リューグナー&セリヤーナ

太陽の下の双影

ゑゐりあん/リューグナー > (戦争の足音が王都にまで広がり、市井の人々もその足音に不安を覚える日々が続く中、王都の端にあるあまり人の寄り付かぬ路地裏に、一人の男が立っていた。コートを羽織り、中折れ帽をかぶったその姿は一見すればただの青年のようにも見えなくはないが、その実態は世界を混沌に陥れんとする化け物であった)そろそろだと思うんですがねぇ   (1/3 22:53:39)
ゑゐりあん/リューグナー > (手に革製のカバンを持ちながら、懐中時計を確認するリューグナー。彼はここで一人の人間を待っていた。現在、シュクロズアリ旅団の中で最も注目されている人物であり、中心的存在であるセリヤーナである。戦争が始まるよりも少し前に接触をしていた二人は、戦争が始まってからは正式な協力関係を築いていた。互いの目的のために互いを利用しあうような穏やかではない関係だが、それでも互いにとってそれは理のあるものであるのは確かであった。そんな中、リューグナーはセリヤーナにコンタクトを取った。彼女が王国に来ていることを聞きつけた彼は、彼女の元に一枚の手紙を送ったのだ。簡単に言えば、指定した時刻に指定した場所で会おうというものである。その指定した場所がこの路地裏であり、指定した時刻と言うのが人々が寝静まる深夜と言うわけであった)   (1/3 22:53:46)


フルディア/セリヤーナ > 「こんな影も見えない夜中に呼び出すとは自信があるんだね。それとも夜闇はすべてキミの味方ということかな?」(人気のない路地裏だ。密談にはうってつけ。今度はいったいどんな用事なのやら。とはいえこうやって呼び出しに応じる程度にはこちらにとってもこの密談には利用価値がある。)「相変わらずいかにも怪しい人です、といった風体だね。森であった時には都のほうが似合うといった気がするけど、撤回するよ。」(肩をすくめて軽口をたたく。まぁこれもおおよそいつものことだ。)「さてこんなところで長話もなんだし、さっそく要件を聞こうか。今回は何を企んでるのかな?」   (1/3 23:03:02)


ゑゐりあん/リューグナー > おやおや、何を勘違いしているのやら。影が存在しないことなどありえないのですよ。わずかな月光でも影は生じますからねぇ。影をなくすには、この世を消さねばならぬのですよ(現れた目的の人物の言葉に軽口で返すリューグナー。光があれば影が差す。しかし人は光を求めずにはいられぬのだ。ならば常に影が生じるのもまた必然なのである)お褒めにいただき光栄ですねぇ。どうにも同じ服ばかりでは飽きるかと思いまして、少々イメチェンをねぇ(そう言ってコートを翻しつつ彼女に近づき、まずは鞄を渡す)   (1/3 23:15:17)
ゑゐりあん/リューグナー > まずはこれを。フェニクス騎士団に在籍する騎士を始めとした人員のリストです。百騎長様に指示をして、騎士団が保管している資料を写したものです。十分に信頼に置けるものかと(その中身は、フェニクス騎士団に在籍する者のリストだった。騎士はもちろん、機械技師や司祭、整備士や密偵に至るまで、本来流出してはならぬはずの情報が記されたものであった。それがリューグナーにできるのも、彼が騎士団の深いところまで侵入しているからであった)それともう一つ…、とても興味深い話がありましてねぇ(とリューグナーは笑みを浮かべる。その笑みは酷く歪んでおり、狂喜に酔いしれているかのようだった)   (1/3 23:15:24)


フルディア/セリヤーナ > 「なるほどね…覚えておくよ。」(彼の異能のほどを知りたくてカマかけたのだが、やはり自分の魔術とはよりどころとするものが異なるのだろう。)「ふぅん…またずいぶん思い切ったことを…」(ぱらぱらと流し見するには多すぎる量だ。)「使い途の多そうな内容だね…あとでゆっくり確認させてもらうことにするよ。」(紙の束をバックパックに押し込んで、革鞄は彼に返した。)「ずいぶんもったいつけるじゃないか。ここはウェンディアだよ?回りくどいのは無しにしてほしいな?」(彼がそういう顔をするときは、ろくなことがない。今回は何を言い出すのやら。)   (1/3 23:31:14)


