アレイス&ジェフティ

二つの悲願

グレー/アレイス ◆ > おーい雷鏡、いるかー?(と、俺は万事屋雷鏡の扉を開けると……その店の主、俺の弟と……もう1人、女性がそこにいた。その女性を一目見たとき、誰かは検討が着いた……)これはこれはジェフティ司祭。お初にお目にかかります。(と、一応初めて会うのだからしっかりと挨拶をしておこう。)   (1/4 17:39:34)


λ/ジェフティ > 「あら…………………」(声が聞こえて、はっとしてそちらを向く。)「これは、騎士アレイス————…………」(騎士団で見た事がある顔だ。こうして言葉を交わしたのは初めてだが、もしかすれば治療をしたこともあったかもしれない。)「初めまして、アレイスさん。お話には伺っているわ。あなた、雷鏡さんのお兄さんでしたのね。」「お邪魔しているわ。ちょうど、あなたの弟に昼食を振舞ってもらっていたところよ。腕に寄りをかけていただいて…………」「美味しかったわ。」   (1/4 17:48:48)


グレー/アレイス ◆ > そうか。弟が世話になったようで、こちらとしても。(そして、弟の料理をほめてもらって……)おいしいでしょう?雷鏡は傭兵として三国を駆け巡ったから、沢山料理を知っているんですよ。(と、相手にそういった後……俺は恐らく弟が残したメモを確認する……「依頼に行ってくる。」そう一言。その一言で大体察する。)それで、弟とどのようなお話を?(と、相手に聞いてみようか。それは単純に気になったからだ。)   (1/4 18:00:29)


λ/ジェフティ > 「えぇ、立派なことね。舌鼓を打たせて頂いたわ。」(どうやら、彼女の中で相当評価が高かったようで、珍しくいつも不機嫌そうなその表情も珍しく柔らかく微笑んで砕けていた。)「………………。」「お話、ね。」(あなたがそう尋ねるので、少女考えるように顎先に指先をあてがうと)「私の今日の予定とはちょっとズレてしまうけど問題ないかしら………………」「いいわ。」(そう、決断したようにうんと頷くと)「あなたの弟さんにはお話をしてもらったのよ。今までの軌跡、あの人が今までしてきたことを。自らの口から。」(立ち上がると、自らの鞄を漁れば、特別に見せてあげると言って、とある一冊の本を取り出そうか。厳重にびっしりと何かが書かれた鍵で開けなくなっているほどの厳重さだ。)   (1/4 18:15:36)
λ/ジェフティ > 「————の………遺す………あ………いつ……も………太陽の名の下に————」   (1/4 18:16:02)
λ/ジェフティ > (すると、ジェフティは瞳を閉じ、我が子の頭を撫でる母親のように、そって表紙に手のひらを添えると、誰にも聞こえないように小声で何かの詠唱を唱えた。すると、それに共鳴するように鍵が震え、やがてガチャリという音と共に錠が解除される。)「私の目的は、これよ。」(そう言って、あなたに“はじめに”と題された初めのページを見せようか。)   (1/4 18:16:13)


グレー/アレイス ◆ > なになに……(と、俺はその初めに……と書かれた部分を読み始める……その中には、その目的が書かれていて……その一番最初の欄に、我が弟の字が乗っていた。恐らく、その後から、彼女が聞いて書いた、「雷鏡 」が存在するのだろう……)なるほど……(と、俺の中で彼女の考え……想いが染み込んでいく。まるで、砂漠に雨が降るように……)つまり、俺たち「魔術師」の軌跡を残すために……動いているということ……ですか?(と、相手に聞き返そう。)   (1/4 18:20:53)


λ/ジェフティ > 「ぴんぽーん。大正解よ。」(右手の指で丸を象っては、少し上機嫌そうにそう答えて。)「言葉に力が宿るなら、私はその力を後世へと伝える力であって欲しいと信仰しているの。だから、あなたたち、魔術を紡ぐ者達を泡沫の夢で終わらせない為に、私はあなたたちを紡ぎ、伝える。」(そうして開いていた本をパタンと閉じ)「それが私の唯一ある目的でもあり、悲願………“備忘録”。」「その完成に、あなたも協力してくれるかしら。」   (1/4 18:28:55)


