セリヤーナ&トール&ヘスティア
賽は投げられたフルディア/セリヤーナ > (騎士団の詰め所に入ろうとすると守衛に止められた。字を告げ、百騎長と団長に面会したいと言うと、わざわざ部屋まで案内してくれるという。2歩後ろから着いていくと、この部屋だと教えられた。持ち場に戻る衛兵にすれ違い様礼を述べて。)「…さてこの扉は栄光の門となるかはたまた地獄への道行きか。」(ノックをして、中へ一声かける。)「シュクロズアリ旅団、セリヤーナ、失礼する。」(戸を開けると、中には一人だけ。団長と百騎長の二人だと聞いていたので拍子抜けだ…がまあとりあえずいいだろう。すすめられた席に着いて口火を切る。)「貴方は百騎長殿とお見受けする。わざわざ面会の場を設けていただいたこと感謝します。私はシュクロズアリ旅団のセリヤーナ。よろしく。」(軽く会釈をして続ける。)「最近の王国は、少し前と違って随分と戦争に積極的ですね…何か心境の変化でも?」 (1/5 22:27:06)
ゑゐりあん/トール > …(厳しい面持ちで面会室で来客を待つトール。彼は知っていた。この話が己に巣食う影によって仕組まれたことを。本当に嫌になる。リューグナーに目を付けられたせいで全ての行動が王国に対する裏切りとなっているのだ。本当に嫌になる。…が、この苦しみに耐えねば子供たちは殺されてしまうのだ。耐えねばなるまい。耐えねばならぬ)…ようこそ、セリヤーナ殿。私はフェニクス騎士団百騎長、トールだ。団長は所用に付き少々遅れるから、私が相手をしよう(入ってきた彼女を見てトールも挨拶を返す。…が、本来なら挨拶を交わす必要すらないのだ。だって相手が来ることは聞き及んでいたのだから。彼女からリューグナーを介して自分が提案をしたのだから、本当なら挨拶なんてする必要はない。…が、誰がこの話を聞いているかわからない。そう言った密偵に我々の関係を悟られぬためにも何食わぬ顔で話を進める必要があるのだ)さぁ。全ての行為の決定は団長が行っていますからね。私みたいな戦う事しか能がない騎士は、彼女に付いて行くだけですよ。それで…今回はどういった用件で? (1/5 22:34:31)
フルディア/セリヤーナ > 「そうですか。ではあとで団長殿にもお伺いを立ててみるとこにいたします。」(回りくどさがない分話が早いな、と内心考える。)「そうですね、では単刀直入に申し上げます。私がスザンを攻めますので、騎士団には火力支援、必要ならば撤退及び治療の支援をお願いしたい。」(堂々と、宣言する。トールを見るその視線はいささか不遜だろうけれども、ここで下手に出るなど有り得ない。)「もし帝国の砦を落とすことが出来たなら、本丸の魔術砦は王国に治めていただきたい。私が欲しいのは、スザンの地でケシェトの滝に最も近い前哨基地を一つと、北の果てのエンジュの地です。」(もちろんそれは成功報酬で構わないと付け加える。)「いかがでしょう?戦争を有利に立ち回りたいのなら、悪い話ではないかと思いますが。」 (1/5 22:46:58)
ゑゐりあん/トール > スザンをですか(ここで相手が提示してきたのはスザンであった。団長から言われた条件としては、ヨズアの民にアリヤを攻めさせ、その間に王国がミトラを取るというものだった。なるほど、相手はスザンに欲しいものがあるのか。そうなれば、こちらが提示する条件を簡単に捻じ曲げることは難しそうである)とりあえずあなたの考えはわかりました。返答する前に、私たちからの提案も聞いてください。私たちはミトラが欲しい。しかし帝國とて私たちがミトラに侵攻することは予想していることでしょう。故に、あなた方にはアリヤを攻めて欲しいと考えています。その攻撃の際には我々騎士からも協力をさせていただく。…それが団長の提案する条件となります(トールは彼女をまっすぐと見据えた)さて、私たちとあなた方の提案を踏まえて交渉と行きましょう (1/5 23:03:13)
