ディラン&コーフ
その名、再びグレー/コーフ ◆ > (夜の時間……彼女は本部前にてオカリナを吹いていた。その曲はコーフが子供の時に聞かされていた子守唄であり、自らの思い出を噛み締めるものとして、いつでも吹けるように練習するためだ。それが終わったら、色んな曲を吹いてみようと彼女は今のところは考えている……)とりあえずはこんなものでしょうか……(と、その思い出のオカリナを見つめる……これを見ていると、農家の娘として手伝いながら、近所の子供たちと遊んでいたことを思い出すし、いつ頃か、今の師匠、雷鏡と出会ったことも……) (1/1 00:26:58)
シロー/ディラン > 「うう、さぶ⋯⋯っ」(仕事納め。今年最後の夜は、朝からみっちりと仕事で忙しかった。道具や機械設備の清掃、点検を早朝から総出で行って、ようやっと日が暮れてから終了と、もつれこんだ。しかしだが、明日からは新たな年である。だからといって何かある訳では無いが、気分は少し良かった。暗がりの工廠から重い足取りを引き摺って、冷たい風に体を抱きながら顎を鳴らしていると。ふと聞き慣れないメロディーを耳にした。何やら、楽器の演奏のような。そういった方面の知識は少ないディランにはこれと言ってメロディーから推測できる事は何一つ無かったが、何となく、足取りはそちらへと向いた)「⋯⋯⋯⋯あ」(本部の入口に向かえば、そこでは⋯⋯多分オカリナを吹いている少女が一人。確か騎士だった気がするが、名前までは思い出せない。暫くぼうーっと横からその様子を眺め。完全に環境音という認識になっていたメロディーが途切れてようやっと、はっ、と我に返ったらしく。小さく拍手をしてみせたのだった。)「上手だなぁ、オカリナ⋯⋯だよな?趣味か何か?」 (1/1 00:39:54)
グレー/コーフ ◆ > ふぅ……そろそろ……ん?(と、人の気配を感じる……振り向いてみたら、1人の方が……)お仕事、お疲れ様です!(と、笑顔になりながらそういった後に、オカリナが趣味なのか?と言われたので……)はい!とはいっても最近もっかい吹き始めたんですけどね?里帰りした時に偶然実家で見つかったんですよ!(と、話している……多分口角上がってるけど、私自身なぜそうなるのかは分かってる。だって嬉しいもん♪)子供の時に吹いてたから行けるかなーって試してみたら結構行けるんですよ!(と、話を続けてみる) (1/1 00:46:30)
シロー/ディラン > 「ん?ああいやぁ、こちらこそ。そっちも騎士でしょ?1年お疲れ。来年もよろしく。」(なんとまあ、はきはきと。仕事終わりの体にこうして労いを受けられるのは素直に嬉しい。疲れも少し取れるというものだ。思わず表情を綻ばせると、片手を軽く上げて挨拶を返した。第一印象が良かったからか、笑いながら話を続けるのも黙って聞いていられた。何度か頷いて、「へぇ、すごい上手だったよ。」と褒めてあげた。年も明ける。休暇を取れた騎士や整備士達が、故郷に里帰りする、と手荷物を纏めて寮をあとにするのを何人も見てきたが、この子は自分と同じく残るのだろうか。ふと気になって尋ねてみた。)「故郷とか、帰ったりしないのか?王都出身だったら近いかもだけれど⋯⋯家族の所とか。君みたいな若い子が残るのは珍しいなあ」 (1/1 00:58:02)