グレー/アレイス ◆ > もちろん。後世の人達に自分たちのことを知ってもらえる機会があるのなら、ぜひそれに乗っからせてください。(と、彼はそう答えた後に……語り始める。)まず、恐らく弟が話していなかった、誕生時……そして、何故サバイバル生活を余儀なくすることになったのか……それについて語りましょう。(と、語り始める。……まず、自分たちは祖父母のどちらかがウェンディアの民で、ヨズアの民との間に生まれた、恐らく父が、ヨズアの民の母と結ばれ、更に生まれた子供であることを話す……最初こそは大切に育てられていた。しかし、戦火に巻き込まれ……両親は亡くなり、兄弟は別々に……)   (1/4 19:02:17)
グレー/アレイス ◆ > それが、俺たちのはじまりだったのさ。俺は覚えている。なぜなら、俺は「見聞きしたことをそのまま全て覚える」という特質を持っているから……それじゃあ、俺は何をしていたかって?(そこからは雷鏡とは少し違った人生を語る……毎日誰かの下について、日雇いの仕事をして食いつないでいく……その中で自分は図書館に向かうなどして、早くから知識を蓄える事に必死になっていた。これも、雷鏡と同じように、「生き残りたい、生きたい」という、本能に導かれるように動いていたと語る……そんな日々がずっと続いていた。基礎的なサバイバルの技術はもちろん身につき、最終的にはお金を稼ぐまでもなく、生きていくことが出来るほどに……ただ、それだけでは栄養が偏るからと、時たまお金を稼いで物を買ったり……その都度図書館に寄り、更に学んだことも……)   (1/4 19:02:47)


λ/ジェフティ > (その話は、弟のような荒唐無稽な話ではないが、その分泥臭く自身を磨き続け、ついには成り上がった話であった。永久記憶能力という、自信の刃を研ぎ、研鑽し、学術に身を置いた道は、寧ろジェフティに近く、親近感も湧く。聡い人だと思った。)「あなたは学術に重んじているのね。」「ふふっ、それなら、私も同じね。」(過去の先達が作り上げた比類なき理論の数々に、当時こそ感銘を受けたものだ。あなたは必要だったからこそ身につけたものだが、自ら進んで学徒に身を置く自分とは少し違うのかなと思ったりもした。)「どうかしら、もしよかったら騎士修道会に紹介するわ。まあ、あなたが学徒に身を置く気があるのならという話だけども———」「それは、あなたに任せるわ。」   (1/4 19:19:37)


グレー/アレイス ◆ > いや、俺には多分向かないかもしれないな。でも、考えとくよ。……それにしても、思えば、俺の人生はただひたすらに「生き残る」。このために奔走していた日々だったな。その中で、俺は魔術にであった。俺は、「生き残るためには、これもものにしたい」と思い、魔術について理解を深めることにした……その中で、俺が開花させたのは、「炎」の魔術だったな。(と、彼は語る……そうして、鍛錬し、技術と、言葉とを吸収していく日々。また、強盗に襲われても、身につけた魔術で撃退したりすることもあった……)   (1/4 20:27:17)
グレー/アレイス ◆ > そんな中だ。あの戦争が起こったのは。その戦争が起こっている事を知り……俺は何かに導かれるようにその場所に向かった。そう。今は帝国領土となっている、神島に。その時は、既に戦争は終わっていた……しかし、その後に俺は弟にようやく会えることが出来た。唯一と言っていい、たった1人の肉親に。そこからは、弟に改めてウェンディアで生きるために、字を考えてもらってから、その記憶と、技術を頼りに騎士団に入団して、今も鍛錬を続けているというわけだ。色んな文庫を読み漁りながら、自分の魔術を使った技に組み込めるものはないかと模索しながらな。その結果が、まぁ、見てわかる通り、素足で行動するようになった一つの理由だ。天を舞い、天地を駆け巡る力の発想に至ったり……だとか、自分の魔術を使って攻撃を加速させる事で攻撃自体の威力を上げたり……とかだな。とにかく、努力を常に続けている。(と、俺はそう語ろう。)   (1/4 20:27:38)


λ/ジェフティ > 「あら、そう。なら無理強いはしないわ。」(曰く、自分には性に合わないという。ならば、これ以上の勧誘は無作為だろう。無理に囲って厄介な事になるのもまた問題だ。ジェフティはそんな面倒はごめんだった。)(彼の話は続く————)「炎。」(彼の特徴的な戦いは耳にしている。一見素っ頓狂な術式だけども、彼なりの計算や検算が身をなした、素晴らしい術式であると。炎の魔術は、それそのもの自体の破壊力が高い為、工夫をしない魔術達が多い。彼はその中で、自信の戦法を最大限に活かせるに至った。)(それだけでも敬意を表する。)「怠慢な人間は嫌いよ。でも、あなたはそうじゃないみたい。」「ふふっ————————」「私の周りの人間が、全員あなたのように自信を高め続けられる人間だったらいいのに。」(そうは言っても、無い物ねだりもしてられない。どうしてあの毒婦に誑かされる人間が多いのか………)「(お陰でこっちは火の車よ………)ありがとう。あなたの軌跡、しかと聞き届けたわ。ごめんなさいね、伝えたくない事あったんじゃないかしら。」「でも、あなたのおかげで私の悲願も一歩近づいたわ。」   (1/4 20:48:41)