フルディア/セリヤーナ > 「率直に申し上げますと、スザンを攻める件とアリヤを攻める件、これらはまったく対等な交渉材料ではありませんね。私が天秤に乗せているのは、最果ての地と前哨基地一つそして多少の支援要員に対して、私が戦場の先頭に立つこととスザンの地です。百騎長殿はそれに加えて私にアリヤ攻めの戦力まで出せと仰る。いやはやこれでは釣り合わない。王国からも何か交渉のテーブルに追加で乗せていただかなければ。」(肩をすくめ、話にならないといった雰囲気を纏って交渉を迫る。)「褒美にアリヤの地を取らすなどと言わないでくださいね。先陣切って戦場に立ったものが勝鬨を上げたその地を治めるのは至極当然のことでしょう?…それに、私はアリヤの地をそこまで必要としておりませんので。」(先に釘を刺すように牽制する。この百騎長は実直だが策略家というわけではないようだ。団長がやってくる前に押し切れるならそうしたいところだ。) (1/5 23:25:15)
ゑゐりあん/トール > いえ。そう判断するのは少々早計ですよ。我々の初期の提案があくまでアリヤを攻めて欲しいというものであっただけ。別にミトラに攻めるの隠れ蓑があれば私たちとしてはどこでもいいのです(彼女が不服と言わんばかりの様子を見せたためトールは慌てて否定する。実際団長からはアリヤと言われただけであるので別段スザンでも問題はないとトールは判断している。まぁ、確認は必要だろう)ですから、あなた方がスザンへ侵攻するというのならこちらも手伝わせていただきましょう。アリヤだろうとスザンだろうと、帝國の注意を引き付けてくれさえすれば我々はそれでいいのですから。…ですよね、団長?(そう言ってトールは扉のほうを向いて声を掛ける。先程までは緊張で気付かなかったが、少々気持ちが落ち着き余裕が出てきたため気配を察知することができた。扉の向こうに団長がいたのだ。自分一人ではそろそろ不味い、そう判断したためトールは彼女を呼んだのだった) (1/5 23:35:00)
マリア/ヘスティア > 「……気づいてましたか。」(扉の裏でそう声がするのをあなた達は耳にするだろう。騎士団長であるヘスティアが緊張感の漂う一室に姿を表した。)「遅くなってしまい申し訳ありません。加えてこのような場しか設ける事が出来なかった事を。ですが、王国に他意はありません。シュクロズアリ旅団の構成員の武将の一人であるあなたのお噂はかねがね伺っております。」(百騎長トールの肩にそっと手を置き、セリヤーナをまっすぐと見つめた。このぴりついた空気を少しでも和らげる為に、まずは単身で異国に乗り込んで来た彼女に礼をもって答えねばなるまい。それが騎士道というものだ。)「話は少し前から聞かせて頂きました。私が出るとややこしくなりかねないからタイミングを伺っていたの、もしご気分を害されたのなら謝罪します。さて、私もウェンディア人の例にもれず回りくどいのは苦手だから、早速本題といかせて頂きますが……」 (1/6 00:19:17)
マリア/ヘスティア > (言いながら、腕を組み机に広げてある地図を数秒見つめた。まさか旅団がそんな提案をしてくるとは……セオドアを連れてくるべきだったか、と思い悩むが、こちらの時間もあちらの時間も有限だ。利発そうな彼女を前にして王国だけに利を得る交渉を結ぶ事は難しいが、かといって損を被りすぎてもいけない。ゆっくり間をとった後、ヘスティアは口を開いた。)「……まず、アリヤについては私共も執着はしておりません。現在ヨズア領であるアガンに接する地であれば旅団も動きやすいかと思ったまでです。あなた達が労を厭うのであればこの話は忘れてくれても構いません。お望み通り、スザンには共同出兵をさせて頂きましょう。王国の領土としてくださる采配、断腸の思いでしょうに……感謝致します。」(地図に指をとん、と触れなぞりながら自分の思考も整理してゆく。ああ、こういう事は得意じゃないのになあ。) (1/6 00:19:26)
