雷鏡&ジェフティ

数奇な過去、当たり前の為の未来

グレー/雷鏡 ◆ > さて……(と、彼はお昼ご飯を作り終えて、それを1階に持ってきて食べ始める。今日のお昼ご飯は、牡蠣の味噌煮込みうどん。最近の彼のお気に入りの料理だ。いつの頃か、この味を知った時にこの味を再現することを夢見て、ようやく数週間前に再現に成功した料理だ。これでようやっと数少ないお品書きにもうひと品、加えることが出来る……そして、それをお客さんが来ると踏んで……と言うかなんとなくの感覚で3人分作っておいた。そのうちの一人分は居候であり、自分の弟子でもあるコーフに作り置きしておくのだ。)いただにまーす。(と、そのうどんをすすり始める。今回はアレンジとして、お餅を入れてみたのだが、これはこれでいける。)   (1/3 00:08:54)


λ/ジェフティ > 「あー…………えー……………んー………………」「…………………………………。」(凛と咲く花の如き少女が歩いていた。)(シワ一つない仕事着を着こなし、可愛らしさというより、厳格な雰囲気を纏った身格好だった。)(そんな彼女はどういう訳か、困り顔。)「はあ。」(地図と道を、視線が行ったり来たり。彼女は変化が苦手だった。)(今もなお革新を続ける技術革命の真っ只中に置かれている王都は、戦時中であるにも関わらず、都市開発で街の中がどんどん変わっていく。)(その目まぐるしい変化のせいあってか、ジェフティは地図の紙面と睨めっこをする羽目に陥っていた。)ㅤㅤㅤ(目的は、とあるお店の店主だ。)「ここ………………かしら。」(漸く四苦八苦を乗り越えて辿り着いた頃にはお昼時だったからだろうか。何やら香ばしい良い匂いがする。この馨しい鼻腔を擽る匂いは、覚えがあった。再戦前、尊華に使者として訪れた際に、フェスティバルの会場を包み込んでいた匂いに似ている。)「あー、ごめんくださーい。ごめんくださーい。ライキョウさんは御在宅ですかー?」   (1/3 00:21:56)


グレー/雷鏡 ◆ > はいはいー。セールスなら逆に俺がセールス返ししてやるぜー。(なんて冗談を吐きながら、その箸を持ちながら相手にむく……見ると、聖フィニクス騎士団の司祭の装いをした、恐らく自分よりも1つ下の女性がそこにたっていた。「ああー……セールスの下りはするんじゃなかったな……」と思いながら、相手の前に立つ。そうすると、その慎重にあなたは驚くかもしれない……)どうも。んで、なんか依頼なのか?(と相手に聞いてみようか。)   (1/3 00:27:41)


λ/ジェフティ > 「ごめんください。突然の訪問ごめんなさい。昼食中だったかしら。」(なんて言っているが、本当は朝に着く予定が迷子の罠に嵌り、結局お昼になったという経緯は、胸の奥にしまって置いてそっと鍵をかけた。)「そんなところね————————」「ライキョウさん。あなたに用があって来たのです。もしお邪魔だったら時間を改めるけども、如何?」   (1/3 00:34:58)


グレー/雷鏡 ◆ > 別に構わんとも。なんなら俺の作った昼飯でもご馳走しよう。ちょうど2人分作ってあるのさ。(と、彼は中に入るように促した後に、3階に向かい、器にその牡蠣の味噌煮込みうどんをよそって降りてくる……)はいよ。店主の気まぐれサービス、ご堪能あれ。(と、相手にそう言いながら出して見せようか。お箸もそばに置いておく……)ところで、依頼なら用件によるがお金もらうぜ?まぁ、話すだけなら特に苦労って訳でもないから金は取らんけどな。(と、相手に予め断って置く。そうしてその味噌煮込みの香りがあなたの鼻をくすぐることだろう。)   (1/3 00:38:50)


λ/ジェフティ > 「あら、これはご丁寧に。気を使わなくて良いのよ。押しかけちゃったものだから……………」(とは言うものの、その途端、彼女の腹からキュルキュルと音が鳴った。部屋の中に充満するこの匂いのせいだ。朝を抜いて昼に食べる予定だったから、迷子のせいで予定が狂い、食事を抜いたツケが今匂いによってトリガーを引かれた。)(何とも言えない表情をしてから、珍しく頬を赤らめては)「今の聞かなかったことにしてちょうだいって依頼には、何枚金貨が必要かしら————————」(はあ、と息を吐いてからあなたの用意してくれた席に腰掛ける事にする。)「あら、食事様式は尊華文化なのね。この料理、尊華の料理なのかしら。」   (1/3 00:48:50)


