落陽&アレイス&雷鏡

ガーラ会戦

ひよ/落陽 > (時は逢う魔が時。陽は既に白日より橙色に染め上げられ、西の空へと傾き始める頃。旧尊華帝國領、臥平には、大尉官落陽──余の率いる部隊が既に展開され、ガーラ城砦の周辺を包囲していた。既に空の彼方を見やれば宇宙色の見え染め、王国領の城砦を陥落せしめる今日この日にとって、なんとも相応しい舞台であろうかと、黒馬の上より眺めていた。既に前哨戦で率いた魔術師は疲弊しきっており、敵軍の部隊長も本丸へと撤退したものであるから、これの追撃戦の後にここまで来たのだ。これ以上無益な犠牲を生み出さぬためにも、さすれば我が身を呈して、敵の率いる将と合間見え、刃を交え、そしてこれを討ち果たしてみせようぞと、腰に佩びた太刀が揺れては鯉口の金具を僅かに鳴らす。──数分そのまま城砦を眺めていたが、後方に控える部隊にそのまま動くな、待機せよとハンドサインを送った後に、微かに鐙を蹴って馬を歩かせる。そうしてある程度、城塞に近付いたところで手綱を引き、声高らかに名乗りを上げよう。)   (1/4 22:36:43)
ひよ/落陽 > 「──ウェンディア王国の将よ! 刮目せよ! 余は落陽、八百万の加護を賜り、此の地を守護する尊華の大尉官にして、神凪である! 神威の聖域を穢す者に、これより余が、神々の御名によりて神罰を与えようぞ!」(そこまで名乗る頃には、先程撃退した敵軍指揮官が姿を見せているものであったので、下馬した後、太刀を抜いて天高々に掲げる。──鈴の音が鳴り響いた。)「──高天の原にかむ留まります、至尊が睦、八百万、神籬の命以、八百万の神等を神集へに集へ給い、之穢すもの、退け祓え、清め給え、穿ち給え……ッ!」(抜刀した太刀を手首の回転で振るい、再び鈴を鳴らせば、そう祝詞を唱えよう。もとよりここは神威の地、であらば……。ぼんやりと三つ巴が浮かび上がり、回転し展開されれば私の身体を覆うほどに広がり、これを上から今朝に一閃。すぐさまひび割れ、無数に散ったその欠けらは、私が相手に向かい刀を向ければ、鋭い小太刀のように射出されて。)   (1/4 22:36:45)


グレー/アレイス ◆ > ……いよいよだな……(と、彼はそう語る……既に周囲は尊華の軍隊に包囲されている。自分の後に着いてきた魔術師、そして、応援に来てくれた人達……皆が疲弊している。彼らには中で休むように言いつけて……そして、干し肉を1枚ずつ配った。ささやかなものだが、ここまで戦ってくれた彼らに対するすこしばかりの感謝の気持ちをこれでしか表明できないのだから………そして、自分は何をするか?もちろん、部隊長としての最後の戦いに向かうつもりだ。無論、ここで最期を迎える訳には行かない。自分は……まだ死ぬべきときではない……そう思っているからだ……そして、俺は1人で門の外へ赴く。馬に乗るでもなく、裸足で。ぺたぺたと威厳は無いかもしれないが……それでも。)記憶力だけならば、負けない。(そう呟いた後に……俺は刀を掲げ、大音声で名乗ろう。かつて、自分の弟が名乗ったように……)   (1/4 22:48:21)
グレー/アレイス ◆ > 尊華の将よ!音に聞け!刮目せよ!我が名はアレイス!炎の加護を受けし、火の鳥の名なり!この城を取り戻したければ、俺を倒してからだ!!!!(と、彼は詠唱を行う。)炎よ……!灼熱の炎よ!今我は願う!我に、目の前の敵を打ち倒す、力を与えたまえ!!!(詠唱が遅れてしまったが、それを裸足からのジェット噴射で飛び上がって回避し、そこから相手との距離をとる……そうしてから、刀を抜き……そして、その刃に炎を纏わせ、左手にも炎を……まず手始めにと、左手の炎を弾幕のように貼ろうか。まずは小手調べと行こう。)   (1/4 22:48:34)