マリア/ヘスティア > 「……その後、万が一帝国がスザンを取り返そうとしてくるならば、新たなる前哨基地……そうですね、仮にケシェト城とでも呼びましょうか。そこへ配備した兵は、王国と共に戦っていただけますか?」(前哨基地を取られるのはヨズアも避けたいはずであろうが、念のため言質を取っておかねばなるまい。そして、エンジュに指を滑らせた。)「……最後にエンジュについてですが。……こればかりは2つ返事で渡す訳には参りません。エンジュ出身の騎士もいる以上、単に僻地だからと言っておいそれと手放しては騎士団長の士気に関わってしまいます。……申し出は非常に魅力的ではありますけれど、私の一存で決めるには重すぎるの。」(そう言うと、百騎長の隣の椅子を引き、どさりと腰を預けて足を組む。)「”クラップス”はご存知ですか?」 (1/6 00:19:36)
マリア/ヘスティア > (そう言うと、ポケットから2つのダイスを取り出す。)「ウェンディアとヨズアの命運を賭けて、いかがでしょう、ひとつ神に聞いてみるというのは。」(その目は決してふざけてはいない、けれど―――領土をダイスで決めようというのだから、なんと狂気じみた女であろうか。)「紳士的にいきましょう。ここで血を流しては、せっかくの交渉がお流れになってしまう。騎士たちには正真正銘、決闘で決めたという事で話を通します、私が勝てばエンジュは王国領土。あなたの交渉次第で前哨基地は融通できなくもない。あなたが勝てば、エンジュはヨズア領土。エンジュの民はスザンにうつってもらう手はずを整えます。……全てはスザン戦次第ね。いかが?百騎長も、異存は?」 (1/6 00:19:42)
フルディア/セリヤーナ > 「あぁ団長殿、お初にお目にかかります。そのような謙遜も謝罪も必要ありませんよ、この部屋は私が持ち歩いている宿とは比べ物にならない。それに団長殿もお忙しいでしょう。大使として百騎長殿を立てていただいた上に団長殿自ら出向いてくださったのですから、こちらとしても礼を申し上げる。」(交渉の枕に一言二言交わすくらいの礼はあって然るべきだろう。さて本題の交渉の中身だが…)「労を厭う…ね。多少の誤解があるような気もしますがまあいいでしょう。王国と共に、であるかは保証しないが、少なくとも分前の前哨基地の防衛には全力を尽くします。たとえ相手が誰であれ。」(視線を鋭く団長に投げる。すなわち、王国が相手であれ。)「ただし、それだけです。他の前哨基地と本丸の魔術砦には干渉しません。」(なぜならそれらは王国領となるのだから。) (1/6 11:52:04)
フルディア/セリヤーナ > 「それはまた…面白い提案ですね…。」(ふむ、と考え込む。0か1かの極端な提案。つまりこの件で王国は譲歩する余地は無いということだ。まあすっぱり諦めてもいいのだが…ほかにちょうどいい提案もないし、さっさと手を引いて舐められても嫌なので、とりあえず乗っておくことにした。)「…いいですよ、それが紳士的であるかどうかについては同意しかねますけれどね。互いの主張が折り合わないのであれば、それもやむ無しでしょう。百騎長にも立ち会っていただけるなら、私としても構いませんよ。」 (1/6 11:52:21)
ゑゐりあん/トール > (予想通り扉の外にはヘスティアがいたようで、緊張感漂うこの部屋に彼女が入ってきた。とりあえずは肩の荷が多少なりとも落ちそうだな。そう思ったトールは安堵の息を吐く。そうして交わされる二人の言葉。自分の予想通り、アリヤだろうとスザンだろうと、気を引く動機さえあれば別にどこでもよかったようだ。…が、ヘスティアが自分がまだ回答していなかったエンジュの件について触れ始めると、なんだか妙なことを言い出した) (1/6 13:01:46)