グレー/雷鏡 ◆ > ははは!おいおい!腹の音なんて誰でもなるもんだぜ?それに、腹が減ってはなんとやらだ。食事はちゃんと取った方がいいぜ?(と、相手に返そう。そして、聞かなかったことに関してはそれはいったん置いとくとして)ああ。まぁ、俺は以前は傭兵やってて三国をみっちり回ってたんだが、その中で感動した料理を再現してみた……ってやつだな。他にも色んな料理を提供してるのさ……恐らく名は知っているだろうから、まぁ自己紹介も簡潔に……万事屋の店主、雷鏡だ。お金があればなんでもやる、いわゆる何でも屋さ。(と、相手に名刺を渡した…その中には分かりやすく名前とやってる事が簡潔に書かれていた。字の崩れ具合からみるに、どうやらハンドメイドらしい)まぁ、最近はその一番下に書いてある、「戦争の参加」の依頼はそんなに来ないし、暗殺の依頼もなかなか来ない。だからまぁ、色んな料理を提供したり、薬を売ったり、置物のオーダーを賜ったりもするわけだ。(と、話していこうか。)んで、そんな俺にどんな依頼だ?(と改めて聞いてみよう。)   (1/3 01:00:44)


λ/ジェフティ > 「たっ、体型維持よ————!あなたのその男臭い脳味噌には無い苦労が女の子にはあるのよ。」(と、あなたの優しい誘いの手も、持ち前の気の強さのせいで振り払ってしまう。)(その強かさは、時に悪い方向にも向いてしまう。今回はまさにその典型例だ。)「もうその話はいいのよ。あなたの寛容さに感謝しましょう。————いただきます。」(箸を手に取り、その牡蠣を摘んだ。照り輝くよく肥えた牡蠣の剥き身だ。身のプリプリとした、摘んだ箸を跳ね返す様な程よい弾力は、口に入れる前から用意に食感を想像できた。白湯気の立つそれを恐る恐る口に運んだ。)「…………っ。ん」(一回、噛む。最初に少女の磯の香りが口の中に広がってから、濃厚で豊かな牡蠣特有の風味が、よく染み込んだ厳選された素材で作られた煮込み汁と二重奏を繰り広げる。箸で摘んだ時からわかっていた食感は、押し当てる歯を弾いて押し返すほどで、それがぷりっぷりの食感の肝であった。)「————————おいしい。」「あたたかい。」(暖かい料理を口にしたのはいつぶりだろう。)「満たされる気分になるわ……………。空腹だけじゃなくて、心も満たされる様な————」   (1/3 01:30:05)
λ/ジェフティ > (興味深い事が起きた。ただの食事だと思っていた事情に)ㅤㅤㅤ「不思議ね。」「不思議…………………」「不思議だわ。」(興味深い。)「まるで、魔術ね。」(うどん。本家、尊家料理の総本山である店でで食べたうどんと欠損が無いくらいに、迫る味だ。きっと、それは、舌で感じ取れるもの以外も感じ取っていて。)「他人が作った料理って、こんなあったかいものだったのね————」「知らなかった。」(と、素直に、感想を、ぽつりと零した。)「依頼………?」「ああ、依頼。依頼ね。」(放心していたのか、本来の目的である筈だったそれを思い出した様にして)ㅤㅤㅤ「では、お望みの通り単刀直入で言うわね。」「あなたの事を、ライキョウという人間の全てを教えてほしい。私だけの悲願…………【備忘録】完成のために。」   (1/3 01:30:15)


グレー/雷鏡 ◆ > まぁでも、体型維持のために体調を崩しちゃァ元も子もないからな。そこんとこだけは上手くやれよ?(と、相手にアドバイスをした後に……相手が、美味しい……!と言ってくれたので。)だろ?再現するのに結構時間はかかったが、会心の出来だぜ?(と、相手にそういった後……相手が内容を話し始める……)なるほど。俺の半生について語ってくれ……とな。お安い御用さ。料理を提供して、うまい美味いと喜んで食べてくれることが嬉しいからな。それを報酬としてカウントしとくよ。……それじゃ、何から話したもんかなぁ……まずは、この店を開くに至った経緯を話すのもそうだが……まずは得意なことからかな。俺の特技は抜刀術。まぁ、これは実際に見てもらった方が早いか。   (1/3 01:42:25)
グレー/雷鏡 ◆ > (と、彼は丸太を用意する……ついでに、毎日の注文の作業もここでやっておけばいいだろう。)ちなみに、これが今回切り出すのはこれだ。(と、サンプル品を取り出して、相手に渡した。そして、刀を腰に提げ……集中力を高める。見ると、凄まじいオーラを放った次の瞬間…既に彼は丸太を通り過ぎ……そして、丸太が切られた。その形は彼女に渡した星座のサンプルと全く同じの……)そう。俺の抜刀術は、「速く、鋭く、正確に」に重きを置くのさ。ここまでに至るまでに、まずは俺のこの店の開設までの流れを聞いて欲しい。(と、相手にそう言おうか。)   (1/3 01:42:37)


λ/ジェフティ > 「ご忠告どーも。弁えてるわよ。その、今日は、ちょっと上手くいかなかったの…………それだけ」(と、ぽつりと明かす。迷子になってたなんて、口が裂けても言えないのだから。察しのいいあなたなら、彼女がもうこの話をしたがっていない事を何となく察するかもしれないね。)「それは望ましい。是非、聞かせて頂戴。それがあなたの最善ね。」(そういうと、彼の話が始まった。実際にわかりやすくアクションを混ぜ、例で見せた剣技も卓越され、それ自体が洗練された見事なものだ。)(ジェフティは、それをポケットから取り出したメモ帳に、特技である【速筆】で何やらメモしていく。めぼしいトピックは逃さない)「ええ、続けて。」   (1/3 01:59:27)