グレー/アレイス ◆ > いいえ。俺は今までの覚えていることを順を追って話していただけです。……見聞きしたことを例外なく全て覚える……それは、自分の辛い経験や、恐怖も例外なく永遠に自分の中に残り続けること。だからこそ、その恐怖を乗り越えてこそのことだと思います。それに、今の俺には、……悪い噂も聞きますが、団長に対する恋を抱いている。それがあるからこそ、俺は更に努力し続けるのだと。いつか、団長の心を射止めるために……という、「生き残る」というだけでは無い……新たなる目標を持って動けているからこそ、今までの人生と比較して、彩りの見える生き方ができていると俺は思います。(と、自分の全てを語るのだ。それももちろん語るべきなのだろう。)   (1/4 21:08:14)


λ/ジェフティ > 「うぇ、あなたもなの………?」(その、聞きたくなかったと言うか、聞かぬが華だったと言うべきか。まぁ、その華はたった今枯れ落ちたのだけども。)「そ、そ…………。わたしは何も言わないけど、えぇ……………。」(あんの現団長の無駄に腹立つ可愛い顔を思い出して顰蹙しそうになるが、その表情筋を懸命に抑えた。)(賢い人だと思ったのに、あの女の魔の手がここまでも…………!)「ま、まぁ、わかったわ。あなたのその想いは本物なんでしょ。はっ、お熱い事ね、あの子もきっと喜んでいることよ。」「どうでもいいけど、それがあなたの最善だと、私も思うわ。」(その彩りが、色の方じゃなければ良いのだけども。)(なんて疲れたように、額に掌を当てて、頭が痛そうにそう言う様は、諦めた雰囲気のそれだった。)   (1/4 21:21:36)


グレー/アレイス ◆ > だけど、俺の恋心を弟に相談してみると、「お前のはまだ純粋な方だよw」と言われましたがね……(と苦笑する)それが何を意味するか。それはなんとなく察知はしています。しかし、俺はそういう体からの関係というのはまだ。本気で相手の心を射止める……そのための努力をするまでの事です。……まぁ、この話は一旦置いておきましょう。とにかく、俺は俺のやることをやる。その心持ちだけは、いつまでも変わりません。(と、決意を示すようにそういう。実際、目的が変わろうと、そのためにやることは一緒。自分のやることをやっていくこと。それだけだ。)……これが今までの俺であり、そして、これからの俺です。どんな目的であれども、自分のやらなければ行けないことを確実に、堅実に行う。それだけの事です。(そして、一呼吸おいた後に……)お気に召しましたか?(と、相手に聞き返してみようか。)   (1/4 21:28:36)


λ/ジェフティ > 「うーーーーーーん………………。」(立てた人差し指を唇に当てると。)「————————妥協点、ってところかしら。」(なんて、ふんわりと微笑むと、ペンをくるりと回した。)「まぁ、その話は備忘録には載せないでおくわ。だから、今のは聞かなかった事にしてあげる。」「あんたは今の関係に満足してないんでしょ————…………頑張んなさいよ。」「別に、アイツの応援なんてこれっぽっちもしていないけど、私の備忘録に載せるほどの人間は、“カッコいい男”の方がいいじゃない?」(悪戯っぽくそう言えば、立ち上がって、帰る身支度を始めようか。)   (1/4 21:45:22)
λ/ジェフティ > 「だから…………中途半端なアンタのその色恋沙汰は今は書かないどいてあげる。」   (1/4 21:45:40)
λ/ジェフティ > 「いい報告、待ってるわ————」(出口の扉に手をかけ、少しだけ振り向いて、そう言った。これはこれで面白いものが書けるかもしれない。そう考えた末の、それほど期待しちゃいない激励だった。)「お兄さんに伝言任されてくれるかしら。“あなたの料理は美味しかった、ご馳走様”って。それじゃあ、お達者で————」(最後にそう言うと、手をひらひらと振りながら店の外へと出て行っていくだろうか。出入りを知らせる扉の音を、最後に残して、備忘録の主人は去っていった。あなたに、少しばかりのエールを送って。あの団長の困った姿を妄想しながら。)〆【二つの悲願】   (1/4 21:46:18)