ゑゐりあん/トール > は…?団長今なんて…(まさか、王国の命運をサイコロで決めようって言うのか!?トールは思わずそう言いそうになった。…が、あくまでも自分は団長の部下。なれなれしくそう言うことはできずに、寸でのところで言うのを我慢したが)…いや異存っつーかなんつーか…(あまりの突然の出来事に脳がフリーズしたのか、おもわずタメ口で返すトール。おいおい、本気かよお前…。それで全てを決められる部下の気持ちになってみろよ…。…しかし、かといってここでその提案を踏みにじって別のいい案があるかどうかと言われればない。ここでこの提案を蹴ればきっとこの交渉自体がなくなる可能性だってあるのだ。たかが六面の箱に運命を左右される部下の顔を考えるといたたまれない気持ちになったトールだったが)…構いません(心を殺して、立ち合いをすることにしたのであった) (1/6 13:01:49)
マリア/ヘスティア > 「話が早くて助かります。……では、早速決着をつけるとしましょう。私の提案ですから、私がシューターを努めさせて頂きます。」(セリヤーナのほうを真っ直ぐと見つめ、淡々と事を進めていく。トールの不服そうな気配には気づかない訳ではなかったが、構わない、彼はそれでいいのだ。自分が暴走した時に止めてくれる〝まともな〟人間がこの騎士団には必要。彼がその任を担っているのだとすれば、この提案を酔狂だと思うのが正しい。だからこそ、自分が思う存分アクセルを踏み込むことが出来るのだ。今この場で、トールに一瞥もくれないことがヘスティアにとって信頼の証だった。)「…………では……」(──ゴングも鳴らず、ダイスは転がる。静かに、短く音を立て、二つのダイスは一瞬にして出目を見せる。8……12……そして、巡ってヘスティアの番。ふぅ、と息を吐いて────────────賽は投げられた。) (1/7 23:25:05)
マリア/ヘスティア > 「………」(セブンアウト、7の出目して、ヘスティアの敗北が確定した。)「……っくぅ〜〜っ……!」(椅子の背もたれにどさりと背中を預け、上目遣いでトールのほうを見る。『ゴメンね』と言いたげに、舌先をちろりと出した。ここで勝っていれば計算済みとばかりにトールを黙らせることが出来たのに。……だが、敗北もまた想定の範囲内ではある。エンジュと引き換えでもミトラは手に入るのだ、しかも成功報酬であるから、こちらが損を蒙りすぎることも無い。ヘスティアはとにかく、二つ返事で渡したと言われたくはなかったのだ。)「……さぁて、これでミトラを取った暁には、エンジュはあなた達のものです。……百騎長、異存は当然あるでしょうが落ち着いてください。」(体を起こすと、飴色をした木の椅子がギッ、と軋んだ音を立てた。背筋を伸ばし、改めてトールを見る。)「ナイフ、持ってるでしょ?」 (1/7 23:25:27)
マリア/ヘスティア > (───ドンッ。大きめの音を立て、手のひらを机の上に叩きつけると、流し目でセリヤーナのほうを見て、顔色を変えないままに言葉を続けた。)「先程も言った通り、騎士達には正真正銘、決闘で決着をつけたと話を通します。あなたも旅団の構成員達にそう伝え、聖フィニクス騎士団 団長の指をお持ち帰り下さいませ。」(目線はトールへとうつされ、数秒の沈黙。口を開いたヘスティアの声色は、酷く低いものであった。)「百騎長……団長命令です。」「─────やれ。」 (1/7 23:25:39)
