セリヤーナ
アガン前哨基地防衛~旗手たちフルディア/セリヤーナ > (久々にアガンの土を踏んだ。前線基地に自分の名前を付けてくれるとは…)「嬉しいんだけどさすがにちょっとこそばゆいな…。」(帝都をアガン奪還の一団が出発したとの情報がもたらされて、文字通り"飛んで"来た。アガンの前哨基地は2つあるが、狙うなら自分の名前を付けてくれたこちらだろうと踏んでいた。驕るつもりはないが、戦略的価値は大きい。)「さーて…帝都からのお客さんはどこかな…」(前哨基地から遠くを望んでいると、後ろから声をかけられた。) (1/2 00:24:57)
フルディア/セリヤーナ > 『あなたがセリヤーナさんですか?』(振り返るとヨズアの民と思しき人たちが1,2,…およそ10人というところか。)「キミたちは?ここはそろそろ尊華が攻めてくるよ。キャラバンは避難した方がいい。」『付近のキャラバンは砦に入ってもらったにゃ。』『俺たちは旅団の有志、この前哨基地の防衛に集った。』『お礼は…いりません。私たちそれぞれの…意志です。』「そっか…ほんとうにありがとう。そっか…そうかぁ……!」(自分のやり始めたことだ。自分で落とし前をつけようと思ってここへ来た。それがどうだ。有志だって?…自分のやってきたことが正しいかどうかはわからないが、少なくとも道を同じくする旅団の心を動かしたのだ。こんなに幸せなことはない。) (1/2 00:25:06)
フルディア/セリヤーナ > 「アガンは布石だ。ボクは将来、リントがヨズアの都市になるんじゃないかと思ってる。その時が来たら、今はただの辺境の地であるアガンは途端に交通の要所になる。今のボクらにとっても、帝都から離れかつ海に面したこの土地はシントへの足掛かりになるだろう。…自分で始めた戦だ。ボクはここを守ることに全力を尽くす。だから…だからお願いだ。キミたちの力を、貸してくれないか。」(そのために集まってくれたのだということは承知しているが、それでも改めて頼み込む。彼らの答えを聞く前に、自らの魔術を披露する。なぜなら旅団が尊重するのは各々の意志であって、自分がそれを示さないことには誰もついてこないだろうから。緑の宝石が光る革紐のブレスレット。刻まれた暗触文字は防御の魔術。なぞれば帝国軍の侵攻を阻むように影の門がそそり立つ。そこに言葉による詠唱も追加すればさらに強固な壁となる。)「瞳を閉じて 盾を捧げよ 何が王を王たらしめるか 涙の道行きに答えを探せ 髑髏と丘 十字と釘 大いなる贖いの対蹠点 罪纏う闇夜の壁に 朝霧の閂を掛けよ ~ダー・ニト・ロロイ・シュクロズア~《地獄の門》」 (1/2 00:25:15)
フルディア/セリヤーナ > (両陣営の衝突は、一進一退の攻防で始まった。自分も前へ出ようと思ったが、集まった同志たちに止められた。)『大将は、最後。ね?』(逸る気持ちを何とか抑えて、後方で戦況を見渡すことに。と、戦場の中央で大きな火の手が上がった。)『…うォら!見たか、クソッタレ!』(彼は並み居る尊華の魔術師を蹴散らす大立ち回りを見せた。…が。)『命に変えられるもんはねーや。』(後ろに控えていた帝国軍の魔術師が反撃の狼煙を上げた。いでたちは他の兵と大差なさそうなのに、火の勢いは一味違った。前線の撤退を支援しながらの抗戦ではさっぱり歯が立たない。こちらまで引き付けてから返り討ちにするのが良いか、と思案していると何か黒いものが敵軍隊長の死角から襲い掛かった。)『油断、だめ。ね?』(それは敵軍の反撃を断ち切り戦闘の情勢をこちらに傾け、尊華を撤退へ仕向けるには十分だった。) (1/2 00:25:27)
フルディア/セリヤーナ > (アガンに旅団の勝鬨が響く。その轟きは心を震わせた。今までも希望を持てなかったなんてことは無い。けれど、どこか虚勢じみていたのかもしれない。それがいまでは圧倒的な実感となって、この手にある。三々五々自分の旅へ戻っていく彼らを見送りながら、決意を新たにした。ヨズアは、自分たちを取り戻せる。)〆【アガン前哨基地防衛~旗手たち】 (1/2 00:25:35)