グレー/コーフ ◆ > はい!よろしくお願いしますね!(と、笑顔で答えて見せよう。やはりというか、噂通りというか、犬感が凄い。が、これがコーフが周りの人を精神的に癒す秘訣と言うべきなのだろうか……そうすると、帰る所は?と聞かれたので)はい……私の実家があるのはカーヤの農村で、時たま手紙を出すんですが、如何せんかなり遠くて……親にも手紙で「こうやって手紙を送ってくれるだけでもいい」って言われる程で……それでも、休める時にはしっかりと休んで里帰りしてるんですよ。……その過程でこれを見つけたんですが。(と、そのオカリナを見せてみようか。どうやらかなり使い込んでいるようで、少し傷が入っていたりだとかはしているが、音はあの通り。何年たとうと美しい響きを奏でる。)とにかく!休めそうな時にはしっかり休んで実家に帰ってるので、そこの所は大丈夫ですよ!(と、彼女は「気にしなくてもいいですよ!」という。) (1/1 20:31:25)
シロー/ディラン > 「へぇ⋯⋯素敵だな、一人で演奏を聞くのは新鮮で、良い気分になれたよ、ありがとう」(見せられたオカリナを一瞥すると、変わらず元気溌剌!といった様子でハキハキ喋るコーフを眺めながら、王国人だなぁと他人事の様に感じて。さて、と視線を上げたなら、そうだ!とばかりにトールさんの受け売りを自分の事のように口にした。)「冷えるからなあ、もし風邪を引いたら、万事屋雷鏡って店に行くといいよ。あそこの薬は良く聞いた、それに店主もまた凄い人で⋯⋯」(と、そこまで言いかけた所で口を噤んだ。危ない、雉も鳴かずば撃たれまい、だ。余計なことを口にして、途方もつかない事に巻き込まれたら目も当てられない。十分にありうるのが怖いのだ。最早未知の領域である彼の立場を思い浮かべると、咄嗟に開けた口をわざとらしく苦笑いに持っていった。)「⋯⋯まぁ、きっと君なら大丈夫そうだよな。」(あぁ、つい年上的な振る舞いをしたくて撒いた種。今日は早めに帰ろう、と思いながら今にも別れを告げようとしていた。 (1/1 20:44:07)
グレー/コーフ ◆ > あえ?ししょーの事ですか?(と、雷鏡の話をされて、師匠という。実際、彼女は彼を師匠として慕っているのは事実だし、それに……)実は私、ししょーのお店に居候させてもらってるんですよ。何分、最初の時は何すればいいかわからなかったので、とりあえず居候させてもらったら案外いい感じだからそのまま続いてるって感じですね。あ!もちろん、しっかりとお手伝いとかはしてますよ!……主に家事の面でだけど……(と、彼女はそう言うと……)確かにそうですよね……ししょーが作る薬は大抵効果高いから、もう薬局として方向性を完全に変えるのも私としては全然ありだと思うんですよねー……(と、そう言った……) (1/1 20:50:30)
シロー/ディラン > 「⋯⋯はぁ!?師匠!?」(衝撃その三。幾らなんでも近頃は運命の女神様が微笑み過ぎではないかと思った。悪い出会いでは、ないのだろうけど。素っ頓狂な声を上げて一歩下がると、たらりと背筋を冷や汗が流れた。なぜそんな人が騎士団に?なぜ雷鏡さんの下に?雷鏡さんの趣味⋯多分無い。工作員⋯⋯無いと信じたい。なんで都合よくこんな時間に⋯⋯?疑問が疑問を呼んで、脳裏で情報がぐるぐると回った。つらつらはきはきと話を続けるコーフを後目に、どこか引き攣った笑みで喋った。)「そっかぁ⋯ですか⋯⋯、あ、雷鏡さんにはお世話になってるのでまた、よろしく言っておいて貰えると助かるな⋯⋯。⋯⋯⋯⋯⋯⋯良い新年を!」(今日はもう帰ろう!!!これ以上は雷鏡さんとこの子の関係をもっと知らないと、下手なことは出来ない。敬語を使うべきかも決め兼ねるのだ、墓穴を掘る前に逃げようと挨拶を残して寮へと向かうのだった。【その名、再び】 (1/1 21:02:35)