ゑゐりあん/トール > (とにかく勝てばいいのだ。勝てば文句はないのだ。勝てばいい。そう思いながらトールはじっとヘスティアを見ていた。全ての命運はその小さな二つの六面体に握られているのだ。トールにできることは信じることだけ。そんなこんなで何度かサイコロが回り、数度目のヘスティアの番。そして出た目は)…(敗北を示す数字であった。やりやがったな。トールはそんな思いで彼女を見たがヘスティアは上目遣い且つ舌をちろりと出しただけであった。おいおい、待てよおい。あいつらの命運を賭けると言い出した結果負けやがった挙句、その態度か?エンジュに想いれのある部下たちを悲しませた挙句その態度か?トールはそのヘスティアの態度に怒り心頭し、机を叩こうとした瞬間それを読んでいたかのようにヘスティアが先に口を開いた)…落ち着いてください…か (1/8 09:32:48)
ゑゐりあん/トール > (きっと先代ならもっと納得するような結果を導き出しただろう。彼女の前線に立つその姿を一度は評価した。それは今も評価しているが、それでもこれはないだろう?トールが彼女への不信を募らせていると、ヘスティアは更に言葉を続けた)ナイフ…?あぁ…持ってはいるが(まさかの言葉に一瞬冷静になるトール。ナイフなら確かに持っている。武器として使うナイフだ。いつでも戦えるように制服の中に忍ばせているのだ。一体何をする気なのだ?そう思っていると彼女は先程自分がしようとしたように掌を机の上に叩きつけた。そして、自分の指を切れ。確かにそう言い放ったのであった)な…ッ!?お前…最初からその気で…(どうやら彼女はそうやって責任を取るつもりだったのだ。それを理解した途端、トールの中で何かが"切れた")…あぁ、そうかい。なるほどな。よぉくわかったよ。あんたの覚悟はよぉくわかった。わかったさ。だからこそ言わせてくれ (1/8 09:32:57)
ゑゐりあん/トール > (そう言うとトールは勢いよくヘスティアの頬をこぶしで殴った。大の大人である彼の本気の拳がヘスティアの脳を揺さぶったのだ。軽く脳震盪を起こすかもしれないが構わない)甘ったれた事抜かしてんじゃねぇぞガキが!!その程度で大切な部下の故郷を奪った落とし前を付けれるとでも思ってんのか!?あぁ!?(トールはけっかんを浮かび上がらせ、顔を真っ赤にして怒鳴った。その声はきっと外の部屋まで聞こえただろう。それにセリヤーナの耳も酷く劈いたはずだ。それほどまでに大きな怒号を浴びせたのだ)てめぇだって知らねぇわけじゃねぇだろうが!エンジュが故郷の部下がいることくらいよぉ!なのにてめぇはあいつらの故郷を奪った挙句てめぇみたいな青二才の指数本で全てを済まそうってか!?自惚れるのも大概にしやがれ!!!(そう言うとトールはナイフを取り出し、机に己の手を置いてセリヤーナを見る) (1/8 09:33:15)
ゑゐりあん/トール > …でもまぁ、その決定にもう文句は言わんよ。セリヤーナさん。あんたの運が使った結果だからな。…だからエンジュはあんたにやる。そしてアンタの仲間にはこう伝えろ(そう言うとトールはナイフを勢いよく振り下ろし、左手の指をすべて切り落とした。鮮血が飛び散り彼の顔には苦悶の表情が浮かぶが、それでもトールはセリヤーナをじっと見据えていた)見事帝國軍を退けた百騎長と決闘して見事勝利。そしてエンジュを手に入れたってなぁ。帝國の一兵卒に負けるような騎士団長の指よりも価値はあるだろうぜ(そう言ってトールは己の制服を切り裂き指を包んでセリヤーナに差し出した。そして己の指を締め付けて止血。再びヘスティアのほうを見た)…団長。アンタのメンツを無視して悪いがよ。お前は帝國との戦いに勝利してエンジュが故郷だった部下たちの新しい故郷を必ず手に入れろ。それがお前ができる責任の取り方だ。わかったか (1/8 09:33:37)
