アレイス&ヘスティア
赤髪の騎士グレー/アレイス ◆ > (_____あの攻城戦から1週間。俺を含めたウェンディアの人達は、その戦果を聞くことに緊張していた。まずは勝ったか負けたか……そこが焦点になるはずだ。このことはもちろん弟であるアイツも気にしている。曰く、「ウェンディアの為に戦う傭兵と名乗ってるんだぜ?そりゃあ心配くらいはするさ。」とのこと。)だけど、いつもの修行はしとかないとな……(と、彼は安定した飛行のための準備のために、低空ホバリングを練習を本部前でしていた。こうしておくことで、地を揺らす系統の魔術を無効化できるということに気づいたからこそだ。そして、そうする中で自分の中で今まで気づかなかった点に気づくからだ。) (1/1 11:07:49)
マリア/ヘスティア > (ガーラ戦で敗北を期し、満身創痍のヘスティアは部下に車椅子を引かせながら王都の騎士団本部に帰還した。その姿を見て、察しのいい騎士は今回の攻城の結果を知るだろう。報告はまた正式な方法で行われる為、部下はヘスティアの車椅子を少し早く押してそこにいる何人かの騎士の目から逃れようとする。)「待って」(ヘスティアは部下を止めさせ、おそらく本部隊の帰還を待ちかねて本部前に集まっている騎士達の顔をひとりひとり見た。)「皆さん、王都防衛の為にとどまってくださりありがとうございました。結果は見ての通りですが……」(そこまで言ったところで、車椅子を押していた部下がまだ言わなくても良いというふうに軽く身じろぎする様子を見せるが、ヘスティアは片手を上げるのみでそれを静止した。)「すぐにわかるのだから同じ事です。私は、ガーラ部隊が帰還するのを待ちかねて本部前まで迎えに来てくれた騎士達にせめて礼を返したいの。」(改めて騎士達に向かい、挨拶を始める。)「皆さんが王都に留まってくださったおかげで、遠征部隊は戦に行く事が出来ました。本当に感謝します。」 (1/1 11:19:51)
マリア/ヘスティア > (中にはガーラ攻城に賛成していなかった者もいるかもしれないが、それをあえて口に出す必要もない。ヘスティアは続けた。)「……さて、外まで出迎えに来てくれる程騎士道精神に溢れた人たちならば、少しあなた達に期待をしてもいいかな?次は我こそ遠征部隊へと思う方がいれば、私のところへいらっしゃい。」 (1/1 11:19:53)
グレー/アレイス ◆ > ふむ……(と、団長が「見てわかる通り……」と言ったため、恐らく……そういうことなのだろう。そして、「次に我こそはという者は表へ……」と言う旨の発言をきいて、彼は着地してから、団長の前へ進み出て……そして、その方膝を着く……)私に参加させてください。私はこれまで日々鍛錬に励み、来る時まで備えていました。どうか、私を1人の兵士として、また、仲間として、遠征部隊に入れさせて欲しい。(と、団長にそう話しかけようか。周りの兵たちはその豪胆さに少し驚いている様子だが……弟と同じく、戦火を抜け、強盗を躱し、他様々な恐怖、苦悩を経験してきた彼にとっては、このくらいは造作もない話だ。ただ、言いたいことを言う。それだけの事だ。) (1/1 11:27:32)
マリア/ヘスティア > (数人とはいえさすがにこの衆目の中、勇敢にも名乗り出てくるような騎士道精神にあふれた者はいないか……と落胆しかけた時、空中から舞い降りるようにして一人の騎士が現れた。)「アレイス。」(騎士の名前はできる限り把握するようにしている。彼がかの有名なノヴァ兄弟の一人だと言うことも。赤い髪をした騎士が二人、目を合わせる様子はどこか絵になっているだろう。)「……宜しい、あなたを見込んで相談があります。このままついてきてください。」(と、部下に車椅子を引かせて本部内部へと入ってゆく。道中でヘスティアは話を勧めた。)「名乗り出たのがあそこであなただけだった。感謝に値します。……さて、相談というのは。単刀直入にいいますが、……部隊編成の一人にと言わず、部隊長として活躍する気はない?」 (1/1 11:40:40)