ひよ/落陽 > 「……アレイス、火の鳥──その羽根、余が落としてくれようぞ!」(相手は火の鳥を自称するように、名乗りを上げたのち詠唱をすれば、足元の炎を推進装置のようにして跳び上がりこちらから距離を取る。最中、相手も抜刀し得物に炎を纏わせれば、敢えてそれはすぐに使わず、左手を振るっては炎弾で弾幕を張る。先手必勝と放った神楽鈴の魔弾は特段相手を捉えるでもなく、ただ炎弾へと向かい、衝突し、中規模程度の爆発を引き起こしては煙幕を張る。好都合だ、真正面から向かってくる者であれば、こちらも幾らかはやりやすいというもの。その場に止まったままその、夕暮れ時に打ち上がる花火のような魔術の閃光を眺める時には、既に私は刀を鞘へ納めていた。下げ緒を解き、柄頭に両手を重ね、石突きを草原にポツリと転がる中程度の石の上へ。相手が着地したような場所なぞは、先ほどの場所から考えて予知に容易い。なればこそ、これ以上余計な手間を掛けさせないでくれ給えよ、ウェンディアの不死鳥。   (1/4 23:17:34)
ひよ/落陽 > その羽根はもう、じきに、ズタボロになってしまいます、痛いですけど、我慢していて。)「──斯く流離い失いてば、罪という罪は己が身に下りし天誅によりて、愚行冒瀆をば祓へ給ひ清め給ふことを、天つかみ、國つかみ、八百万のかみたちの照覧の下! 火の鳥よ! 貴公の身、捕らえたぞッ!」(相手の着地と同時にその足元に三つ巴がくっきり鮮明に浮かび上がる。それが展開されると同時に相手の四方、また上方をも囲うような障壁が展開され、よもや火の鳥も、籠の中の鳥に等しい。煙幕で互いの姿を捉えられぬ後に、多少の煙たさを我慢して霧中を突き進み、障壁展開と同時に一帯に響き渡る神楽鈴の音を耳にすれば、片手に握った真白い鞘から白刃をすでに抜いており、正面、右、背面、左、上方と瞬きも許さぬ刹那に一刀を加え、相手の正面に私の立つ頃、貴方が目にするのは自身の周囲に漂う、切っ先を己に向けた魔術の欠片、御神の小太刀である。)   (1/4 23:17:38)
ひよ/落陽 > 「──せいぜい王都で頭を冷やせ。達者でな、アレイス」(多少の手加減はしてやる。鞘の先で硬い石を付けば、柄頭から紐で結ばれた鈴が鳴り、一斉に障壁の欠片が相手に向かい放たれて。)   (1/4 23:17:54)


グレー/アレイス ◆ > はっ……!?しまっ……!!!!!!(そう。気づいた時にはもう遅かった……自らの周りを壁が取り囲み……俺が火の鳥の名乗ったならば、鳥籠のようと形容するのが正しいだろう。そんなことを考えている間にも、目に見えぬ攻撃が……!!)ぐっ……ア゙ア゙ア゙……(と、せめてものと防ごうとするが、そんなことは無駄であることは分かりきっていること。全身に傷を受けた……その霧が晴れる頃には、傷だらけになってひざまづいている男がいるだろう……赤い頭髪は致命傷になったかどうかは分からないだろう……それでも……)   (1/4 23:31:44)
グレー/アレイス ◆ > ふーっ……ぜはぁー……(と、俺は無意識のうちに薬を取りだし、それを飲んだ。それは傷口を塞ぐ効果を促進させる薬である。しかし、傷を負ったことによる失血量は馬鹿にならない……だからこそ……)こいつは……完敗だ……(と、最後の力を振り絞り、声を上げた……)皆の者!!!撤退せよ!!!!(俺は血を失ってはいるが、ギリギリ走ることが出来る。直ぐに城の中に入り……撤退をした。今回の防衛は失敗に終わった。しかし、学べることは多くあったはずだと、俺は思おう。しかし、今回の死の恐怖は恐らく数日間は自身のトラウマになるかもしれないと……自分の記憶力の良さを恨みながら……そして、無力な自分を恨みながら、ガーラを後にした。 __無力な者。それが今の俺に相応しい言葉なのかもしれない。そんな力のない俺は…… ___この先……一体どうすれいいのだろうか……   (1/4 23:31:54)


