと歩みを進める。老衰した身体で正しく背筋を伸ばしたまま、正しい姿勢は正しい呼吸を促し、また正しい姿勢は揺るがぬ軸を生む。正しい呼吸は耐久体術の基本であり、正しい体軸は瞬発体術の基本である。) (1/9 01:29:04)
行町/キツルバミ > この老人の今までの生活に於いての共通点が解るだろうか、戦場で何者かを殺し、退役してからは山で動物を殺し、その二通りの生き方をじゅんぐりと廻ったこの老人が飢えるもの。もうきっと誰もが理解するはずだ、よっぽど邪な思惑が無い限り、答えは一つだ。男はほんの少し真剣な声色を混ぜて答え合わせを口にする。)オナゴが恋しくなったんじゃ!何せ今の今まで仕事一徹じゃったからのう、きさんの容姿ならば色恋のひとつやふたつ味わったことも在るのじゃろう?ぜひ聞かせてはくれんか、無理にとは言わんが然らば茶屋で飯でも御馳走しようぞ! (1/9 01:29:38)
グレー/雷鏡 ◆ > そんなこったろうと思ったよ!(と、不意打ちかのように相手が「女子が恋しくなったんじゃよ!!」と言ったことに対して、ほぼ反射でそういう。そして、発した直後に「あ、やべ。」と内心思った。そして、色恋を聞かせてくれ。と言われたので。)まぁ、依頼としてカウントするが、恋語りは高くつくぜ?(と、俺は冗談とも本気とも分からないかのような発言をした後に、飯屋に入る……この後に、あまりの食べっぷりに会計が嵩んだのは言うまでもないだろう。なぜなら、俺はまだ若いわけだしな。)【爺さんと色恋と店長と】 (1/12 00:25:15)