マリア/ヘスティア > (随分低い位置の車椅子から、上目遣いに振り返りにこっと笑ってみせた。その姿はもう張り詰めた戦士の姿というよりは明るい女性の一面が強く出ていた。)「ガーラ戦の前、サンホーリの前哨基地で撃退を受けた事は周知でしょうかね。ガーラではその雪辱を果たせて本当に良かった、あなた達のおかげですよ。……ねぇ、アレイス。」(ふと、真剣な顔でアレイスを見つめた。)「サンホーリを陥落させる事ができたら……あなたを十騎長にしてもいいと思うの。」(少し俯き、眉尻を下げた。騎士団長は魔術の強さによって選ばれたものではない、騎士たちの助けがなければ立ち行かない地位である。それなのに、「助けて」とは言えないのが歯がゆく、もどかしかった。) (1/1 11:40:47)
グレー/アレイス ◆ > なっ!?いきなり部隊長!?(驚いた。まさか普段から近くのパトロールくらいで戦闘経験など特に多くもない俺が、いきなり部隊長を進められることになるとは思いもしなかった。しかし……それを任されるということはそれ即ち、自分は信頼されているということだ。)……その信頼には、答えるのが漢ってもんっすよね……分かりました。その勧め、有難く頂戴させていただきます。ですが、まだ私としては、戦闘経験はあまりないのも事実。だからこそ、弟の技術の結晶を持っていっても構いませんか?(と、相手に逆に聞き返そう。自分の魔術は攻撃型。回復する手段は多くは持ち合わせていない。だからこそ、自分の弟が作った回復ポーションを使う時はここなのかもしれないと不意に直感で感じとったからだ。) (1/1 13:08:31)
グレー/アレイス ◆ > ……十騎長になるには、私はまだ実績不足です。実際、周囲の警備を怠らないようにしていたくらいしかないので……ですが、もし陥落させられたら、の話ですが、それが実現したら私も考えます。しかし、今はまだ考えられていないので、もう少しだけ時間をください。(と、相手に答えるように、真剣な眼差しで返そうか。俺の目には、貴女にはどう映るだろうか?情熱に滾った瞳か、はたまた復讐に燃える目か…真実の程は相手から見て見ないと分からない。) (1/1 13:08:45)
マリア/ヘスティア > (『答えるのが漢ってもんっすよね』……その言葉は、端的に言うとヘスティアの”好み”の言葉であった。自分も男に生まれていたならこんなふうに生きていたに違いない。)「……ふふ、そうこなくちゃね。ええ、もちろん。持ちうるものは全て駆使して勝利へ尽力してこそ、騎士の本懐です。騎士団からもできる限りのバックアップはします。」(十騎長についての話題には思ったよりも食いつかないと思ったものの、考えてみると言ってくれたからには言質をとったようなものだろう。それが彼を奮い立たせる材料になるなら、充分だと思った。)「尊華帝国軍はかなり手強い相手です。ここ数年、王国が領土の侵略を許し続けて来ただけのことはある。魔術や兵力もだけど、それより、もっと……」(帝国にあって、王国に一番足りないもの。それは……。)「闘志…いや…騎士道…かなあ…。」 (1/1 13:36:32)
マリア/ヘスティア > (精神というべきか、文化というべきか。サンホーリで戦ったラクヨウという女性軍人も、ガーラで戦ったリンドウという軍人も、我が騎士団にいればどんなに素晴らしいだろうかと考えざるを得なかった。軍人としての生き様を見せつけるような誇り高さ。理由はなんだっていい、ただ自分で決めた仕事をせめてやり遂げるだけの気概があれば……いや、どれも違う。ヘスティアの思考は自問自答の中で肯定と否定を繰り返し、結局はひとつの結論に達した。自身の狂気についてこれるだけの器を持った人間がこの王国にはいない。その事へのやりきれなさだった。果たして、目の前のアレイスという男はどうだろうか。)「……アレイス、あなた…そうですね、変なことを聞くけど、恋人はいますか?」 (1/1 13:37:02)