グレー/雷鏡 ◆ > 兄貴!大丈夫か!(と、兄の悲痛な叫び声が聞こえた……さすがに放っておけない……身内の、そんな声など、本当は聞きたくなかったのだがな。それも、唯一の肉親のそんな声なぞ……)兄貴。これを飲め。失血分をこれで補給しろ。(と、鉄分豊富な飲み物を少しづつ飲ませる……そして、中に控えていた人に指示を飛ばし、中で安静にさせるようにした。……恐らくこれで大丈夫なはずだろう。)さて……と。お前か。今回の敵は。(と、彼は刀に手を掛ける。今回の彼は、依頼ではなく、兄について行くという感じでついていたのだが……兄が、しかも一撃で仕留められたのだ。まるで、鳥籠に閉じ込められた鳥をいたぶるかのように……その声を聞き……彼は静かなる怒りを心の内に滾らせていた……)   (1/4 23:50:40)
グレー/雷鏡 ◆ > さて。自己紹介も兼ねて……だな。(そして、彼も兄と同じく名乗ろうか。)俺の名は雷鏡!!!!!先の火の鳥の、唯 一 の 肉 親 、雷 獣 な り !!!!尊華の将!!今度は俺が相手だ!!!!(そして、詠唱を始める。)雷よ!!我に力を!!そして、目の前の敵を滅する力を我に与 え た ま え ! !(そして、彼の周りに電気が帯電し始める……この彼は本気だ……!!!!!)   (1/4 23:50:46)


ひよ/落陽* > (敵将、アレイスといったか。彼に対しては既に戦闘の継続が不能になる程度に、だが、それでもなお致命の一撃としてその命を奪う事がないように。加減はしたつもりである。せめて王都に戻り、今回の傷を癒し、二度と繰り返さぬようにとしたつもりである。しかし、彼の撤退した城塞の方向から、”兄貴”と呼ぶ声が響き渡った。伏兵であったか、想定外というわけではないが、それでもなおこちらもまた消耗しているということも事実である。可能な限り、今に尊華の旗を立て帝都へと凱旋したいところであったが、しかし身内をやられた動物ほど狂暴になるのは、どうやら人間もまた同じであるようである。こちらのせめてもの好意を無碍にするとはどうにも頭が足りておらぬようだと私はこのとき、眼前に立つ相手の眼を、祝詞を唱えられても聞く耳を持たない馬を見るような視線で眺めていた。その名乗りも、全て聞いた上で、くたびれそうな身体を自ら小さく、心の内で鼓舞した上で身体ごと相手に向き直り、同様に名乗ろう。せめてもの礼儀で在ろう、なあ。)   (1/5 00:19:22)
ひよ/落陽* > 「雷鏡というか、馬の耳に祝詞を唱えても聞かぬというのはまことのことであったか、ならば自ら思い知りたまえよ。これ以上の抗戦は無謀である、早急に城内の騎士に武装解除を命じ、また、尊華帝國に投降せよ。アレイスとやらの命も奪ってなどおらぬ、聞き分けたまえ! ──掛けまくも畏かしこき祓処のおおかみ、万の枉事罪穢を攘ひ給ひ清め給へと、畏み畏みも拝み奉らくと白す!」(自身の周囲に障壁を展開し、その場で神楽を舞うようにいち回転、これを斬りつけ、砕き、同じ手品を披露しよう。なに、私の魔術はもとよりこのようにして使うものではない、豆鉄砲であろうと仕方がないし、だが、これにも多様な使い道がきっとあるはずだ。きっと王国が帝國領に攻め入る事が無ければ、これも編み出されることがなかったであろうに。皮肉なもので、貴方がたが攻め入ったことで、先程のアレイスは、撤退せざるを得ない重傷を負ったのだから。であるから、悪く思うなよ、貴公も。神楽鈴の音とともに、魔術が放たれた。   (1/5 00:19:26)


グレー/雷鏡 ◆ > 知っているとも……だが、俺はたった1人の、唯一の肉親を傷つけられた事に対し、怒りを感じているのだ!!!!(と、彼の須臾のうちに丸太を切り伏せる、一撃必殺の抜刀術により、その壁を無理やり切り払い、なおかつその攻撃を躱した。もちろん、無理やり突破したものであるため、多少の軸のブレはあるものの、彼はそのまま相手との距離を詰めて、その重く、鋭い一撃を喰らわせようと……)たとえ…!相打ちになろうと……!俺はお 前 を 倒 す ! ! ! !(と、全力の一撃を放とう。)   (1/5 00:29:39)


