ヘスティア&トール

人の上に立つということ

マリア/ヘスティア > (ヨズア暦30680年、1月1日。ガーラ。騎士団の一行は夜明けに咆哮し、勝鬨をあげる。太陽神が微笑んだのだ。)「……」(煙で潰された喉をいたわりながら、陣幕の中で微笑んだ。『やったね、百騎長――』目線と仕草で撤退を命じ、聖フィニクス騎士団は凱旋に向けて引き上げとなる。)(1/2,夜。ヘスティアの痛みを取り去ろうと気遣ってか、身体を治療しようと必死になってくれる司祭に、『喉を先に』と命じたおかげで声は随分と出せるようになった。まずは喋る事ができるようになるのが先決。それが果たされれば、向かうところはひとつだ。野営中、簡易的な松葉杖をついて団長自ら赴くのは、百騎長・トールのテントだった。)「……百騎長、労いが遅くなってしまいましたね。あなたと二人きりで話したい事があるので訪ねました。疲れているところ、ごめんなさいね。……今、平気?」   (1/2 23:47:40)


ゑゐりあん/トール > ………(戦いに勝利してから一日が経過した日の夜。トールは自身のテントで上半身裸の状態で右半身を包帯で覆い、一枚の紙きれを見ていた。「勝て」。ただそう書かれた紙をトールはじっと見つめていた。竜灯とかいう尊華の軍人との戦闘で指示通りに勝利を収めることはできた。…が、もし負けていたらと考えるとぞっとする。きっと奴は本当に子供たちを殺すだろう。戦場でいろんな人間を見てきたが、あぁいうタイプの存在は他人の命をまるで雑草を摘むかのように刈り取ってゆく。トールの騎士としての勘がそう告げていた。実際確信はあったし、だからこそ全力で戦いを挑んだのだ。しかし、やはり彼を殺すことはしなかった。できなかった。   (1/2 23:59:34)
ゑゐりあん/トール > 自分が護るものの為に戦っていることが痛いほど理解できている以上、彼にも理由があって戦っていることを理解していたのだ。だからこそ殺せなかった。彼の顔に、大切な人の面影を感じたのだ。恋人か、婚約者か、あるいは家族か。ともかく、竜灯にはそう言った存在がいるのだと肌で感じた。だからこそ降伏するように勧告したし、最後の攻撃も致命傷を与えることはなかった。そのことについてリューグナーは何も言わなかったが、今後もこういうことがあれば枷になることは必至である。自分のどうしようもない甘さ。それをどうにかせねば…。そんなことをただただ思案していると、己のテントの外から声が聞こえた)   (1/2 23:59:37)
ゑゐりあん/トール > だ…団長…!?(騎士団長ヘスティアだった。確か彼女は煙で喉をやられていたはずだが、もう大丈夫なのだろうか?しかし、彼女から話したいことがあると言われた以上断わるわけにはいかない。トールは紙切れをしまい、テントの入口へと赴いて彼女を迎えた)団長、大丈夫ですか?あまり無理をしないでください…(そう言って彼女に肩を貸そうとするトール。年下とはいえ彼女は自分の上司なのだ。彼女の面子もある。年下であろうと敬語は使うし傷を押しても肩を貸す。それがトールと言う男である)   (1/2 23:59:54)