グレー/アレイス ◆ > まぁ、今回の尊華の侵攻を止めた百騎長から弟経由で聞きましたが、「諦めてもらう」為に行った攻撃が逆に相手を奮い立たせる材料となってしまったそうですからね……(と、俺は苦笑する。さすがにその牽制攻撃をされたら若干腹は立つだろうが、激昂と表現できるような怒り方はさすがに出来ないと俺は考えた。実際、俺にはまだ「守りたい」と思えるような物がまだあまりない。しかし、そういう人間に共通して言えることは……)恐らく、その兵士たちは「護りたいものがある」からこそ、窮地に陥った時にとんでもない力を発揮するのでしょうね……(と、俺なりの考察を加えてみようか。そして、恋人は居るかしら?と聞かれて……)……はい?(と、思わずビックリして先程とは比べ物にならない芯のない声を上げてしまった。さすがにこの話の流れで「恋人いる?」なんて聞かれるなどと、予想すらもしなかったからだ。でもまぁ、聞かれたことには答えなきゃな。)まぁ、居ないんですけど、それがどうかしましたか?(と、相手に聞き返して見せよう。) (1/1 13:47:52)
マリア/ヘスティア > (恋人はいない、というあなたの発言ににこっと意味深に笑みを返してから、ヘスティアはひとつずつ返事をする。)「守りたいものか……。まあ、一理はあるかも。」(ただ、もしそれが”誇り”や”愛国心”であるとするならば、まさしく喉から手がでるほどほしい、我が王国にいまひとつ足りないものだ。そしてそれは受動的に、ただ待っているだけで降って湧いてくる代物ではない。性質はあるだろうが、生まれ持った天性のものという訳でもない。誇りや愛国心といったものは迷いを振り切るため、戦士たるため、せっせと、いつのまにか自分の中で育ててゆくものなのだ――そんな信仰にも似た使命感を、どうすれば騎士達に教える事ができるだろうかとヘスティアは常々思っていた。)「……恋人はいないんですっけ。それは、良かった。国に未練を残してはいざという時に手元が狂いますから。……護るものが、理由がほしいならば、私はいつだってあなたの恋人になりますよ。私の噂は聞いてるんでしょう?……ふふ、それ、事実ですよ。」 (1/1 13:59:08)
グレー/アレイス ◆ > そう。そういうまぁ、個人個人の愛人だとか、自分の家族だとか、そういうものから始まったり、単純に愛国心、護国心や誇りから来るんじゃないでしょうか?(と、相手に返した後に……俺の返答次第ではいつでも恋人になりますよ?という旨の返答を受けて……)……へ?(と、声と言ってもいいのか分からない声が出る……さすがに驚くでしょ?いくらなんでも一介の一般兵が騎士団長と恋慕の仲になるなど、余程のことがない限り……いや、この場合…)んー……あー……つまり恋人って事は……うー……(と、顔を少し赤くしながらも俺は悩む。当たり前だろ!?急に「恋人になる」なんて言うアプローチされたら困るだろ!?) (1/1 14:46:29)
マリア/ヘスティア > (赤くなって分かりやすく戸惑うあなたを見て、ヘスティアはからころと笑い声を上げた。緊張の糸がぷつりと切れたようだった。)「あははっ♪ごめんなさい……いきなりすぎましたね!あなたはどうかそのまま汚れないでいてください、アレイス。」(うんうん、と頷きながら手を高く伸ばし、あなたのほうから屈んで撫で撫でをさせてくれるのをヘスティアの手が待っていた。)「でも、必要になったらいつでも、いいんですよ…?まぁ、それもサンホーリ攻城後に考えること、かな?……ふふっ、期待してますよ、私の、忠実な勇敢なる騎士さん。」(話はこれで終わり。ヘスティアは気を使って遠くの方へ言っていた部下を呼び戻し、団長執務室に入っていった。去り際に振り向き投げキッスくらいは許してくれるだろうか、今はこのくらいにしておいてあげよう。────サンホーリ攻城まで、××日。)〆【赤髪の騎士】 (1/1 15:00:36)