ひよ/落陽* >  (何を甘えたことを申しておるッ! 此度の臥平会戦、元より貴公ら王国の侵攻によって生じたものであろう、貴公の弟は自ら望んで騎士になり戦場(いくさば)に立ったのとは違うか! 他人のものを奪い取り、挙句、取り返そうと手を伸ばせば泣き喚き、怒り、抵抗するなどと、貴公は青年の皮を被った童(わっぱ)かッ! ──ひとりの兵(つわもの)として恥じるがよいわッ!」(相手の太刀筋は怒りに塗れ、見切るに容易い。猪突猛進ともいうか、まことその雄姿には感服するばかりである。尤も、それが國のためであらばな。自ら望んで戦場に立つ親族を傷付けられ逆上し、怒りに任せ向かってくるなどとは軍人以前に、つるぎをもつ兵として恥ずべきことである。ましてや私は軍人である、敵国との交戦に私情を挟むことの愚かしさを熟知しているからこそ、尚更勧告を聞かずに突進してくる相手に対し、失望に近い念すら湧いてでてくるものだ。聞けば命を見逃してやるといっているのが理解できないのは甚だ遺憾であった。)   (1/5 00:44:22)
ひよ/落陽* > 「──ぶれておるぞ、その太刀筋は」(障壁の弾幕を斬り伏せながら吶喊し捨て身の一撃を放とうとする相手だが、しかしそれは子供だまし、訓練にもならんし遊びにもならんものだ、不意に太刀を抜きつつ、極力少ない動作で身を翻し一刀を避ければ、そのまま動作に続けて抜き胴を見舞い。私情に振り回された結果がそれだ、浅く入れてやるから疾く理解せよ、次はきっとないぞ、と、すれ違いざまに相手の瞳を睨み付けながら。)   (1/5 00:44:26)


グレー/雷鏡 ◆ > くっ……!(と、全力の一撃を躱されるどころか、反撃の一撃を貰ってしまう始末。……ダメだ。このままでは負ける……!)ふぅー……(と、素早く相手との距離を取り、弓を取り出しては雷の矢を番え、少し溜めた後に……)ああ。そうさ。確かに王国は身勝手なことをしているとは思うところはある……それでも、俺は王国に尽くすと決めた……!だからこそ!お前を倒さなければならないんだ!(と、矢を放つと、途中でそれが枝分かれし、軽い弾幕のようになるだろう。そして、素早く刀に持ち変えて、次の攻撃に備える。)   (1/5 00:51:21)


ひよ/落陽* > 「貴公には貴公の貫くものがあるということかッ! ──よいぞ、ならばよし、その意気ぞよし! 今余は理解したぞ、相手にとって貴公が不足無しであるということをな……! よかろう! 余も全力で参ろうぞッ!!」(一撃を見舞えば途端に距離を取り、得物を弓へと切り替える相手。叫ぶその言葉を聞くに、身内想いなのは確かだが、それのみでここに立っておるわけでは、どうにも違うらしい。であれば話は違う、投降勧告を受け入れないのは癪に障るが。それでもなお、勇士には相応の引き際を与えてやろうではないか。雷鏡といったか、貴公は、……。貴方は、仲間想いのよき兵でした。ですからどうかその愛す者のために命を投げ出すような真似はやめてもらいたいものです。   (1/5 01:06:22)
ひよ/落陽* > ──相手の稲妻の如き弾幕を、小刻みに展開する小規模の障壁で凌ぎつつ距離を詰め、既に刀へ持ち替えていた相手の、決死の一刀をすんでのところで躱しつつ、そうして自身と、相手のその丁度間に一枚の大きな障壁を展開する。咄嗟に此方も刀を抜き。これを峰打ちで打ち砕けば、弾道が急所を狙わぬよう、武器を持った両手に向くように操作をしつつ、一瞬の沈黙ののちに、せめてもの一言を捧げよう。)「──貴公のような身内を持ち、彼奴(きゃつ)もきっと幸せであろうな」(……刹那、鈴の音が響く。無数の情けの欠片が至近距離から、武器を落とすべくその両腕を、戦意を削ぐため下腹部や太腿などを狙い放たれた。)   (1/5 01:06:25)


グレー/雷鏡 ◆ > ぐっ……ガハッ……(と、足を撃ち抜かれ、次に両腕を。……心の臓を狙わなかったのはせめてもの救い……否、情けであろうか。そして、それを受けてもなお……彼は立ち尽くすかと思いきや……彼は膝から崩れ落ちた……四肢から血を流しながらも……彼は、涙を流していた。)ごめんよォ……兄ちゃん………みんな……こんな、不甲斐ない……男でよォ……(そして、彼はそこで意識が闇へと沈みこんだ……あのあと、気絶した雷鏡に同じく傷を塞がせるポーションを飲ませたのは、他でもない、アレイスその人だった。既に失血し、彼自身もギリギリだと言うのに。そして、2人は王国に大敗を喫したという報せを持ち、帰還したという。このあと2人は、この敗北を機に、一体何を思い、どのように行動するのかは分からない。しかし、この2人は「王国のために戦う」という誓いを改めて立て直し、そのために獅子奮迅の日々を送ることになるのは、また別の話に……)  (1/5 01:20:25)