マリア/ヘスティア > 「……えへへ、入れてくれる?」(トールの肩を借りて身体を預け、テントの中に進んで、幕を下げてもらえるように視線で合図を送ると、テントの中へと座り込む。)「……百騎長、私の期待に答えてくれて本当にありがとう。ガーラの領地配分についてはおいおい副団長と話し合って決めます。まずはあなたに労いをしたくて。……お疲れ様、ああ、こんなに怪我して。……強かったですね。」(リンドウと名乗る男は強かった。だけど、我が聖フィニクス騎士団の百騎長も。今はあなたの勝利が誇らしく、ヘスティアはその場で両手を広げてあなたに喝采を送ろうとした。)「挨拶のハグくらい良いでしょう?本当は飛びつきたいくらいだけど、この足ですから。……さ、いらっしゃい。」(とにかく、戦いから開放されてリラックスする時間が彼には必要だろう。そこには、気恥ずかしさがあろうが関係ないと言ったある種の圧があった。)   (1/3 00:26:22)
マリア/ヘスティア > 「……あなたは私と違って、あまり戦いを好まないようですね。リンドウとの戦いぶりはずっと見ていました。辛い戦いをさせてしまってごめんなさい。……エクレの事は、団長として私も耳にしています。よく休みをとってカイナントに行っている事、知らないと思いましたか?」(トールをここまで上り詰めさせたのが故郷の存在なのだとしたら、それが聞く所による”護るべきもの”というやつなのだろうか。ヘスティアは護るものがないからこそ戦いに命を捧げられると思っているところがあるゆえに複雑だった。それについての話題は、この後の凱旋でアレイスという騎士からも聞く事になるのだが……――今はまだ、知らない話。)   (1/3 00:26:28)


ゑゐりあん/トール > (彼女を支えつつ中へと進ませ地面に座らせる。すると彼女はトールに対してねぎらいの言葉をかけてきた)いえ、騎士として当然のことです。それに団長からの直々の指名でしたので(恭しく頭を下げるトール。やはり彼女は素晴らしい。明らかに年下とは思えぬオーラである。しっかりと団長としての風格を持っている。しかし、こんな風にならざるを得ない状況を作ってしまったのは自分ら年上の世代の責任である。本来ならもっと恋愛やら友情やらを謳歌して生きていただろうに…。なんて考えていると、彼女は自分にハグを求めてきた。トールにとって年下というのはそれだけで弟や妹と同意義になってしまうため、彼女にハグをすることは別段恥ずかしいことでもなかった。故に、遠慮することなく彼女にハグをするトール。   (1/3 00:37:33)
ゑゐりあん/トール > 上裸であるため彼女の体温を直に感じ、人肌の温もりを久々に堪能していると、彼女がエクレのことについて触れる。その時思わず心臓が跳ねたが、あくまでも平静を装うトール。決して他人にリューグナーとの密約を気付かれてはいけないのだ。自分から話さずとも相手が察した時点で子供の命が消えてしまう。だからこそ、トールは必死に平静を装った)…流石ですね団長。部下のことをよく見ていらっしゃる。…でも、あれが俺の生きがいなんです。あれを護る為なら"何だってします"よ(なんて言うトール。何だってしますという言葉が少しだけ震えてしまったのは、きっと上裸で居たため体が冷えてしまったからだろう)   (1/3 00:37:43)


マリア/ヘスティア > 「……大丈夫、いいんですよ。」(”何だってしますよ”と言った声が上ずっているのを聞き逃さず、片手であなたを抱きしめたままヘスティアはくしゃ、と金の髪を撫でた。)「今は私と二人きり、そう無理して熱らなくても……故郷の為に戦い続ける心優しいあなたの事を知っていながら辛い戦いをさせてしまった事を言っているの。……息を吐いて、リラックスして下さい、百騎長。」   (1/3 01:04:43)
マリア/ヘスティア > (もう一度ぎゅ、とトールを抱きしめてから、ゆっくりと肩を押して離れる。トールの気持ちに共感できるバックグラウンドが自分にないからといって、まったく理解できない話でもないし、何より彼がエクレという孤児院が彼の士気を左右するならば、きちんと汲み取ってフォローしなければいけないだろう。またあんなふうにこき使われたら命がいくつあっても足りないと思わせ、騎士団から気持ちを離れさせる訳にはいかないからだ。)「……でも、勝ってくれた。あなたを手駒にした私についてどう思っていようが構いませんから、恨みなら買います。でも、騎士団長として釈明はさせていただきましょう。何故元王国領のミトラやスーリの奪還作戦や共同出兵であったはずのシントではなく、ガーラ攻城を決行したのか。……聞きたいでしょ?」(ヘスティアはポケットから大陸の地図を取り出し、あなたの前に広げた。)   (1/3 01:04:55)
マリア/ヘスティア > 「……ガーラはエイゴウに隣接しています。失敗に終わったけれど同じくエイゴウに隣接するサンホーリの前哨基地も攻めたばかり。これは、ウェンディア聖騎士団からの宣戦布告。帝国は今焦っているでしょう。”話しが通じる相手ではない”と。」(先代団長は賢く、思慮深い人だった。少なくとも尊華にとってヘスティアよりは話しが通じる相手だったに違いない。だが、だからこそ悪く言えばなめられてしまったのだとヘスティアは思っていた。)   (1/3 01:05:13)
マリア/ヘスティア > 「……三年前足元を見て丸め込まれ、戦いもせず弱みに漬け込んでミトラを奪われた時の悔しさは騎士として思うところがありました。でも、これを個人感情だと思わないで。あなたにとってカイナントが故郷であるのと同じように、ミトラやスーリも多くのウェンディア人の故郷なの。……我らが聖フィニクス騎士団は、騎士団だけではなく、ウェンディア国民と心を一つにしなくてはいけないのです。……それがどうしてガーラをとる話と関係するのかは今から説明するけれど、副団長の許可が降りた以上、戦略として間違っている訳ではない事をまず説明しておきます。セオドアは切れる男ですよ。」(息もつかせず話を始める。テントの中で、緊張と緩和が繰り返された。)   (1/3 01:05:15)