グレー/雷鏡 ◆ > まぁ……話し始めると長くなるから、この話は兄貴以外にはなかなかしてこなかったが……(と、言う導入で始まった。彼の半生を聞いていると、ほんとに色んなことが起こった人生と結論づけることは容易いだろう。サバイバル初期の頃は葉っぱと棒を組みあわせただけの質素なものだったが、営業をこなすうちに、当時の騎士団長や、今の万騎長、まぁ当時は千騎長だった訳だが、その2人と出会ったおかげで営業がしやすくなった。しかし、ホーリア攻城にヨズア、もといシュクロズア旅団側に雇われて参戦したこと……ちょうど「命の水」の事件の中でそれに参戦したり……言葉の追求者「ビナ」との邂逅……そして、自らの罪……そして、特効薬の研究に携わり、ついに完成。初恋は儚く散るも、気にせず過ごしていき……)   (1/3 02:10:21)
グレー/雷鏡 ◆ > あの戦争のあとは兄貴と再会した、ある意味運命的なものでもあるよな……(と、シュクロズアとの戦いも……それによる、生き別れた兄弟との再会、そして、従業員を雇うことになったり、で……)んで、現在に至るって訳だ。 (と、彼は全てを話した……そして、今は自己紹介の時も話したが、薬を売る、料理の提供が収入のひとつになっているということも。)   (1/3 02:10:58)


λ/ジェフティ > (彼が語ったのは、およそ、俄には信じがたい半生の話だ。)(まるで子供に読み聞かせする冒険活劇)(ノンフィクションとは思えない出来事の数。数奇な運命にあると言える。)(ジェフティは数度頷きながら、もっぱらメモ帳に、彼の話を書き留め続けていた。)「………興味深い。」「……………」「私の目的を知らせないまま、あなたは語り始めた。随分信用されてるものと思ったから何も言わなかったものの、今、言おう。」(それは、ジェフティという少女の原点。)「この依頼はね。あなただけにしたものじゃ無いわ。」「ズバリ、あなたにこの話を依頼したのは何故か。何に使うのか、得た情報をいったいどうするか………」「『時代の波に埋もれる、私が後世にいつまでも遺したいと思った人を書き留め、それを後の世に言葉として伝える』。そんな『備忘録』の完成へと導くため。」「あなたの話は、備忘録に私の言葉によって編纂され、後の無知なる人々に伝えられる。私の目的は、それよ。」   (1/3 02:29:56)


グレー/雷鏡 ◆ > なるほど?つまるところ、お前は俺を含めた人達の軌跡を、後世に残すために動いているって訳だな?(と、相手にそうポイントをまとめて聞き返してみようか。そして、彼は1呼吸おいた後にこう話す……)俺の今までの半生は半端なく色んな出来事が起こってきた。ぶっちゃけ、もう人の人生2週くらいしたんじゃないかというくらいまで、濃厚すぎる人生を送っていることは確かだ。なんなら、今死んでも何も悔いはないだろう。とある点を除けばな。(と、彼はそういう。実際、あなたも聞いた通り、彼の半生は既に多くのことが絡んでいることは確か。しかし、彼の言うとある点とは……)それ即ち、「恋」だとか、「愛」について、更に俺自身がそれらを深く理解し……そして、それを成就させること。これが俺が恐らく唯一やり残している事だ。(と、相手にそう言おうか。)   (1/3 02:38:10)


λ/ジェフティ > 「噛み砕くとそういうことになるかな。」「物分かりがよくてストレスフリーね。」(そんな、もうお腹いっぱいなのだが、ダメ押しと言わんばかりに、最後にそう彼は告げた。)(人とは全く違う人生。あまりにも常識から外れた人生のせいで、常識に身の回りにある事が疎いのだと。)「愛………………」(そして、それはジェフティは同感だった。)「奇遇ね、私もよ。」「告白してくれる人も多かったのだけど、でも私、他人に時間を使いたく無いのよね…………わからないかしら?この気持ちは。」   (1/3 02:45:28)


グレー/雷鏡 ◆ > まぁ、俺に関してはこれからその事についてゆっくりと考えていくんだがな……(と、その話を終えた後に、彼は残りの出汁を飲みきり、なにやら出発の準備をする。)依頼の品を届ける用事が終わってから、になるがな。(と、彼は笑顔を浮かべながら、その扉を開けようか。どうやら、彼は色んな依頼を受けていたようで……その時間になったため、彼は出発したのだろう。とにかく、彼の半生は彼によって語られ……彼のこれからの展望も、あなたは耳にした。その過去と未来、そして、それを繋ぐ架け橋となる現在を、どのようにして後世に伝えるのかは、あなた次第だ。)それじゃ、お前も頑張れよ。(と、彼はそう言い残し、去っていく。)【数奇な過去、当たり前の為の未来】   (1/3 02:53:29)