ゑゐりあん/トール > (肩で息をし、脂汗をかきつつヘスティアにそう言ったトール。敵になりうるヨズアの民の目の前で団長が部下に殴られるだなんてあってはならない事態だ。これでは団長が舐められてしまうだろう。…が、それでもトールはこのような方法を選んだのだった)…あぁ、ヘスティアさん。最後に一つ(そう言うとトールは再三ヘスティアのほうを見る)俺らはこういう覚悟でこの戦争に挑んでんだ。…万が一にでも俺らを裏切るような真似をすれば…殺すぞ(その眼には裏切ることを許さない。絶対に裏切るな。そう言う圧が、想いが込められていたのであった) (1/8 09:33:44)
フルディア/セリヤーナ > (自分の肩に乗ってるものが少ないと出目も気楽に見れるもの。3度振られたダイスはこちらにツキをもたらしてくれた。) (それではありがたく、と礼を述べようかと思ったが、それよりも先に"何か"が起きてしまった。百騎長の剣幕には驚いたし、二人の騎士の喧喧囂囂としたやり取りにはさすがに少し眉をひそめた。このような修羅場に居心地の悪さを感じはしたが、騎士団の内情にまで干渉するといい結果をもたらさない。なるべく表情を変えないようにしばらくやり過ごした。) (結果として、目の前には簡素な布の小包が一つ。中身は…うん。)「わたしは王国の文化には馴染みが無いもので…ぁー…この度の贈り物には少々困惑してはおりますが…百騎長殿。貴方の覚悟は十二分に伝わりました。私としてもスザンを攻める機会は貴重です。全力を賭して挑みますよ。」(二人の騎士の目を見て、改めて宣言する。) (1/8 21:36:08)
フルディア/セリヤーナ > 「さて…先程百騎長殿に尋ねたこと、今一度団長殿にもお尋ねしようかと思っていましたが…その必要は無くなりました。これ以上交渉すべきことがなければ、私はそろそろお暇しましょう。改めて、この交渉の場を設けていただき感謝します。」(頭を下げて一礼。顔を上げると、何かを思いついたように眉を上げて。)「…あぁ、やはりひとつだけ団長殿にお尋ねしたいことがあります。…貴女にとって、太陽とは、何ですか?」 (1/8 21:36:20)
マリア/ヘスティア > (百騎長が不服に思うかもしれない事、ややもすれば怒りだすかもしれない事はヘスティアも想定していた。彼特有の正義漢をこじらせて自分がやる、と言い出しかねない事も。それでも言いくるめる自信があった。見くびっていたのかと問われれば、彼女自身自覚はなかったがあるいはそうだったのかもしれない。――――――まさか、言葉を発する権限すら奪われようとは思わなかったから。)「……ッ…!?」(トールの怒号が鳴り響くのと、鉄拳が飛んでくるのはほぼ同時であった。『お前』呼ばわりをされた不穏な空気に警戒していた中、大声を出されて咄嗟に耳を庇った事が功を奏したのか、直撃は免れたものの抵抗むなしく鈍い音が自らの腕を伝って頬へ、耳へと伝播した。小さい悲鳴を上げながら叩きつけられるように突っ伏すと、言葉を奪われた無抵抗な”魔術師”の頭上から、魔術師のする事とは到底思えない一方的な言葉が降り注いで、ヘスティアの臓の中を原始的で不可解で、不快な気持ちがどろりどろりと渦巻くように支配してゆくのを感じた。それが普段から良く知る怒りと呼ぶものだと悟ったのは、トールが全てを吐き散らした後。 (1/9 02:05:47)
マリア/ヘスティア > ヘスティアは立ち上がる事もままならず、ゆっくりと上体を起こして来客へ言葉を掛ける彼を獣のような目で見ていた。殺意すら籠もった紅い瞳が、彼が言葉を続ける毎にみるみると冴え冴えしく白けてゆく。セリヤーナに文句は言わないなどと、当たり前の事をなんと恩着せがましく言うのだろうか。異論の隙を与えなかった自分にも非があるのかもしれないとはこの時は到底思えず、恥知らずな後出しで騎士団の誇りに泥を塗りたくる目の前のこの男が今すぐ消え失せればいいのにとすら願った。直後に指を切り落とし、ヒーロー気取りでいきり散らす彼の姿を見れば、尚の事この場に彼を居合わせた失態を恥じ入り、言葉を失う。その後も何を発散させるかのように自分に感情をぶつけて来るのを受け、煮えたぎる油が表面にぶぐぶぐと泡を生み出すかのように彼の感情論を否定する言葉が無数に浮かぶが、それは口には出せないまま、ただ目の前に居る来客の事を思うと抑え込むのだけに必死になって、結果として彼の全ての言葉を無視させた。ぎりぎりと歯を食いしばり、噛みちぎった唇からは血が滲んでいた。)「……セリヤーナ、さん。」 (1/9 02:06:05)