ゑゐりあん/トール > (頭を撫でられると、どことなく懐かしさを感じる。戦闘前に頭を撫でたお返し、というやつだろうか。ともかく誰かから頭を撫でられるだなんて久しぶりの為に、トールは少しだけ気恥ずかしくなった。そして彼女から引き離されてトールは意識を切り替える。ここからは、騎士としての話合いだ)…えぇ。実を言うと。私の部下たちも含め多くの騎士たちがガーラへ侵攻したのかを理解しておりませんでした。それは私もまたしかり。地理的に言えばミトラは王国領に近いですし、帝都にも非常に近い。それに元々我々の領地だったためそちらを先に奪え還すのかと思っていましたが…。背後にはヨズア、その他周囲にも王国領のないガーラを侵攻したのには驚きましたよ   (1/3 16:57:01)
ゑゐりあん/トール > (ミトラとガーラはどちらもエイゴウに隣接する土地である。なればまず奪うべきはミトラだとトールは考えていた。ルガムもホーリアも隣接しているミトラであれば援軍を呼ぶのも容易い上に、元々王国領だった経緯も含め騎士たちの士気も上がるだろうと考えていたからだ。…が、騎士団長が選んだ選択はまさかのガーラであった。確かにガーラもエイゴウに隣接してはいるが、他に隣接している王国領のない場所である。更に周囲を帝國だけではなくヨズア領もあるというのが恐ろしい。援軍の望みも薄いあの土地を取る理由がトールには理解できなかったのだ。だからこそ彼女の口からその真意を知りたかった)…宣戦布告   (1/3 16:57:25)
ゑゐりあん/トール > (その言葉にトールはあまりいい気持がしなかったのを感じた。きっと先代ならばもっと慎重かつ穏便に物事を進めただろう。王国を愛する彼女の気持ちもわからないではないが、それでも積極的に戦争をしようとするその意味は理解しかねた)…えぇ。よろしくお願いしますよ。俺は馬鹿ですからね。魔術だけでのし上がった知略のできん騎士です。だから、今回の戦いの戦略の糸がわからなかった。…申し訳ないが、納得のできる説明をお願いしますよ。戦争で傷ついたのはあなただけじゃない。俺の部下も傷ついたし、ガーラに住んでいる人々にも…子供たちにも被害を与えた事でしょう。だから、今回の侵攻は私としては心休まるものじゃなかった(そう言うとトールはじっと彼女を見据えた。その瞳の内には怒りにも似た感情の炎が揺らいでいる)…教えてください。何故、ガーラへと侵攻したのですか?(覚悟を決めさせるかのように、トールは再度そう言った)   (1/3 16:57:27)