ゑゐりあん/リューグナー > あぁ申し訳ない。遠回しな言い方は尊華の方でしたねぇ(そう言うとリューグナーは彼女の耳元に口元を近づけ、囁くように驚くべき情報を告げる)先日、王国が帝國からガーラを奪取しましたが、実はこれ本当に手に入れたい土地ではないのです(それは、トールから入手した情報である。彼曰く、副団長にも話していないらしいその情報。それを掴んでいるというのはかなり強力なカードとなる)騎士団長はあのままシントも奪い、その後ガーラとシントを交渉材料としてミトラとスーリを手に入れようと画策しているそうです   (1/3 23:47:52)
ゑゐりあん/リューグナー > (騎士団長ヘスティアがまだトール以外に話していないこの作戦。トールは随分と言い出すのを渋ったが、それでも言った。あの場にリューグナーはいなかったわけだが、それでもトールのある程度の動向は理解している。少なくともヘスティアがトールと二人だけで何かを話した…という情報までなら簡単に手に入るのだ。ならばあとは簡単。もし、リューグナーに何も話さなかったとしてもその後に事が起きれば、トールがその時隠していたという事実にたどり着く。そうなればもうこちらのものである。子供たちを殺せばいいのだから。だからもし黙っていたとしてもそれは子供たちの寿命が少しだけ延びるに過ぎない。それに実直なトールである。子供たちの命というあまりにも重すぎる対価がある以上嘘をつくこともできないのだ。これほどまでに操りやすい駒はそうそうない。リューグナーはトールと接するときに、常に笑いをこらえているほどであった)   (1/3 23:48:05)


フルディア/セリヤーナ > (顔を寄せるリューグナーにハエを払うかのようにしっしっと手を振って遠ざけつつも、その情報はなかなかに面白かった。)「へぇー?ずいぶん無鉄砲なひとが指揮を執ってるみたいだね。さっさとホーリアを取りにくればそんな回りくどいことをせずに済んだのに。…うん、今回は今までで一番面白い情報だったよ。さてこちらからも頼みたいことがあるんだ。キミが懇意にしている百騎長さんに、ボクと騎士団が交渉する場を用意するように頼んでほしいんだ。できれば団長さんと話ができれば一番いい。そうでなくとも決定権のある上層部であってほしいな。」(情報をもらっておいてさらに頼み事。呼び出されたのがこちらであるとはいっても、さすがにこちらが"もらいすぎ"だ。)「…で、見返りに何が欲しい?あいにく現状そう大層なものは持ち合わせていないんだけど…ある程度は努力しよう。」   (1/4 00:07:56)


ゑゐりあん/リューグナー > あなた方も、どうして王国側がミトラではなくてガーラを手に入れたか不思議だったことでしょう?これが有益な情報になったようで幸いですよ(払われると苦笑しつつ彼女から離れるリューグナー。随分な対応ではあるが、まぁそんなものだろう。別に気にすることではないのだから。すると、今度は相手側からとある頼みごとをしてきた)ほう?騎士団との交渉…ですか。なるほどなるほど(騎士団との交渉とは、これまた随分と大胆に出るものである。やはり化け物である自分と対等に渡り合うのだから、そのくらいの大胆さは当たり前…ということだろうか)わかりました。百騎長様に"お願い"しておきますよ。お安い御用ですとも   (1/4 00:19:19)
ゑゐりあん/リューグナー > (現状ヨズアは何とか盛り返してはいるが、それでもまだまだ戦力的には大国に劣る。利用価値のあるヨズアに今消えてもらっては困るのだ。そんな中で、四分の一を掌握したと言っても過言ではない騎士団と同盟を組むのはリューグナーにとっては好都合である。自分の影響下にある二つの勢力を持って、まずは厄介な帝國を潰すとしよう。その後に王国とヨズアをじっくりと弱らせればいい。何、手段はいくらでもあるのだから焦る必要はない)見返り、そうですねぇ(流石にこちらも提供しすぎなので何か見返りをもらおうとした矢先、向こうから提案をしてくれた。これは好都合だと思いつつも、まるで"見返りなんてもらうつもりなかったのに~"という雰囲気を出しつつ少し思案をするリューグナー)   (1/4 00:19:29)
ゑゐりあん/リューグナー > …では、そちらから少しばかり人員を割いていただきましょう。帝國に何人か潜らせてください。騎士団側の情報掌握は問題ありませんが、帝國側の情報把握はまだ不完全です。いくら影を潜航できる私とは言え、王国と帝國を行き来するのは一苦労です。ですから、帝國の情報収集をあなた方にお任せしたい。そうすれば、王国側の情報集めにも随分と集中できることでしょうしねぇ(リューグナーは笑顔を浮かべたままそう言った。自分の力さえあれば帝國の情報もそこそこ深いところまで探ることは可能だが、それでも時間がかかりすぎるのが欠点である。トールが変な気を起こさないか監視をする必要もあるし、最近はもっぱら王国にいてばかりである。故に、彼らに協力してもらおうというわけだ)   (1/4 00:19:38)


フルディア/セリヤーナ > 「そうだね、血の気が多くて先走って突っ込んでいくだけの力はあるけど、策に溺れるタイプらしいというのはとっても有益な情報だ。あの名簿からはそんなことわからないからね。」(くつくつと笑いながら言葉を返す。)「ありがとう、頼んだよ。…でも言ったろう、旅団は個人主義だって。ボクは他のメンバーになにか指示を出せるような立場にはないんだよ。悪いけどそれはわかってくれ。」(申し訳なさそうに肩をすくめる。)「そうだな…少ししたら、ボクは帝国と交渉するつもりでいるよ。その時の内容はキミに教えるし、できる限り内情も探ってくる。これでどうかな。」(あごに手を当てて考えながら交渉する。)「あぁ、そうだ。この前アガンに攻めてきた隊長はそこそこ強かったね。たしかリンドウと名乗っていた。炎を扱う魔術師だ。一兵卒って感じの隊服だったけど、雰囲気は手練れだったよ。…うん、手持ちの情報はこんな程度さ。これからに期待してくれ。…あぁそうそう、いいことを教えてあげる。」(リューグナーの表情を伺いつつ、もう一つ言葉を付け加える。)「ボクは尊華よりもウェンディアの方が嫌いだ。」   (1/4 00:36:12)