マリア/ヘスティア > (礼をするために立ち上がるだけの力も無かった。ただ、こんな茶番劇を見せつけられた彼女に謝意を尽くせるのが自分しか居ないのだから、かき消えそうな声でそれを紡いだ。)「……申し訳ありません、たった一人で交渉に赴いて下すった貴女に対してこのような……なんと、言えば良いのか……見苦しいものを、お見せして。」(飼い犬に手を噛まれるその瞬間を見られた屈辱で、熱い涙が浮かぶのを堪え、声は益々震えていった。)「……騎士団への信頼が失墜し、もし手を組めないと判断されても仕方のない事でしょう。スザンへの援軍には私を外すように要請されるのならそう仰って下さいませ。」 (1/9 02:06:29)
マリア/ヘスティア > 」(騎士団長というのは、そも戦力として騎士長達には劣るものであり、だからこそ本命であるミトラ奪還には騎士長達に行かせて自分は騎士の中でも戦力に信頼の置ける者を連れてスザン奪取へ行こうかと考えていた。それが民のための最善であり、短い間であったとしても協力関係を組んで頂くヨズアへの誠実さの証左となれば良いと思ったからだ。しかし、部下であるこの男は自分が戦力で騎士団長よりもまさる事を知った上で、わざわざ片手の指という戦力を削いでお荷物になり下がった。何もかも滅茶苦茶で、そこにはウェンディアらしい理屈は一つも通っちゃいない。ヘスティアは少なくともそう感じたのであった。)「現百騎長……トールは、私の下に就いてから何かが変わりました。あなたには知った事ではないかもしれないけど、この激情に任せる性質をこの人の本性だとは思わないであげてほしいのです。先代騎士団長のもとではそれはそれは仲間想いの良き騎士長であったそうですので。」 (1/9 02:06:42)
マリア/ヘスティア > (その言葉にどこかあてつけのような黒ずみを一切含ませない事ができる程冷静ではいられなかったが、それでもなんとか、交渉の為に彼を立てるという体を為してみせようと不器用に言葉を組み立てる。――――結果として”覚悟は十二分に伝わりました”と丸く治めてもらう事が出来たが、決して自分の言葉が響いたと言う訳ではないのは重々承知であった。しかし部隊編成について特にこだわりは無いらしい態度にはひとまず安堵する。そして彼女が部屋を去る間際、投げかけられた質問に―――)「………」(彼女は答えられなかった。万全の状態であれば、どのように言えば騎士団に一目を置いてもらえるか、騎士団に良い印象を与えるかと知らずのうちに打算してもっともらしい事を言ったのだろう。しかし、弱みを見られたセリヤーナを前にして、ヘスティアは丸裸にならざるを得なかった。) (1/9 02:06:50)
マリア/ヘスティア > 「……次にお会いする時までに、考えておきます。」(そう答えたからには、筋は通さねばなるまい。慣れない自問自答を繰り返し、納得のいく答えを出してみせるしかない。そうして出た答えが、あるいは自分に欠けているものなのかもしれないとヘスティアは感覚的に思った。騎士団の誰も、自分にすら暴けなかった深層の片鱗をたった一言でこじ開けようとしている、セリヤーナという女性。何者なのだろうと、今は酷く脅威に感じた。それは単に彼女の器というものなのか、あるいは、偶然が彼女に味方したのか。全ては神のみぞ知る事である。)〆【賽は投げられた】 (1/9 02:06:56)