マリア/ヘスティア > 「ええ。だからこそガーラでは勝つことができた。ミトラを返しにくるだろうと警戒しているのは帝国も同じだったという事です。帝国が防衛を厚くするとすれば帝都周辺、それもスーリ・ミトラ側。加えて、アガンに接するリント周辺だったでしょう。……特に前者は、スーリに接するサンホーリでの前哨戦に敗北した時に確信しました。サンホーリ攻城は団長として皆に背中をみせたいという私のわがままだったけれど、副団長は様子見ということなら良いと言ってくれたの。そして結局副団長の言う通り、敗北と引き換えにどこの防衛が厚いのかという情報を手に入れたという訳。……満を持しての宣戦布告戦、ガーラの防衛はがら空きだった。前哨は危なげなく連勝、サンホーリ失敗で燻っていた騎士たちはい働きをしてくれたでしょう?このヘスティアを前にして、士気の面では何も言わせませんよ。」(凛然と、説き伏せるかのように説明をしてゆく。そこに一切の私情の色は無かった。彼女は息もつかせずに言葉を続ける。)   (1/3 20:10:01)
マリア/ヘスティア > 「それに、あのリンドウという兵は武将に名を連ねるほどの地位でもないそうではありませんか。それであの辛勝ですから、もしも佐官や将官が出ていたらどうなっていた事でしょうね。……騎士の多くは、あなたのように護るべきものや強い心を持った者ばかりではありません。今後戦争が激化する事を考えれば、ますは”勝てる戦”にしか大事な騎士たちを出したくはなかった。」(と、まずはここまでが”騎士団長”としての説明だ。あなたの求める説明が戦略の事だけではない事は、恨みがましい視線に気づけば解らない訳ではなかったが。仮にも百騎長であるあなたが、戦う理由まで自分に押し付けてカウンセリングをしてほしいと思っているとも到底思えず、その答えは自分で見つけるべきだという考えから口を噤む。トップに立つ者が恨み役を買って出なければならないのも、よくあることだ。)   (1/3 20:10:21)
マリア/ヘスティア > 「さて、ここからはあなたを信頼してこの先の話をしましょう。私はこの次に、帝国がアガン・ガーラ周辺に兵を配備すると予想して、それを囮にミトラ・スーリを落とすつもりでいました。……だけど、あなたの今回の働きと苦悩を見て少し考えが変わったの。……もう一つの案も聞いてみて。副団長には、まだナイショですよ。」(声を一層潜めて、話を続ける。ここからは正真正銘、”トールとヘスティア”の密談だ。)「……この次には、シントを”奪還”する、と仮定します。」(奪還――不思議な響きだった。シントは元々王国の領土ではない。だけど、シント攻城の為に帝国を信じて協力し、骨身を削った騎士たちはその騎士道を踏みにじられ、泣き寝入りを余儀なくされているのだ。これを奪還と言わずして、なんと言おうか。せめて彼らが浮かばれる道があったっていい。)   (1/3 20:10:31)
マリア/ヘスティア > 「……そして、手に入れたガーラ・シントを切り札として、帝国に交渉を仕掛けてみるのは如何ですか?ミトラ、スーリと引き換えに、ガーラ・シントを帝国領とすることを認める……と。シントもエイゴウに近い位置にありますから、前哨基地が少ないからといって見過ごせない、彼らにとって大事な地であると思います。……なるべく血を流さず、王国が利を得る方法としてはこれくらいしか私には思いつかなかった。……百騎長自らが労を煩わせて手に入れたガーラを手放す覚悟があると言うのなら、あなたの戦ギライも一本筋が通っているものだと認めざるを得ないでしょう。私も、あなたの部下たちもね。……あなたがこの案に賛同してくれるなら、私はミトラ・スーリ攻城の案を取りやめるように副団長に掛け合ってみましょう。ただし、シントを落とすのはあなたです。手を汚さずに英雄になろうというのはその百騎長の徽章が許す訳にはいかないのもまた、お察し下さい。」   (1/3 20:10:38)
マリア/ヘスティア > (……ふう、と息を吐いてようやくこわばった肩の筋肉を少しだけ緩めた。うまくいけばいいが、うまくいかなくても、セオドアならうまく戦況を操る事ができるだろう。ガーラ・シントを重要視せずにこれを帝国が蹴れば、ガーラ出身の軍人達は荒れる。団結力では我がウェンディア聖騎士団が尊華帝国軍に負けるつもりはないのだ。ガーラ、サンホーリと続けて将の一人も出てこなかった、薄情な組織だもの。)「……それがうまくいけば……あなたにはしばらく、イモータル討伐のみを任せても良いでしょう。団長権限でね。……どうですか?あなたの”魔術”――つまり言葉の力で、外相を成功させる事ができる自信は?」   (1/3 20:10:46)