ゑゐりあん/リューグナー > いやいや、最近はヨズアの民たちも随分と団結しているようですしねぇ。可能であれば…でよろしいですよ。そもそも私は見返りなんて求めていませんしねぇ(えらく白々しい態度でそう言うリューグナー。すると、更にセリヤーナは驚きの情報を伝えた)ほぅ?帝國側と…ですか?(まさかの事実である。王国側だけでなく帝國側とも交渉をするとは…。一体何を考えているというのであろうか)…わかりました。その時はよろしくお願いしますよ   (1/4 00:48:25)
ゑゐりあん/リューグナー > (情報集めも満足にできないくせに、帝國と交渉をするだって?馬鹿々々しい。随分と豪勢じゃないか。まぁいい。こんな一枚岩にも慣れぬ中途半端な奴らに俺の計画が阻まれるはずはない。道端の石ころ同然のお前たちを俺が拾ってやったのだ。せいぜい頑張ればいいさ)そう言えばそんな話を聞きましたねぇ。一兵卒相手に騎士団長が敗北したとか。そう考えれば、やはり帝國の戦力は恐ろしいですねぇ(それか騎士団があまりにも弱いか。もしくは、両方か。ともかく、帝國は早めに消すべきなのは間違いないだろう。二つが手を組んでいるうちに早めに消さねば…。そう思っていると、良いことを教えてあげる、と言われ「なんでしょう?」と返し聞いてみると、ウェンディアのほうが嫌いだ、なんて言い始めた)   (1/4 00:48:37)
ゑゐりあん/リューグナー > わざわざ嫌いな相手と交渉…ですか。もしそれが本当ならば、帝國側と先に交渉すべきではないのですか?わざわざ嫌いな方と先に交渉したところで、もう一方にあまりいい印象を与えないだけですよ?(じっとセリヤーナを見据えるリューグナー。何を考えている。この女。リューグナーは少しだけ慎重になった。このセリヤーナと言う女、どういうつもりなのだ)   (1/4 00:48:58)


フルディア/セリヤーナ > (まぁ見返りを求めてないっていうのは嘘だろうな、と内心思っている。お互い利用しあうだけの関係で、見返りを求めないなんて逆に胡散臭い。)「うん、その時にはよろしくね。まぁでも勝負は時の運と言うし、それだけで帝国軍の戦力を推し量ろうというのは早計だろうけどね。」(付け加えた言葉を最後に、帰り支度を始める。貰った紙の束がバックパックにあることを確認して背負いあげる。)「ふふ、ご忠告ありがとう。でもボクにも考えというものはあるのさ。無鉄砲な団長のせいで若干予想外のことも起きてるけど、少なくとも次の交渉には追い風さ。内容は百騎長殿にでも聞いてみるといい。…さ、これ以上何もなければボクはもう帰るよ。夜の見回りに目を付けられでもしたら面倒だからね。」(訝しむような視線には答えることなく背を向ける。)「おやすみ。」   (1/4 01:22:31)


ゑゐりあん/リューグナー > えぇ。その時は…ね(彼女が帰り支度するのを笑顔で見守るリューグナー。やはり何を考えているのかわからない。ヨズアの民自体はあまり脅威ではないが、目の前のこの女は気を付けねばなさそうである)えぇ。あの騎士団長の行動には驚かされますよ。騎士団長も、警戒しておいたほうが良いでしょうねぇ。まぁ、どうやらあの団長は"私の"百騎長様に信頼を置いているようですし、しばらくは警戒させていただきましょうかねぇ(ガーラ侵攻を始め、あの騎士団長。どうやらただの色目を使うだけしかできぬ無鉄砲な馬鹿ではなさそうだ。一兵卒に負けるほどだから戦闘の実力はかなり低そうだが、それを補えるほどの立案能力を持っている。彼女の動向には目を光らせる必要があるだろう)   (1/4 12:55:24)
ゑゐりあん/リューグナー > ほぅ、追い風…ですか。…まぁ、期待させていただきますよ(ともかく、まずは様子見だ。目の前の女が動いた後に自分は行動すればいい。今はまだそれで事足りる。せいぜい、頑張ってもらうことにしましょうかねぇ)えぇ、おやすみなさい(彼女が去るのを確認したのち、リューグナーもまた足元の影に沈みその姿を消した。太陽の国とも呼ばれるウェンディア王国。だが強い光が差す場所には強い影ができるのだ。気を付けたほうがよろしいですよ。もうじき、影が光を飲み込むことになりますからねぇ)【太陽の下の双影】   (1/4 12:55:31)