ゑゐりあん/トール > (トールは黙って彼女の話を聞いていた。帝國側がミトラやスーリの守りを厚くするだろうことを見越してあえてガーラを手に入れたという事。更にそののちにシントを手に入れ、元々の領地であるミトラをスーリごと手に入れようとする算段があること。その作戦を、トールはただ黙って聞いていた。トールにはそんな考えは微塵たりとも浮かばなかったが、それでも年下の彼女が自分よりも優れた立案能力を持つことに対して嫉妬することも恥じることもなかった。トールはどちらかと言えば前線で指揮を執るタイプである。味方の士気を上げるタイプである。安全なところに引きこもり指示を出す行為はどうも好きではないのだ。それは自分に先を見通した作戦を立てる能力が少ないというのもあるが、やはり他人の命を護る以上は自分がまずは矢面に立たなくてはならないという考えを持っているからである。だからこそ作戦の立案などは得意なものに任せ、自分は前線に立つ人間側からの視点で作戦の気になった部分を指摘していくというスタンスを昔から取っていた。だからこそ彼女の作戦に感嘆することは在れど負の感情を抱くことはなかった)   (1/3 20:45:05)
ゑゐりあん/トール > あなたの言いたいことは、考えていることは概ね理解しました。…やはりすごいな。そこまで言われれば何の反論も出やしないぜ(と、ここでトールは初めて敬語を崩した)ただ、一つ指摘するならば別に俺は戦争が嫌いなわけじゃない。できることなら戦いを避けたいだけであってそうでもしなければ王国の人間たちに被害が及ぶとなれば腹を括るさ。正直今回の戦いは最初こそあまり乗り気じゃなかったが、今の話を聞いて合点がいったぜ。…確かに、シントを取ることさえできれば、相手はミトラとスーリを無償で手放すだろうな。そうすれば、ミトラは無傷で手に入るし、無駄な血も流れねぇだろうな(と、トールは彼女の作戦についてそのような意見を述べた。つまりは肯定したわけである)   (1/3 20:45:16)
ゑゐりあん/トール > 俺は別に構いやしねぇよ。今回のガーラ奪還も負傷者は出たとはいえあまり大事はねぇみてぇだし、俺もちょっとすれば治る程度だ。アンタは少し酷いかもしれんがな。まぁそれは置いといて…だ(そう言うとトールは真面目な顔つきになり彼女を見つめた)シントへの侵攻、了解した。どの道誰かが攻める必要があるわけだしな。それにあんたから命令されりゃ俺は大抵のことは了解するつもりだぜ(そう言うと、彼女の足を見ながら微笑みを浮かべる)…正直言えば俺はアンタのことが好きなんだ。無論、人としてな。騎士団長が前線に出てくるって言うのは、俺ら一般兵からすればそれはそれは心強い話だ。一番上が戦場に出張って自分たちと戦ってくれるというのは随分と心強いし、何よりもそいつの為ならば命を懸けようとまで思えるからな。   (1/3 20:45:28)
ゑゐりあん/トール > …だからこそ、俺はアンタを気に入っている。確かに方針で言うなら穏健派の先代が好きだが、今のご時世はそうもいってられん。…悲しいが、戦争は避けれそうにないからな。そうなればやっぱり、アンタみたいな頭は随分と心強いよ(そう言うとトールはドンっと己の厚い胸板を叩いた)この百騎長トール。シント攻略をこの命に代えても遂行して見せよう。そのあとのイモータル討伐なんかはまた追々考えさせてくれ。俺は先のことを考えるのが苦手なんでな(二ッと笑うトール。その顔は歴戦の騎士そのものであり、随分と頼もしいものであった)   (1/3 20:45:36)


マリア/ヘスティア > (言いたい事をすべて言い終えて肩の力をふっと抜いたヘスティアに応じてか、トールも口調を崩して奇譚ない言葉を交わしてくれる。まだガーラ戦が終わったばかりだというのにこうして話を聞いてくれる彼に信頼の念を抱き直した。)「……ふふ、さぁ、どうかなぁ……。無償でというわけにはいかないかもしれませんよ、そこはあなたの腕次第。期待しています。」(さあ、忙しくなる。優雅に凱旋というわけにもいかなさそうだ。頼もしく胸を叩くトールに、今は甘えてもいいだろう。恨まれても構わないとまで思っていたのに『人として好きだ』なんて殊勝な言葉を投げかけられれば、緊張の糸もぷつりと切れてぐぅ、と伸びをした。)「…‥ん~~~っ!……良かったぁあ。……私もですよ、トールさん。……大好き!」(役職名ではなく字で呼び、ぱあっと輝く笑顔を向けた。この女の悪癖――思わせぶりなセリフも、大人のあなたにとっては子供が甘えてきたのに過ぎないのだろう。別にそれも構いやしなかった。今ばかりはヘスティアも、深く考えているわけではない。)   (1/3 21:19:03)
マリア/ヘスティア > 「さ、そろそろあなたも私も休まなくちゃね。見ての通り足が不自由だから、ベッドまで運んでくれますか?」(と言うと、テントの中に設えられた軍用のコットを指差して言葉を付け足した。)「寒いんだもん。それに、前線に出て頑張った騎士団長殿を慰めてくれても罰は当たらないでしょ?……ああ勘違いしないで、手負いのあなたに無理をおして動いてもらうつもりはないから、深い意味はないですよ。ううん、もちろん深い意味としてとってくれても―――嫌なわけじゃないけど。私も負傷していなければねえ、残念です、英雄にご褒美をあげたかったなぁ。」(いたずらっぽくけらけらと笑ってから、両手を出して待ちの体勢になった。)「寝ましょ、トールさん。」   (1/3 21:19:12)


ゑゐりあん/トール > はいはい、ありがとな(大好き、と言われてもただ笑って頭を優しく撫でてやるトール。これが、トールという男なのである。年下からの言葉は基本的に弟妹から言われたような言葉としか思えない。彼も誰かに想いを寄せられた経験がないわけではないが、相手が全員年下だったというのもあり、一度も恋人ができたことがなかった。本人はあまり気にしてはいないが)あー、わかったわかった。ちょっと動かすぞ(そう言うと、トールはヘスティアをお姫様抱っこしてベットの上まで運ぶ。彼も彼でこういうことを平気でするのでタチが悪い。ヘスティアの言葉をはいはいと適当に流しつつ、彼女をベットの上に優しく寝かせると、ふと思い出したかのように)あぁそうだ。一つお願いしてぇんだが(と言った)   (1/3 21:30:56)
ゑゐりあん/トール > シント侵攻の代わりといっちゃぁ何だが、俺に新しい武器を作ることを許可してほしい。…っつーか、アンタから機械技師たちに言っててほしいんだ(竜灯との戦闘で感じたのだが、やはりナイフだけでは心もとない。何よりも、誰かを護るためには力不足なのだ。故に、もっと強大で仲間を護るための武器が欲しいと思っていたのだ。百騎長という彼の立場なら無断で武器を作ったところで何のお咎めもないのだが、トールは自分の武器製作の為になるべく時間を割くように言い含めて欲しいと思い、彼女に提案をしたのであった)というわけで、よろしく頼むぜ(と言ってトールも彼女の隣に横になる。彼女の噂は聞き及んではいるが、年下の彼女に対して性的な目を向ける気にはならないし、そもそも疲れているから相手も御免だ。そんな思いで彼女の隣に寝転んだのだ)   (1/3 21:31:03)